20柴崎岳(21) C
成績:リーグ戦34試合出場2得点。ナビスコ杯8試合出場。天皇杯2試合出場。スル銀杯1試合出場。PSM水戸戦1試合出場。ベトナム遠征1試合出場。

今季もシーズンを通してフル稼働。チームに欠かせない存在である。シーズン前半はコンディションの良さが窺え、パス・ドリブル・シュート全ての質が高く、またフィジカルの競り合いでもほとんど負けなかった。実際、東アジアカップでは日本代表に選出され、このまま代表に定着するかと思うほどの活躍だった。しかし、その東アジア杯を体調不良で辞退した後は、コンディションが急低下。プレーがワンパターンになり、フィジカルで競り負ける場面が目立ち、消える試合が多かった。課題はあまりにも縦を狙いすぎることか。とはいえ、持っているポテンシャルは世界レベル。現状に満足せずチームを引っ張るような気概を見せてほしい。

20遠藤康(25) B
成績:リーグ戦28試合出場7得点。ナビスコ杯7試合出場。天皇杯3試合出場2得点。スル銀杯1試合出場。PSM水戸戦1試合出場。ベトナム遠征1試合出場。

毎年確かな成長を見せるレフティー。シーズン前半こそ野沢やジュニーニョといったベテランにポジションを譲ったが、シーズン後半は2列目の軸と呼べるまでの選手になった。なんといっても武器はその左足。右サイドPA外は「ヤスゾーン」と呼ばれるほどその強烈なシュートに正確さがつき、怖さが増した。またキープ力が高いため、相手をけん制することが出来るのも大きい。課題はプレスの精度を上げることと波を少なくすることか。そしてそろそろ直接FKからのゴールが見たい。

27梅鉢貴秀(21) C
成績:リーグ戦10試合出場2得点。ナビスコ杯2試合出場。天皇杯2試合出場。スル銀杯1試合出場。ベトナム遠征1試合出場。

今季はプロ初ゴールを記録するなど着実に成長し、戦力として計算できる選手になった。昨季はセレーゾに見込まれ本職のボランチ以外にもSBやクローザーとして2列目で使われることもあった。魅力は尽きることのない運動量と1対1の強さ、そして意外性のある攻撃力である。逆に課題はビルドアップの精度が低いのと、無駄なファウルが多いことか。特にファウルはカードに直結してるだけに減らさないといけない。来季はベンチ入りに満足せず、自分の武器をアピールしてボランチのレギュラーを掴み取ってほしい。

28土居聖真(21) C
成績:リーグ戦15試合出場2得点。ナビスコ杯1試合出場。天皇杯2試合出場。スル銀杯1試合出場。ベトナム遠征1試合出場。

今季ブレイクした選手の一人。ジョルジーニョの下ではSBなどで使われることもあったが、昨季は4-2-3-1のトップ下という本来のポジションで起用され、このシステムが採用された時はレギュラーに固定されるまでになった。元々技術の高さやスピードは光っていたが、昨季目を引いたのはその運動量。大迫や他の2列目の選手を助けるように動き回り、「水を運ぶ人」として活躍した。課題は2トップの時の2列目でも同じようなプレーが見せられるかということと、さらに今のプレーから「違い」を見せられるかということ。ただの「巧い」だけの選手では終わってほしくない。