上海の地で10年ぶりのACLベスト8進出を決めた鹿島。3月末から続いた連戦もいよいよ最後を迎えるが、5月に入って掴んだ流れを今節も継続したいところだ。
今節対戦する仙台は現在8位。昨季から3バックを導入し、堅守速攻のスタイルからポゼッションを軸にしたチームへと変わりつつある。今季は序盤戦からケガ人が多くやりくりに苦しんだが、それでも勝点を着実に積み上げており、ルヴァンカップではグループ1位でプレーオフステージ進出も決めている。直近ではリーグ戦の広島戦では先制しながらも3失点を喫して逆転負けとなったものの、水曜日のルヴァンカップではFC東京に1-0で勝利している。
仙台のポゼッションの肝は、各々を的確に配置させることによって優位性を保つことにある。3-4-2-1、3-3-2-2、3-4-1-2と3バックでも様々な布陣を使い分け、ビルドアップとサイドで数的優位を作って押し込み、そこからの繋ぎや逆サイドへの展開で相手にタスクオーバーを迫り、チャンスを作り出していくスタイルだ。鹿島としてはまずこれに対して、前からいくかいかないのかをはっきりしておくことが重要になる。前からいくのなら、前線の選手がタスクオーバーとならないように人数を相手のビルドアップに合わせる必要があるし、いかないのならゾーンで出来る限り自陣のスペースを消していかなければならない。このどちらも中途半端になってしまうと、鹿島にとっては厳しくなってくるだろう。
鹿島が攻める展開では、今季の仙台はリトリートで守るケースが多いため、比較的ボールを持たせてもらえるはずだ。また仙台がどういった布陣を敷いてくるか不透明ではあるが、仮に前節と同じく3-3-2-2の場合、守備時は5-3-2で守ることになり鹿島のSBがフリーの状態になる。鹿島はこのフリーになったSBから攻撃の打開を見出したい。また、仙台が5-4-1で守ってSBを消しに来ると、今度は鹿島のCBの1枚がフリーになる。このフリーになったCBがボールを運ぶことでもチャンスは作り出していけるはずだ。
上海からの中3日ということで、スタミナ面においても今節は厳しい試合になるだろう。攻守において上手くやりくりしないと、終盤に足が止まった時に立ち行かなくなってしまうだけに、そうした面を考えての振る舞いにも今節は注目したい。中断後のリーグ戦で下位を気にしなければならなくなるか、上位を見据えることが出来るか、今節はそのターニングポイントになる一戦だろう。
明治安田生命J1リーグ 第15節
鹿島アントラーズ-ベガルタ仙台
5月20日(日) 14:00キックオフ
県立カシマサッカースタジアム
試合情報(鹿島公式サイト)
スタジアムの天気
DAZN 放送予定
[鹿島の前節ハイライト]
[対戦相手の前節ハイライト]
[予想フォーメーション]
[予想スタメン]
<鹿島>(10位) ※■は累積警告
GK
1クォン・スンテ
DF
2内田篤人■
5植田直通
3昌子源■
32安西幸輝
MF
40小笠原満男■■
6永木亮太■
25遠藤康■
30安部裕葵■■
FW
8土居聖真
10金崎夢生■■■
SUB
GK21曽ヶ端準
DF24伊東幸敏
DF39犬飼智也
MF4レオ・シルバ
MF13中村充孝
FW7ペドロ・ジュニオール
FW9鈴木優磨■
監督
大岩剛
欠場予想選手
DF山本脩斗(左膝後十字靭帯損傷で欠場濃厚)
DF小田逸稀(左第5趾末節骨骨折で欠場濃厚)
MFレアンドロ(ブラジルに一時帰国中で欠場濃厚)
水曜日の上海上港戦から3人変更予想。右SBに内田、ボランチに小笠原が入ると見た。ここ数試合疲労が見て取れる鈴木はベンチスタートか。
GK
21関憲太郎■■
DF
13平岡康裕■
27大岩一貴■
39金正也
MF
6板倉滉■■■
4蜂須賀孝治
2永戸勝也
16野津田岳人
7奥埜博亮
FW
30西村拓真
11石原直樹■■
SUB
GK22川浪吾郎
MF10梁勇基
MF17富田晋伍
MF34椎橋慧也
MF40関口訓充
FW19ジャーメイン良
FW20阿部拓馬
監督
渡邉晋
欠場予想選手
GKシュミット・ダニエル(別メニュー調整中で出場微妙)
MF庄司悦大(左ハムストリングス肉離れで欠場濃厚)
MF中野嘉大(別メニュー調整中で出場微妙)
FWラファエルソン(右第五中足骨骨折で欠場濃厚)
リーグ戦の広島戦から4人変更予想。CBに平岡、アンカーに板倉、左WBに永戸、2列目に野津田が入ると予想。3-3-2-2の予想だが、3-4-2-1採用の可能性も。
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