8ジュニーニョ(36) C
成績:リーグ戦30試合出場3得点。ナビスコ杯5試合出場1得点。天皇杯3試合出場。スル銀杯1試合出場。PSM水戸戦1試合出場。

今季はシーズンを通して2列目で起用された。自慢のスピードやドリブル、独特のタイミングからのクロスで攻撃にアクセントを加え、結果2列目の左サイドで一番使われた選手となった。守備も軽さが目立つものの、川崎時代を考えれば信じられないほど改善された。ただ、相変わらずシュート精度が低く、今季もリーグ戦はわずか3得点に終わった。また、調子の波が激しく、悪いときには自慢の仕掛けがチームのブレーキになってしまっていた。2013シーズン限りで退団となったが、まだまだ戦える。新天地での活躍を期待したい。

9大迫勇也(23) A
成績:リーグ戦33試合出場19得点。ナビスコ杯7試合出場2得点。天皇杯1試合出場。スル銀杯1試合出場3得点。PSM水戸戦1試合出場1得点。ベトナム遠征1試合出場1得点。

文句なしでチーム唯一のA評価。チームの期待の星はチームに欠かせない大黒柱へと成長した。開幕から好調をキープし、チームをエースとしてけん引。結果を見れば、リーグ戦自己最多の19得点、さらに日本代表にも選出され、東アジアカップのオーストラリア戦と親善試合のオランダ戦ではゴールも挙げるなど世界の舞台でも結果を残した。昨季から花開き始めたシュートとキープ力に加え、今季は守備が成長。プレスからボールを奪い取り、攻撃につなげる姿が何度も見られた。ドイツへ移籍したが、海外でも結果を残し、W杯のピッチで躍動してほしい。

11ダヴィ(29) C
成績:リーグ戦26試合出場10得点。ナビスコ杯8試合出場5得点。天皇杯2試合出場1得点。PSM水戸戦1試合出場1得点。

J2得点王の看板を引っさげ、約2億円の移籍金で鹿島に加入。序盤はその期待に応え、自慢のフィジカルを活かしてゴールを積み上げていった。ただ、チームの守備戦術になじむことが出来ず、大迫に守備の負担がのしかかったため、大迫との共存が問題になっていった。7月にはケガで離脱。9月に復帰するが、1トップを採用したチームではベンチが定位置となってしまった。その後スタメンに復帰したが、10月の浦和戦で軽率なプレーから退場処分を受けると、それによって失くした信頼を取り戻すプレーは最後まで出来なかった。とはいえ、これはダヴィ1人の責任だけではなく、ダヴィの個性を活かしきれなかったチーム全体にも責任がある。2014シーズンは大迫が抜け、FWの軸として期待がかかる勝負のシーズンである。

18中川義貴(20) E
成績:天皇杯1試合出場。

ユース上がりの期待のFWはリーグ戦でベンチ入りするなど飛躍を期待させたが、その直後に足を骨折し離脱。その後、夏に復帰するといきなり天皇杯2回戦にプロ初スタメンで初出場。強引な突破など見せ場は作ったが、スタミナ切れを露呈し、前半で交代。そして、その試合後に再び骨折し、離脱。そのままシーズンを終えてしまい、またチームに無断でのSNS使用が発覚するなど、結果として不本意なシーズンになってしまった。今季はプロとしての人生を懸けたシーズンになるだろう。失った信頼はピッチの上で取り戻すしかない。

19豊川雄太(19) E
成績:公式戦出場なし

プロ1年目は公式戦出場は無かったが、ベンチ入りを何度も経験。積極的に仕掛けていく姿勢が監督の信頼を得た。夏には世代別代表にも招集され、世界の舞台を経験した。来季は公式戦出場を果たし、結果を残して、常にベンチ入りの18人の枠に入りたい。

36赤﨑秀平(22) E

成績:[鹿島]リーグ戦1試合出場。
     [筑波大]天皇杯2試合出場3得点。

4月に鹿島への加入内定が発表されると、同時に初の特別指定選手となった。鹿島ではリーグ第19節大宮戦に出場。試合展開もあって、あまり見せ場は作れなかった。一方、筑波大ではエースとしてチームをけん引。抜群の得点感覚とシュートセンスを活かし、チームを数多くの場面で救った。またユニバーシアードでは得点王も獲得。昨季の大学サッカーの中ではNO.1FWと言っていい存在だった。シーズン終盤は肩の手術のため、試合は欠場したが、鹿島では大迫の抜けた穴を埋める活躍が期待される。