タケゴラ

鹿島アントラーズのことを書いています

カテゴリ: 2018シーズン展望


[参考文献]


J1&J2&J3選手名鑑 2018 (NSK MOOK)
日本スポーツ企画出版社
2018-02-07


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 昨季、寸前でタイトルを逃した鹿島にとって今季はリベンジを果たしに挑むシーズンとなる。それだけでなく、毎年のように手が届かないアジアの王座への挑戦も、今季は一層鼻息が荒い。チームの目標はずばり「四冠」だ。

 そのためのメンバーは揃っている。昨季の主力は全員が残留、もともと選手層の厚かったチームにさらに即戦力が加わった。昌子と植田に依存していたCBには清水から犬飼を獲得。空中戦や対人も強く、リーダーシップも兼ね備える彼の加入は無風状態だったCBのポジション争いに刺激を生み出している。アタッカーではサイドのスペシャリストである安西と万能アタッカーのルーキー山口が加入。特に安西は、チームに足りなかったドリブラーを補う意味もあり、先日の水戸戦では1得点1アシストと活躍。即戦力として期待が寄せられる。そして、何といっても大きいのは8年ぶりに復帰した内田篤人の存在だ。選手としての実力はもちろん、圧倒的なカリスマ性を持つ彼の加入によって、昨季のショックに沈んでいたチームには確実にポジティブな風が吹き始めている。ありきたりな表現であるが、今季の鹿島の31名はまさしく「2チーム分の戦力」が揃っている。

 だが、ここまでのプレシーズンは決して順調とは言えない仕上がりになっている。キャンプ終盤で疲労も濃かった徳島戦はまだしも、水戸戦は勝利こそ収めたものの、常に先手を許す苦しい展開で、内容面もまだ戦術練習もロクに積めてない水戸に押されるなど、収穫の乏しい出来となってしまっている。

 確かに、昨季からの変化が見られる部分もある。キャンプで集中的に取り組んだというビルドアップでは、昨季は簡単にボランチやSBに預けていたCBの選手も積極的に縦パスを入れていき、またSBのインナーラップといった、昨季は西しか取り入れてなかったプレーもチームとして組み込まれるようになり、中央からの崩しは少しずつ幅を広げつつある。

 では、なぜあそこまで上手くいかなかったのか。その原因は、ボールの奪取位置が低すぎることにあると思われる。もっとも、これは昨季から見られた傾向なのだが、理由の一つとしては大岩監督就任後から三竿健が重用され、CBの前に彼が防波堤として配置されたことがあるだろう。しかし、他にも理由はあると思う。それは、前線からのプレスが機能していないことだ。

 水戸戦でもそうだったが、鹿島は水戸のビルドアップを制限することが出来ず、水戸に簡単にボールの前進を許していた。プレスがハマって、カウンターに持ち込む場面もあったが、それは個々の判断で動いてる場面であって、そこには連動性がないので同じ局面を再現することが出来ない。こうしてボールを運ばれた結果、やっと自陣PA手前で奪い返して、さあここから攻撃だと言っても、まだゴールまでは50m以上の距離がある。これだけの距離があれば、ゴールに近づくまでに相手には帰陣して守備組織を整える時間が用意されてしまっており、当然まだ付け焼き刃の段階のビルドアップでは相手の守備網をかいくぐることは非常に難しくなってしまうことになる訳だ。

 一番の問題は「どうやってボールを奪うのか」ということをチームとして意思統一できていないことにある。前線からのプレスが機能していなければ、しっかりブロックを作って対応するのも一つの手だろう。だが、今の鹿島はそんなこともない。「臨機応変」と呼べば聞こえはいいが、個々の判断によって守り方が任されている部分が多く、チームとしてボールの奪いどころも設定されていないのだ。

 もっとも、ビルドアップにこだわるのもプレスを機能させるのも、目的は「チャンスの数を増やす」ことに変わりはない。鹿島の今のアタッカー陣は虎視眈々と一回のチャンスを仕留めようというタイプではなく、愚直に何度も狙い続け、その失敗の糧をゴールに結びつけるタイプが多いからだ。得点を増やすためには、まずチャンスの数を増やすことが重要であり、そのためには相手陣内でプレーする時間をなるべく長くする必要があることは間違いない。

 サッカーは自分たちがボールを持たなければ、ゴールを奪うことは基本的に不可能なスポーツだ。そのためには持ったボールを大事にすることはもちろん、どうやってボールを自分たちの物にするのか、そこを考えなければならない。この部分の意思統一が今の鹿島に一番求められていることだろう。攻撃と守備は表裏一体なだけに、どちらか片方が良くなれば、もう片方の状態も自然と上向くようになっている。能力の高い選手が揃っているチームなだけに、一つ二つの単純なきっかけで、チームは大きく上向くことが出来るだろう。

 今季はW杯イヤーで中断期間が用意されているとはいえ、序盤戦の出遅れは後々になって響いてくることは昨季痛感したことだ。ましてや、アジアの戦いでは猶更だ。開幕からのスタートダッシュで、この暗雲を払拭して欲しいところだ。


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