タケゴラ

鹿島アントラーズのことを書いています

2018/01


練習試合

鹿島アントラーズ 1-1 徳島ヴォルティス
※45分×2本

(得点)
27分 [徳島]山﨑凌吾
34分 [鹿島]田中稔也

1本目のメンバー
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 直前の高知キャンプではインフルエンザの流行などもあって、なかなかコンディションが整わずに満足いくトレーニングが積めなかったという徳島だが、この練習試合に向けてしっかりと準備してきたようで、布陣は鹿島と同じく4-2-2-2を用意。序盤からボランチの片方どちらかを最終ラインに下げることによって、鹿島の2トップに対して数的優位の状況を作り出し、そこからボールを前進させていくことで、ポゼッションの主導権を掴み、鹿島を押し込んでいった。

 対する鹿島はこの状況に対して、最初は2トップの頑張りに期待するが上手くいかずにボールを握られ続けると、これを改善すべく次第に2列目、ボランチの4人の中の誰かが前線の位置までポジションを上げて、相手の数的優位を解消しようとしだした。しかし、これはあくまで選手個々の判断によるものであり、決して統一性のある策とは言えずになかなか機能せず、結局徳島がポゼッションの主導権を掴めなくなったのは、ボランチが高い位置を取って前線の選手の守備のフォローに回るようになった30分過ぎからのことだった。

 一方、攻撃での鹿島は今キャンプで集中的に取り組んでいるというポゼッションからの統一性ある崩しを狙い、前半の終盤まではそれにあえて固執するかのような攻めの形が続いた。サイドチェンジを除いたロングボール、GKのパントキックなどが普段よりかなり少なかったのもそれゆえのことだろう。ただ、これも上手く機能したとは言えなかった。原因は、そもそも徳島が鹿島が繋ぎでの崩しにこだわっていることを見抜き、前線から積極的にプレスをかけてきたこと、そしてパスミスが多かったのと、ボランチのビルドアップへのフォローが効果的でなかったのが大きいだろう。先程の守備の問題と合わせて、攻撃においても後手に回った鹿島は、ゲームを支配される時間が長く、チャンスに繋がるのは金崎らの個の力で相手を上回って打開した場面がほとんどだった。

 試合は徳島が優勢の27分に試合が動く。それまで前線での身体を張ったプレーで起点となっていた山﨑が楔を受けるとそのままシュートまで持ち込んで、先制。しかし、鹿島も34分に試合を振り出しに戻す。右サイドの内田篤のクロスにドンピシャで合わせたのは田中。内田篤のクロスの精度が素晴らしかったのはもちろんだが、ニアで金崎が潰れ、ファーで金森がマークを引き付けたことで、その空いたスペースに田中が飛び込んでフリーで合わせられたことが大きかった。この両チーム1ゴールずつで1本目は終了となった。

2本目の鹿島のメンバー
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 2本目はお互いにメンバーを大きく入れ替えて臨んだ。すると、徳島のプレーの強度が下がり、鹿島が比較的自由にボールを持てるようになり、後半は鹿島の攻勢が続くようになった。ボールを奪う位置も前半より高くなりカウンターの状況になりやすいシーンも多くなったが、そうした中で光ったのが中盤で相手DFラインの裏へのパスを何本も通して一気にチャンスに繋げていた小笠原と、前線でボールの預けどころとなり、そこから独力や他のアタッカーとの連係でゴールに迫るシーンを何度も作り出していた山口の存在であった。

 しかし、鹿島はチャンスこそ作り出すものの、ことごとくこれを決め切ることが出来ず、特に山口は三度迎えた決定機を活かせず、結局無得点に終わり、2本目も終了。キャンプ最後の練習試合はドローという形で終えることとなった。

考察

 個人のアピールの場のような形(特に攻撃陣)となった2本目より、チームとして注目すべきなのが1本目の出来だろう。正直、内容としては決して褒められるものではない。それでも個人的には、そこまで悲観すべきでないと思う理由がいくつかある。

 まず、今回の練習試合がキャンプ終盤に行われたものだということだ。これまで約2週間宮崎で厳しい練習で追い込みをかけてきた選手たちのコンディションは今が一番辛い時だったのだろう、動きがいつもより鈍い選手が試合の立ち上がりから何人も見られた。

 守備で相手にボールポゼッションを許していることについては、おそらくまだチームとして手を付けていない課題なのであろう。攻撃の部分に注力していた今キャンプのことを考えると、この課題に取り組むのは鹿嶋に帰ってからになりそうだ。ここでチームとしての約束事をしっかりと設定して、実行することが出来れば、昨季よりも高い位置でボールを奪うことが出来、ひいてはそれが攻撃面でのチャンスの増加にも繋がってくるだろう。

 攻撃面ではかなり繋ぎでの崩しにこだわっていたが、それはこの時期の練習試合だからこそであり、実際の公式戦ではもっと割り切ってくるであろうことから、そこまで心配はいらないだろう。むしろ注目なのは、今型として仕込んでいるものをどこまで熟成させられるかであろう。昨季はそこの面でのクオリティ不足に結果として泣かされる羽目になったことを考えれば、効果があることを期待する他ないのは間違いない。

 個々で見ていくと、やはりまだコンディションにバラつきが見られる段階であった。8年ぶりの復帰となった内田はまだ細かな感覚のズレこそ見られるものの、コンディション自体は決して悪くなく、連戦などは考慮する必要があるとはいえ十分に戦える状態に仕上がっているように見えた。犬飼も悪くない。元々の対人能力の高さやリーダーシップの部分も発揮できるようになってきており、コンディションも順調に上がってきている。実際の公式戦で見えてくる部分もあるだけに太鼓判を押せるとまでは言い難いが、植田が疲労からか精彩を欠くプレーが目立ったことを考えると、チャンスは我々が思っている以上に多く訪れるかもしれない。

 山口は前述したとおり攻撃面では質の高いプレーを見せてくれた。チャンスは決め切らなければいけないし、まだ守備面での貢献度を図っていく必要があるとは思うが、出場機会を与えられるのはそう遅くはないのかもしれない。質の高いプレーを見せたのは安西も同じだ。2列目の両サイドでプレーしていたが、サイドで自ら仕掛けることもあれば、カットインで相手を引き付けることも出来、さらには中に絞ってプレーすることでSBの上がりを促すことも出来ていた。ただ、コンディション面が上がり切っていないのか、意図しているであろうプレーを上手く再現することが出来ず、得意のドリブルで相手を剥がしきることも出来ていなかったため、今後はその部分が改善点になってくる。

 チームは28日でキャンプを打ち上げて、鹿嶋に戻り水戸とのPSMをこなしつつ、まずは2/14のACL初戦に向けて調整を続けていく。

ゴールシーン。内田のクロスから田中がドンピシャのヘディングで合わせた
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8年ぶりに復帰した内田
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CBの即戦力として期待がかかる犬飼
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山口は1年目から出場機会を得られるか
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