中断前の一戦では、鳥栖に1-0で競り勝った鹿島。いよいよここから今季の命運を占う、最大15連戦の過密日程に突入していく。その初戦、鹿島はホームに札幌を迎え撃つ。
札幌は開幕4試合を終えて、1勝1分2敗の11位。中断前の前節は、長崎を相手に試合終了間際のチャナティップのゴールで勝ち越し、今季初勝利を挙げている。チームとして大きいのは、やはり今季から就任したミハイロ・ペトロビッチ監督だろう。過去、Jリーグでは広島と浦和を率い、チームのベースを作り上げてきた男は、北の大地でも自身の哲学に基づいたサッカーを根付かせようとしている。
ミシャサッカーで大きな特徴を持つのはやはり攻撃だろう。ボランチが最終ラインに下がって4バックを形成、その前に繋ぎ役としてボランチのもう1枚が入り、前線はWBが張り出して5トップのような形で数的優位を作り出し、後ろからの繋ぎで崩しにかかる。過去、鹿島も何度も苦しめられてきた形だが、札幌がそれまでのチームと違うのは、前線へのロングボールやクロスが増えたことだろう。それは前線にジェイがいることが大きい。長身でターゲットになれる彼の特徴を活かすべくの戦略であり、そのパワーは相手にとって脅威となっている。今節は都倉が先発しそうだが、彼も同じくパワーや高さに長所のある選手だけに、彼を活かしたロングボールも十分考えられるだろう。
一方、守備では5バックを作って対応する。これは人海戦術で対応するというものだが、元々攻撃に強いこだわりを持つミシャサッカーでは、「攻撃こそ最大の防御」という考え方であり、守備に関してはそこまで整備されている訳ではない。特に、まだペトロビッチ監督が就任して間もない札幌では、ビルドアップでのミスも少なくはないし、また過去の浦和や広島に比べるとCBの個々の質が高いとは言えないだけに、そうした部分は鹿島にとっても狙いどころにしていきたい。
ここまで戦ってきた中で、決して盤石とはいえない試合を続けている鹿島。ここから先も試合内容の劇的な向上を望むのは難しく、しぶとく戦う中で勝点を拾うほかないだろう。この中断期間でレアンドロ、三竿雄、西が復帰してきた。調子の上がらない面々含め、彼らの活躍がチームにとって大きな刺激となることを期待したい。
明治安田生命J1リーグ 第5節
鹿島アントラーズ-北海道コンサドーレ札幌
3月31日(土) 15:00キックオフ
県立カシマサッカースタジアム
試合情報(鹿島公式サイト)
スタジアムの天気
DAZN 放送予定(14:50~)
[鹿島の前節ハイライト]
[対戦相手の前節ハイライト]
[予想フォーメーション]
[予想スタメン]
<鹿島>(6位) ※■は累積警告
GK
21曽ヶ端準
DF
24伊東幸敏5植田直通
3昌子源■
16山本脩斗
MF
6永木亮太■
20三竿健斗■
30安部裕葵■
8土居聖真
FW
7ペドロ・ジュニオール
9鈴木優磨■
SUB
GK29川俣慎一郎
DF22西大伍
DF39犬飼智也
MF4レオ・シルバ
MF13中村充孝
MF40小笠原満男
FW14金森健志
監督
大岩剛
欠場予想選手
GKクォン・スンテ(ケガで出場微妙)
DF内田篤人(別メニュー調整中で欠場濃厚)
DF安西幸輝(右膝内側側副靱帯損傷で欠場濃厚)
MF遠藤康(左大腿二頭筋損傷で欠場濃厚)
FW金崎夢生(別メニュー調整中で出場微妙)
鳥栖戦から2人入れ替えの予想だ。GKにケガで欠場の可能性があるクォン・スンテに代わって曽ヶ端、FWに同じく欠場の可能性がある金崎に代わってペドロ・ジュニオールが入る。CBではコンディションを考慮して犬飼が先発の可能性も。また、復帰した西やレアンドロのベンチ入りも考えられる。<札幌>(11位) ※■は累積警告
GK
25ク・ソンユン
DF
35進藤亮佑■
20キム・ミンテ
5福森晃斗
MF
8深井一希
10宮澤裕樹
14駒井善成
38菅大輝■
41三好康児■
18チャナティップ■
FW
9都倉賢
SUB
GK1菅野孝憲
DF32石川直樹
MF6兵藤慎剛
MF26早坂良太
MF44小野伸二
FW11ヘイス
FW31宮吉拓実
監督
ミハイロ・ペトロビッチ
欠場予想選手
FWジェイ(右太もも裏を痛めて欠場濃厚)
前節から2人変更。ボランチにケガから復帰した宮澤が入り、前線にはケガのジェイに代わって都倉が入る。
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