<明治安田生命J2リーグ 順位表> ※全日程終了
※赤字が今回取り上げるチーム
※2位まではJ1へ自動昇格、3~6位はJ1昇格プレーオフへ
※21位はJ3の2位との入れ替え戦へ、22位はJ3へ自動降格
※下線はJ1ライセンスを持たないクラブ
[J1昇格プレーオフ トーナメント表]
※90分間で決着がつかず引き分けの場合は、リーグ戦の順位が上のチームの勝利となる
[各チーム別分析]
アビスパ福岡
リーグ戦の勢いのまま、J1へと駆け上がれるか
データ:3位 勝点82 24勝10分8敗 63得点37失点
チーム得点王:鈴木惇(9得点)
<リーグ戦直近5試合の戦績>
<基本布陣>
開幕3連敗、最下位とスタートダッシュには完全に失敗したが、そこから堅守速攻を武器に徐々に浮上。3バックでしっかりと守りを固め、そこから素早い攻撃で前線のスピードや高さを活かした攻撃でゴールを奪うという井原新監督が目指した戦術が試合を重ねるごとに浸透。さらに、夏場には昨季湘南でゴールを量産したウェリントンを獲得。精度の高いポストプレーと献身性の高さを兼ね備える彼の加入によって、チームはさらにワンランクアップに成功。惜しくも自動昇格は逃したが、リーグ戦8連勝と最高の状態でプレーオフに臨む。
<キーマン>
FWウェリントン
…夏場に加入した王国からのラストピース。長身とそれに似合わない足元の技術の高さを活かしたポストプレーはJ2で屈指のレベル。さらにシュート精度の高さや運動量の多さからくる守備意識の高さも持ち合わせ、途中加入ながら7ゴールを挙げて今やチームの攻撃の核となっている。堅い展開になりがちなプレーオフにおいて、均衡を破るエースの一発は昇格に必要不可欠だ。
セレッソ大阪
追い込まれたタレント軍団。劇薬投入がどう出るか
データ:4位 勝点67 18勝13分11敗 57得点40失点
チーム得点王:フォルラン(※退団)、玉田圭司(10得点)
<リーグ戦直近5試合の戦績>
<基本布陣>
1年でのJ1復帰を目指し、主力の大半を残留させたうえで玉田や関口ら実力者を多数獲得。アウトゥオリ監督の下、序盤戦からまずまずの戦いを見せていたが、チームとして戦い方を成熟させることが出来ず、個々の能力に頼った戦いになってしまった。また、チーム得点王だったフォルランがシーズン途中で退団するなど、肝心の個々の力となる選手たちも入れ替わりが激しく、メンバーを固定化できなかった。一時は自動昇格圏に迫ったが、終盤戦になると取りこぼしが目立ち、自動昇格争いから脱落。徐々にチームにも不協和音が流れ出す。すると、チームはリーグ戦最終節を前に、大熊強化部長に監督を交代するという劇薬を投入。球際の強さや走力などを押し出す新指揮官の下、追い込まれたタレント軍団はホーム・ヤンマーで桜を咲かせられるか。
<キーマン>
MF山口蛍
…昨季に続き主将を務めるチームの心臓。日本代表で離脱する期間もありながら、中盤の底で奮闘を続けた。大熊新監督が求める「球際の強さや走力」はまさに彼のストロングポイント。彼の働きが大熊サッカーが機能するかの生命線になってくるだろう。また、主将としてチームをまとめ、C大阪に欠けているとされる結束力も示したいところだ。
愛媛FC
10年目に訪れたチャンス。策士の下、夢の舞台に挑む
データ:5位 勝点65 19勝8分15敗 47得点39失点
チーム得点王:河原和寿(11得点)
<リーグ戦直近5試合の戦績>
<基本布陣>
シーズン前は粉飾決算というピッチ外のトラブルで、マイナスからのスタートとなったチームが予想だにしなかった快進撃を見せている。今季就任した木山監督に率いられたチームは、状況に応じて戦い方を変化。さらに、河原や児玉ら昨季までの主力と瀬沼や玉林、藤田らの今季加入組、そして内田や小島といった途中加入組が見事に融合。試合を重ねるごとに成長を遂げ、対応力に長けた勝負強いチームに生まれ変わり、夏場の連勝から一気に上位に進出した。今季はJ2参入10年目の記念の年。失うものがないオレンジ軍団は夢のJ1に向けて走り続ける。
<キーマン>
FW河原和寿
…愛媛が誇るエース。身体能力が高く、難しい体勢からでもゴールに繋げられ、多彩なシュートパターンを持つ。また、体を張った前線でのキープ力や二度追い、三度追いを惜しまないプレスなどチームのためなら汚れ役も厭わない。5位の愛媛が夢を叶えるためにはゴールが不可欠。その夢のカギを握っている一人は間違いなくこの男だ。
V・ファーレン長崎
守備はJ2最強。二度目の航海で、J1の大海原に出られるか
データ:6位 勝点60 15勝15分12敗 42得点33失点
チーム得点王:イ・ヨンジェ(7得点)
<リーグ戦直近5試合の戦績>
<基本布陣>
J2での戦いも3季目を迎えた今季は、元々定評のあった守備力と走力がレベルアップ。特に、守備力は全員の守備意識が高く、リーグ最少失点を記録。攻撃陣も得点力の無さは欠点だが、韓国代表歴もあるイ・ヨンジェ、高いキック精度を誇る梶川ら粒ぞろい。開幕から大崩れしない戦いを続け、常にプレーオフ争いに絡み続けて、最後の一枠に滑り込んだ。また、チームとしては2年前に続き2度目のプレーオフ出場。髙杉ら当時を知るメンバーが在籍しているのも、アドバンテージか。
<キーマン>
MF古部健太
…長崎が誇るダイナモ。運動量が武器の長崎においても、その走力はトップクラス。両サイドやCBをこなすユーティリティ性も兼ね備え、ここ5試合で2得点と調子も上向きだ。2年前のプレーオフ経験者の一人であり、2度目の挑戦で悲願のJ1昇格を目指す。
[プレーオフ出場チーム 今季の直接対決の結果]
<準決勝>
・福岡-長崎
・C大阪-愛媛
<決勝> ※予想される全パターン
・福岡-C大阪
・福岡-愛媛
・長崎-C大阪
・長崎-愛媛
※赤字が今回取り上げるチーム
順位 | チーム | 試合 | 勝点 | 得点 | 失点 | 得失 |
1 | 大宮アルディージャ | 42 | 86 | 72 | 37 | 35 |
2 | ジュビロ磐田 | 42 | 82 | 72 | 43 | 29 |
3 | アビスパ福岡 | 42 | 82 | 63 | 37 | 26 |
4 | セレッソ大阪 | 42 | 67 | 57 | 40 | 17 |
5 | 愛媛FC | 42 | 65 | 47 | 39 | 8 |
6 | V・ファーレン長崎 | 42 | 60 | 42 | 33 | 9 |
7 | ギラヴァンツ北九州 | 42 | 59 | 59 | 58 | 1 |
8 | 東京ヴェルディ | 42 | 58 | 43 | 41 | 2 |
9 | ジェフユナイテッド市原・千葉 | 42 | 57 | 50 | 45 | 5 |
10 | コンサドーレ札幌 | 42 | 57 | 47 | 43 | 4 |
11 | ファジアーノ岡山 | 42 | 54 | 40 | 35 | 5 |
12 | ツエーゲン金沢 | 42 | 54 | 46 | 43 | 3 |
13 | ロアッソ熊本 | 42 | 53 | 42 | 45 | -3 |
14 | 徳島ヴォルティス | 42 | 53 | 35 | 44 | -9 |
15 | 横浜FC | 42 | 52 | 33 | 58 | -25 |
16 | カマタマーレ讃岐 | 42 | 51 | 30 | 33 | -3 |
17 | 京都サンガF.C. | 42 | 50 | 45 | 51 | -6 |
18 | ザスパクサツ群馬 | 42 | 48 | 34 | 56 | -22 |
19 | 水戸ホーリーホック | 42 | 46 | 40 | 47 | -7 |
20 | FC岐阜 | 42 | 43 | 37 | 71 | -34 |
21 | 大分トリニータ | 42 | 38 | 41 | 51 | -10 |
22 | 栃木SC | 42 | 35 | 39 | 64 | -25 |
※21位はJ3の2位との入れ替え戦へ、22位はJ3へ自動降格
※下線はJ1ライセンスを持たないクラブ
[J1昇格プレーオフ トーナメント表]
※90分間で決着がつかず引き分けの場合は、リーグ戦の順位が上のチームの勝利となる
[各チーム別分析]
アビスパ福岡
リーグ戦の勢いのまま、J1へと駆け上がれるか
データ:3位 勝点82 24勝10分8敗 63得点37失点
チーム得点王:鈴木惇(9得点)
<リーグ戦直近5試合の戦績>
節 | 相手 | 会場 | スコア | 得点者 |
第38節 | 徳島 | 鳴門大塚 | ○3-0 | (福岡)金森、中村北、城後 |
第39節 | 横浜FC | レベスタ | ○4-0 | (福岡)坂田、中村北、平井、酒井 |
第40節 | 群馬 | 正田スタ | ○4-0 | (福岡)濱田、酒井、ウェリントン、平井 |
第41節 | 愛媛 | レベスタ | ○1-0 | (福岡)中村北 |
第42節 | 岐阜 | 長良川 | ○4-1 | (岐阜)レオミネイロ (福岡)城後2、ウェリントン2 |
<基本布陣>
開幕3連敗、最下位とスタートダッシュには完全に失敗したが、そこから堅守速攻を武器に徐々に浮上。3バックでしっかりと守りを固め、そこから素早い攻撃で前線のスピードや高さを活かした攻撃でゴールを奪うという井原新監督が目指した戦術が試合を重ねるごとに浸透。さらに、夏場には昨季湘南でゴールを量産したウェリントンを獲得。精度の高いポストプレーと献身性の高さを兼ね備える彼の加入によって、チームはさらにワンランクアップに成功。惜しくも自動昇格は逃したが、リーグ戦8連勝と最高の状態でプレーオフに臨む。
<キーマン>
FWウェリントン
…夏場に加入した王国からのラストピース。長身とそれに似合わない足元の技術の高さを活かしたポストプレーはJ2で屈指のレベル。さらにシュート精度の高さや運動量の多さからくる守備意識の高さも持ち合わせ、途中加入ながら7ゴールを挙げて今やチームの攻撃の核となっている。堅い展開になりがちなプレーオフにおいて、均衡を破るエースの一発は昇格に必要不可欠だ。
セレッソ大阪
追い込まれたタレント軍団。劇薬投入がどう出るか
データ:4位 勝点67 18勝13分11敗 57得点40失点
チーム得点王:フォルラン(※退団)、玉田圭司(10得点)
<リーグ戦直近5試合の戦績>
節 | 相手 | 会場 | スコア | 得点者 |
第38節 | 讃岐 | 金鳥スタ | △0-0 | |
第39節 | 熊本 | 金鳥スタ | △1-1 | (C大阪)パブロ (熊本)上原 |
第40節 | 金沢 | 石川西部 | ●0-3 | (金沢)秋葉、作田、星野 |
第41節 | 長崎 | 長崎県立 | ●0-2 | (長崎)佐藤、梶川 |
第42節 | 東京V | 金鳥スタ | ○2-0 | (C大阪)茂庭2 |
<基本布陣>
1年でのJ1復帰を目指し、主力の大半を残留させたうえで玉田や関口ら実力者を多数獲得。アウトゥオリ監督の下、序盤戦からまずまずの戦いを見せていたが、チームとして戦い方を成熟させることが出来ず、個々の能力に頼った戦いになってしまった。また、チーム得点王だったフォルランがシーズン途中で退団するなど、肝心の個々の力となる選手たちも入れ替わりが激しく、メンバーを固定化できなかった。一時は自動昇格圏に迫ったが、終盤戦になると取りこぼしが目立ち、自動昇格争いから脱落。徐々にチームにも不協和音が流れ出す。すると、チームはリーグ戦最終節を前に、大熊強化部長に監督を交代するという劇薬を投入。球際の強さや走力などを押し出す新指揮官の下、追い込まれたタレント軍団はホーム・ヤンマーで桜を咲かせられるか。
<キーマン>
MF山口蛍
…昨季に続き主将を務めるチームの心臓。日本代表で離脱する期間もありながら、中盤の底で奮闘を続けた。大熊新監督が求める「球際の強さや走力」はまさに彼のストロングポイント。彼の働きが大熊サッカーが機能するかの生命線になってくるだろう。また、主将としてチームをまとめ、C大阪に欠けているとされる結束力も示したいところだ。
愛媛FC
10年目に訪れたチャンス。策士の下、夢の舞台に挑む
データ:5位 勝点65 19勝8分15敗 47得点39失点
チーム得点王:河原和寿(11得点)
<リーグ戦直近5試合の戦績>
節 | 相手 | 会場 | スコア | 得点者 |
第38節 | 群馬 | ニンスタ | ○3-0 | (愛媛)西田、河原2 |
第39節 | 岐阜 | ニンスタ | ○3-0 | (愛媛)近藤貴2、内田 |
第40節 | 京都 | 西京極 | ○1-0 | (愛媛)白井 |
第41節 | 福岡 | レベスタ | ●0-1 | (福岡)中村北 |
第42節 | 徳島 | ニンスタ | ○3-0 | (愛媛)近藤貴、林堂、瀬沼 |
<基本布陣>
シーズン前は粉飾決算というピッチ外のトラブルで、マイナスからのスタートとなったチームが予想だにしなかった快進撃を見せている。今季就任した木山監督に率いられたチームは、状況に応じて戦い方を変化。さらに、河原や児玉ら昨季までの主力と瀬沼や玉林、藤田らの今季加入組、そして内田や小島といった途中加入組が見事に融合。試合を重ねるごとに成長を遂げ、対応力に長けた勝負強いチームに生まれ変わり、夏場の連勝から一気に上位に進出した。今季はJ2参入10年目の記念の年。失うものがないオレンジ軍団は夢のJ1に向けて走り続ける。
<キーマン>
FW河原和寿
…愛媛が誇るエース。身体能力が高く、難しい体勢からでもゴールに繋げられ、多彩なシュートパターンを持つ。また、体を張った前線でのキープ力や二度追い、三度追いを惜しまないプレスなどチームのためなら汚れ役も厭わない。5位の愛媛が夢を叶えるためにはゴールが不可欠。その夢のカギを握っている一人は間違いなくこの男だ。
V・ファーレン長崎
守備はJ2最強。二度目の航海で、J1の大海原に出られるか
データ:6位 勝点60 15勝15分12敗 42得点33失点
チーム得点王:イ・ヨンジェ(7得点)
<リーグ戦直近5試合の戦績>
節 | 相手 | 会場 | スコア | 得点者 |
第38節 | 水戸 | 長崎県立 | △0-0 | |
第39節 | 大宮 | NACK | ●1-2 | (大宮)渡部、ムルジャ (長崎)北川 |
第40節 | 磐田 | ヤマハ | ●2-4 | (磐田)森島、アダイウトン、太田、宮崎 (長崎)黒木、古部 |
第41節 | C大阪 | 長崎県立 | ○2-0 | (長崎)佐藤、梶川 |
第42節 | 北九州 | 本城 | ●1-2 | (北九州)渡、小手川 (長崎)古部 |
<基本布陣>
J2での戦いも3季目を迎えた今季は、元々定評のあった守備力と走力がレベルアップ。特に、守備力は全員の守備意識が高く、リーグ最少失点を記録。攻撃陣も得点力の無さは欠点だが、韓国代表歴もあるイ・ヨンジェ、高いキック精度を誇る梶川ら粒ぞろい。開幕から大崩れしない戦いを続け、常にプレーオフ争いに絡み続けて、最後の一枠に滑り込んだ。また、チームとしては2年前に続き2度目のプレーオフ出場。髙杉ら当時を知るメンバーが在籍しているのも、アドバンテージか。
<キーマン>
MF古部健太
…長崎が誇るダイナモ。運動量が武器の長崎においても、その走力はトップクラス。両サイドやCBをこなすユーティリティ性も兼ね備え、ここ5試合で2得点と調子も上向きだ。2年前のプレーオフ経験者の一人であり、2度目の挑戦で悲願のJ1昇格を目指す。
[プレーオフ出場チーム 今季の直接対決の結果]
<準決勝>
・福岡-長崎
節 | 会場 | スコア | 得点者 |
第20節 | 長崎県立 | 長崎 0-0 福岡 | |
第26節 | レベスタ | 福岡 0-0 長崎 |
・C大阪-愛媛
節 | 会場 | スコア | 得点者 |
第17節 | ヤンマー | C大阪 1-0 愛媛 | (C大阪)楠神 |
第27節 | ニンスタ | 愛媛 2-1 C大阪 | (愛媛)内田、河原 (C大阪)関口 |
<決勝> ※予想される全パターン
・福岡-C大阪
節 | 会場 | スコア | 得点者 |
第11節 | レベスタ | 福岡 1-0 C大阪 | (福岡)酒井 |
第27節 | ヤンマー | C大阪 0-1 福岡 | (福岡)ウェリントン |
・福岡-愛媛
節 | 会場 | スコア | 得点者 |
第2節 | ニンスタ | 愛媛 2-1 福岡 | (愛媛)河原、西田 (福岡)中原貴 |
第41節 | レベスタ | 福岡 1-0 愛媛 | (福岡)中村北 |
・長崎-C大阪
節 | 会場 | スコア | 得点者 |
第14節 | 金鳥スタ | C大阪 1-2 長崎 | (C大阪)フォルラン (長崎)黒木、梶川 |
第41節 | 長崎県立 | 長崎 2-0 C大阪 | (長崎)佐藤、梶川 |
・長崎-愛媛
節 | 会場 | スコア | 得点者 |
第15節 | 長崎県立 | 長崎 3-1 愛媛 | (長崎)梶川、イ・ヨンジェ、李栄直 (愛媛)西田 |
第36節 | ニンスタ | 愛媛 0-0 長崎 |