タケゴラ

鹿島アントラーズのことを書いています

カテゴリ:2016シーズンを展望する > タケゴラ的おすすめ補強選手

<補強の必要性>
20%
…金崎、赤﨑、鈴木優に加え、2列目もこなす土居やケガからの復帰を目指すジネイ、レンタル中の高崎、ユースから昇格する垣田を揃えるこのポジションも補強の必要性は薄いだろう。ただ、金崎や高崎の去就、ジネイの状態次第では、即戦力の獲得が必要になってくるだろう。そうした場合は、後述の日本人選手だけでなく、ダヴィの退団で1枠空いた外国人枠の活用も含めて検討していく必要がある。

<求める条件>
プレッシングを厭わず、2度追い3度追いが出来る
②キープ力があり、前線でタメを作ることが出来る
③シュート精度が高く、決定力がある
…石井監督になってから、鹿島の生命線は「前線からのプレス」が機能するかどうかになって来ている。そのため、前線の選手には前からプレッシングをかけるための走力などは必須で求められることになる。また、現在の鹿島の攻撃時でカギになるのは「ペナルティエリアの角のスペースの攻略」である。そのため、前線の選手はそうしたサイドのスペースに流れてボールを収める能力も必要になってくる。また、鹿島は昨季よりこそシュート決定率が上がっているが、J1でトップのシュート本数にも関わらずあまり効率よく得点が奪えているとはいえない現状だけに、決定力のあるストライカーは欲しいところだ。

<おすすめ候補選手>

・金園英学(仙台)
おすすめ度★★★☆☆
生年月日:1988/09/01(現在27) 185cm・78kg
2015シーズンリーグ戦 29試合7得点

<求める条件> ※◎:武器と言えるレベル、○:まずまず、△:やや不満、×:不満
①プレッシング:◎
②キープ力:○
③決定力:○

…献身性の高いストライカーである。前線からしつこく追い回し相手にプレッシャーをかけるだけでなく、高い身体能力を活かして味方からのアバウトなボールにも競り勝って、マイボールとすることが出来る。また、クロスにも躊躇なく飛び込んでゴールを挙げるなど、エリア内で仕事の出来るストライカーである。決して器用とはいえないタイプだが、今の鹿島のスタイルにはハマりそうな人材である。





・阿部拓馬(甲府)
おすすめ度★★★☆☆
生年月日:1987/12/05(現在28) 171cm・73kg
2015シーズンリーグ戦 30試合5得点

<求める条件> ※◎:武器と言えるレベル、○:まずまず、△:やや不満、×:不満
①プレッシング:○
②キープ力:◎
③決定力:○

…今季の甲府の攻撃の中心として活躍した男である。東京V時代は高い決定力を武器にストライカーとして活躍してきたが、甲府ではシャドーとしてプレー。守備の時間が長い中で自身も守備に奔走し、また少ない攻撃の機会では高いキープ力やチャンスメイク、さらに自らゴールを奪うなど1人で何役もこなし、万能型アタッカーとしてチームの残留に大きく貢献した。鹿島でプレーすることになるとすれば、よりその決定力や攻撃センスを活かせるだろうが、報道ではFC東京への移籍が決定的との噂があり、獲得の可能性は低いだろう。





・指宿洋史(新潟)
おすすめ度★★★☆☆
生年月日:1991/02/27(現在24) 195cm・89kg
2015シーズンリーグ戦 31試合8得点

<求める条件> ※◎:武器と言えるレベル、○:まずまず、△:やや不満、×:不満
①プレッシング:○
②キープ力:○
③決定力:△

…日本人には珍しい大型ストライカーである。武器はなんといってもその195cmの高さで、その高さを活かしたポストプレーはもちろん、足下の技術の高さにも定評がある。また走力も十分で、今季の新潟では前線の柱として活躍。キャリアハイの8ゴールを挙げたが、その一方で決定力に欠け多くのシュートを外してきたことも事実である。



<他ポジション編へのリンク>
GK編
右SB&CB編
左SB編
ボランチ編
2列目編

<補強の必要性>
40%
…遠藤、中村、土居、カイオというレギュラー格、豊川、杉本といった若手、来季は田中とボランチが本職だが2列目もこなす平戸が昇格してくるこのポジションも、人員は十分揃っている。これから現有戦力にも動きはあるかもしれないが、大きなものではないと考えると即戦力の補強はそこまで必要とはいえないだろう。ただ、後述のタイプの選手がいないため、チャンスがあれば確保しておきたいのも現状だ。

<求める条件>
ゲームメイク力が高く、パスの出し手になれる存在
②攻守ともに的確なポジショニングが取れる
③プレッシングを厭わず、2度追い3度追いが出来る
…鹿島の2列目には、現状「パサー」と呼ぶべき選手がいない。もちろん、精度の高いパスを出せる選手はいるが、その選手たちもどちらかというとドリブルなどで局面を自ら打開していくプレーのほうが選手たちばかりだ。そうした選手たちを活かすような、「受け手ではなく出し手」となれる選手が1人は欲しいところ。また、現在の鹿島の2列目では、攻撃時は一度サイドに開いてボールを受けて、相手の陣形を開かせた状態で守備を打開していること、守備ではスタートポジションを素早く的確に取ってから、プレスをスタートするという、攻守両面で的確なポジショニングを取れる能力が必須である。さらに、その的確なポジションニングから何度もプレスをかけて相手を追い込んでいくことも求められている。

<おすすめ候補選手>

・武富孝介(柏)
おすすめ度★★★★★
生年月日:1990/09/23(現在25) 173cm・69kg
2015シーズンリーグ戦 28試合2得点

<求める条件> ※◎:武器と言えるレベル、○:まずまず、△:やや不満、×:不満
①パサー:○
②ポジショニング:◎
③プレッシング:○

…攻撃センスはピカイチのアタッカーだ。相手が奪いに行けない絶妙なポジショニングでボールを受けると、そこからドリブルやパスを使い分けて局面を打開していく。「出し手」になることも出来れば「受けて」になることも出来る稀有な存在である。プレスも湘南時代に鍛えられ、走力もなかなかだ。今季はゴールやアシストといった数字はイマイチだったが、パスやシュートなどのキック精度も高い。







・東慶悟(FC東京)
おすすめ度★★★★★
生年月日:1990/07/20(現在25) 180cm・73kg
2015シーズンリーグ戦 25試合4得点

<求める条件> ※◎:武器と言えるレベル、○:まずまず、△:やや不満、×:不満
①パサー:○
②ポジショニング:○
③プレッシング:◎

…豊富な運動量が武器のアタッカーだ。攻撃だけでなく、ボール奪取力こそ高くないが守備にも献身的に走り回ってチームに貢献する。またパスの精度やドリブルの精度も高く、器用さも兼ね備えている。また得点力のなさが課題だったが、今季はシュート決定率がアップし、得点数も自己最高の数字と成長を見せている。大分時代には金崎と共にプレーしており、共演にも期待できる。







・河井陽介(清水)
おすすめ度★★★★★
生年月日:1989/08/04(現在26) 166cm・59kg
2015シーズンリーグ戦 13試合0得点

<求める条件> ※◎:武器と言えるレベル、○:まずまず、△:やや不満、×:不満
①パサー:○
②ポジショニング:○
③プレッシング:○

…万能型のプレーヤーである。トラップやパス、クロスといった基礎的な技術のレベルは非常に高く、アシストの数も多く、多くのゴールを演出してきた。また、サイズには恵まれていないが守備力も高い。さらに、2列目に限らず、ボランチ、両SBとあらゆるポジションをこなすことが出来るユーティリティさも魅力のひとつだ。得点力に欠けるところが玉にキズ。




・横谷繁(大宮)
おすすめ度★★★★☆
生年月日:1987/05/03(現在28) 179cm・71kg
2015シーズンリーグ戦 38試合8得点

<求める条件> ※◎:武器と言えるレベル、○:まずまず、△:やや不満、×:不満
①パサー:◎
②ポジショニング:○
③プレッシング:△

…大宮昇格の原動力となった1人だ。もともと攻撃センスのある選手で、その攻撃センスを活かすべく所属したクラブでは2列目の他にも、ボランチやFWなどで起用されてきた。パスの質が高く、パサーとしてのイメージが強かったが、今季は持ち前のキープ力やゴール前に飛び込む力など、万能さが増し得点力もアップ。J2ながら8得点は自己最多で、チーム内でも3位に位置するほどだ。さらに、プレースキックの質も高いので、セットプレーのキッカーとしても期待できるだろう。





<他ポジション編へのリンク>
GK編
右SB&CB編
左SB編
ボランチ編
FW編

<補強の必要性>
80%
…現状、柴崎、小笠原、山村、梅鉢、久保田、大橋、と多様なタイプの選手が揃っているポジションであり、来季はユースからユーティリティの平戸が昇格してくる。しかし、現状では柴崎と山村に移籍の噂が出ており、また小笠原も来季37歳と年齢的な問題は拭えない。リーグ戦出場の無い選手が来季は3人いることも考えれば、柴崎らの移籍に備えて即戦力を確保しておきたいところだ。

<求める条件>
①ポジショニングが良く、危機察知能力が高い
②ボール奪取力が高い
③キック精度が高く、ゲームメイク力が高い
…ボランチにとって最も欠かせないのは、中盤の舵を取るためのポジショニングだ。それは鹿島においても言えることで、試合の流れに応じて前から行くのか、引いて構えるのかの判断力は非常に重要で、それを表現するポジショニングと危機察知能力は欠かせないものとなる。また石井監督になって以降、前線からプレスをかけて奪いに行くスタイルを採用しているため、狙いどころを絞った所でボールを奪い取り、ショートカウンターに繋げられる能力も必要不可欠だ。そして柴崎の移籍を考えても、司令塔として攻撃の起点となるための、精度の高いパス能力やゲームメイク力も欲しいところだ。

<おすすめ候補選手>
※今回は全て報道で獲得の噂の無い選手を揃えました

・山本真希(川崎F)
おすすめ度★★★☆☆
生年月日:1987/08/24(現在28) 176cm・70kg
2015シーズンリーグ戦 7試合0得点

<求める条件> ※◎:武器と言えるレベル、○:まずまず、△:やや不満、×:不満
①ポジショニング:○
②ボール奪取力:○
③ゲームメイク:△

…運動量豊富なボランチだ。元々は技術の高さが売りだったが、年齢を重ねるにつれてダイナモ的な存在へとプレースタイルが変化。ピッチのあらゆる所に顔を出し、球際の激しい争いも厭わない汗かき役となっており、ボール奪取力などは期待できるだろう。ゲームメイクなどの能力にはやや不満もあり、川崎Fではそうした課題を問題視されて出場機会を得られず、今季限りでの退団が決まっている。ただ、先述の通りの長所を持ち、ミドルシュートも武器とする実力派ボランチだけに、お買い得と言えるだろう。





・喜山康平(松本)
おすすめ度★★☆☆☆
生年月日:1988/02/22(現在27) 179cm・74kg
2015シーズンリーグ戦 24試合1得点

<求める条件> ※◎:武器と言えるレベル、○:まずまず、△:やや不満、×:不満
①ポジショニング:△
②ボール奪取力:○
③ゲームメイク:△

…元々はFWとしてプロ入りしたアタッカーだったが、年齢を重ねるにつれポジションを下げ、今ではボランチを本職に左サイドやCBもこなすユーティリティなレフティーだ。豊富な運動量をベースに、高いボール奪取力や空中戦の強さといった守備面の強み、前線への飛び出しからの決定力といった攻撃面の強み、といった攻守両面で強みを持っている。左利きは鹿島のボランチでいないだけに、その点においても貴重な存在だろう。




・六平光成(清水)
おすすめ度★★★★★
生年月日:1991/01/16(現在24) 176cm・76kg
2015シーズンリーグ戦 25試合0得点

<求める条件> ※◎:武器と言えるレベル、○:まずまず、△:やや不満、×:不満
①ポジショニング:○
②ボール奪取力:○
③ゲームメイク:△

…総合力に優れたボランチだ。基本的に苦手なプレーがあまりなく、欠点の少なさが長所というタイプである。そうした中でも、インターセプトやボール奪取力は持ち味としており、球際の強さも兼ね備えている。また、今季は残留争いをするチーム内で出場を重ね、ボランチの他にもSBなど様々なポジションでプレーした。課題は、攻撃への貢献度が低いところだろうか。ちなみに、父は俳優の六平直政氏である。



・竹内涼(清水)
おすすめ度★★★☆☆
生年月日:1991/03/08(現在24) 173cm・67kg
2015シーズンリーグ戦 19試合0得点

<求める条件> ※◎:武器と言えるレベル、○:まずまず、△:やや不満、×:不満
①ポジショニング:○
②ボール奪取力:△
③ゲームメイク:◎

…パサータイプのボランチだ。ゲームメイク能力が非常に高く、長短の精度の高いパスからチャンスを演出する。得点力がイマイチなのと、守備力に課題があるのは難点だが、ポジショニングのセンスは悪くないため、その能力でのカバーも不可能ではないだろう。

・三竿健斗(東京V)
おすすめ度★★★★☆
生年月日:1996/04/16(現在19) 180cm・71kg
2015シーズンリーグ戦 39試合0得点

<求める条件> ※◎:武器と言えるレベル、○:まずまず、△:やや不満、×:不満
①ポジショニング:○
②ボール奪取力:◎
③ゲームメイク:△

…今季ユースから昇格したばかり長柄、東京Vでボランチのレギュラーを掴み、躍進の原動力となった1人だ。豊富な運動量をベースに、激しいプレスからのボール奪取力で攻撃の芽を摘むプレーが持ち味だ。シーズン当初はポジショニングに課題が見られたが、試合を重ねるにつれてその点もかなり改善されてきた。ゲームメイクは苦手だが、ロングキックの精度は悪くない。CBもこなせるユーティリティ性も武器。まだ19歳だけに伸びしろも十分だ。兄は湘南の三竿雄斗。

・川辺駿(磐田)
おすすめ度★★★★★
生年月日:1995/09/08(現在20) 178cm・70kg
2015シーズンリーグ戦 33試合3得点

<求める条件> ※◎:武器と言えるレベル、○:まずまず、△:やや不満、×:不満
①ポジショニング:○
②ボール奪取力:△
③ゲームメイク:◎

…今季広島からレンタルで磐田に移籍しているU-22日本代表MF。高い技術には前から定評があったが、出場機会を重ねることでその才能が開花。守備力にこそ課題は残るものの、ポジショニングの良さ、相手のスキを突いたパスセンスとその高い精度、さらにはタイミングを見て前線に飛び出し自らゴールを狙うなど、柴崎岳に似たプレーヤーと言えるだろう。獲得は難しいだろうが、柴崎岳の後継者としては最適な人材と言えよう。





<他ポジション編へのリンク>
GK編
右SB&CB編
左SB編
2列目編
FW編

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