タケゴラ

鹿島アントラーズのことを書いています

2017/12


2017シーズン、鹿島アントラーズは公式戦50試合を戦い、リーグ戦では34試合で53ゴールが生まれた。その中から、個人的にベストゴールとベストゲームを3つずつ選ばせてもらった。

[ベストゴール]

<3位>
レアンドロ(第23節 清水戦 17分)



大岩監督が目指す、「中央からの崩し」の理想形のようなゴールだ。レアンドロがセンターライン付近まで受けに下がり、相手を引き付けたところから攻撃がスタート。フリーになった小笠原がスイッチの縦パスを入れると、そこから面白いように崩していった。こうして、中から崩せるようになったことが、今季の夏場の好調の一因だったのだろう。

<2位>
レアンドロ(第24節 C大阪戦 88分)



レアンドロ本人はホーム浦和戦のゴールを自身のベストゴールに挙げていたが、個人的にはこちらを推したい。1位と2位の直接対決という天王山の試合だったが、このゴールが生まれるまでレアンドロはことごとくカウンターの芽を潰すなど散々な出来。それでも、最後のワンチャンスでこの冷静さとシュート精度の高さは恐れ入る。大岩監督もシーズン終盤はこうしたレアンドロの「一発」に期待したからこそ、最後まで彼を代えなかったのだと思う。

<1位>
金崎夢生(第17節 柏戦 53分)



スタジアムの流れを変えた一発だった。首位柏との直接対決だったが、前半から押し込まれて先制を許すと、49分にはクォン・スンテが負傷交代と、流れとしては最悪だったが、この一発で一気にシーソーゲームと持って行った非常に大きな価値のあるゴールだった。中村航輔にしてはミスともいえるが、それでもあの位置からのシュートでゴールに結びつけたのは、まさしく「ゴラッソ」だ。

[ベストゲーム]

<3位>
第21節 神戸戦



エースの執念を見た一戦。前半から守備がハマらずに苦しみ、後半立ち上がりにはセットプレーから先制を許してしまう。それでも流れを変えたのはその対戦相手から熱心なオファーを受けていたエース、金崎夢生だった。前半から愚直に相手の裏を突き続けていると、まずは鈴木のクロスを中村が落としたところに、ダイレクトで流し込んで同点に追いつくと、終盤にはレアンドロのスルーパスに抜け出して逆転ゴールを流し込み、愚直に狙い続けたことがついに実を結んだ。「どうしても勝たないといけない理由があった」、そう試合後に語った背番号33の活躍で首位に浮上した一戦だった。

<2位>
第27節 G大阪戦



立ち上がりに一瞬のスキを突かれファン・ウィジョに先制点を許す難しい展開も、前半終了間際に金崎が蹴ったPKのこぼれ球をレアンドロが詰めて同点に追いつくと、後半はG大阪を自陣にくぎ付けにし攻め立てるがどうしてもあと1点が奪えない。それでも後半ATに永木の蹴ったCKに植田がニアに飛び込んで合わせると、28000人を超えるサポーターで埋まったカシマが揺れた。劇的な勝利だったのはもちろんだが、歓喜の輪の中心で咆哮するヒーローがまた一歩成長を遂げた瞬間でもあった。

<1位>
第24節 C大阪戦



今季の鹿島の地力を証明するような試合だった。天王山で迎えた一戦、試合は今やJリーグを代表するストライカーとなった杉本を中心とするC大阪に押し込まれ、攻撃でもマテイ・ヨニッチや山口、ソウザといった守備陣に抑え込まれる厳しい試合となった。それでも相手の攻撃をどうにか防ぐと、試合は徐々に鹿島の狙い通りにオープンな展開になっていく。そうして生まれたスキをついに仕留めたのが88分だった。この試合、ハードワークを続けていた金崎のクロスから、最後はレアンドロが針の穴を通すようなシュートを突き刺し、貴重な1点を奪い取ったこの試合を、個人的に選ぶ今季の鹿島のベストゲームとしたい。







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 2015年4月1日、筆者が三竿健斗を初めて観たのは雨ですっかり花冷えしていた味の素フィールド西が丘だった。その年の開幕戦で高卒ルーキーながらスタメンデビューを飾り、ピッチ上ではC大阪に所属していたフォルランに話しかけたという男の話はサッカーファンである自分の耳にも当然入っていたし、それゆえ注目していた部分も少なからずあった。そこでの三竿健は、なるほど確かにJ2でレギュラーを張れるだけの実力はあると思わせる選手だった。元々運動量が多く、かといって闇雲に走り回ってる訳でもない、展開を変えるようなサイドチェンジのボールも何本か通していた。ただ、全体的に粗削りな印象は否めなかった。ボールを奪いに行くまではいいがあっさりかわされる場面も少なくなかったし、リスクを負った縦パスはパスミスになることが多かったからだ。

 ただ、彼に驚かされたのはシーズンが経つにつれて東京Vの試合に足を運ぶ度に、確かな成長ぶりをピッチから感じ取ることが出来たからだ。チームのために誰よりも走ってスペースを埋めるのはもちろん、ボールを奪い取る場面やパスが通るシーンは目に見えて増え、すっかり東京Vの中盤で守備のフィルター役として欠かせない存在になっていた。この年、東京Vが最終節まで昇格プレーオフ進出争いを続けられたのも、彼がいなかった翌年は残留争いに巻き込まれてしまったのも、彼がいるいないという部分で左右されたのは大きかったのではないかと思う。

 しかし、そんな三竿健も鹿島に入団して1年半は苦悩の時間が続くことになる。チームのボランチには小笠原、柴崎、永木、レオ・シルバとリーグでもトップクラスの選手がずらりと並んでいた。ボランチにビルドアップの根幹を担わせる石井監督の方針や攻守において貢献度の高い彼らの存在もあって、三竿健はピッチに立てば自分の持ち味を見せ、決して悪くないプレーぶりだったものの、ピッチに立つ機会は限られ、それどころかベンチに入れる機会すら限られていた。

 三竿健に転機が訪れたのは監督交代によって大岩監督が就任したことだった。監督交代後の初戦、ピッチには背番号20を纏った男の姿があった。ここで勝利に貢献すると、彼の広い守備範囲や高さ、的確にスペースを埋められるスタイルに目をつけた大岩監督は、三竿健を出場停止を除いたリーグ戦全試合において代えることなくピッチに立たせ続けた。鹿島に来て2年目である今季の最初の半年に懸けていた三竿健にとっては、まさに監督交代という機会をチャンスに変えたと言っていいだろう。

 そして、12月にはついに日本代表に初招集された。彼のシンデレラストーリーはまだ留まるところを知らない。そう思っていたが、待っていたのは厳しい現実だった。E-1の3試合で出場は韓国戦の途中出場1試合のみ。その試合も1-3と差を広げられてからの出場であり、結果としてチームも大敗と何ともほろ苦いデビュー戦となってしまった。たしかに、練習を見る限り彼はまだ代表のレベルに適応できていないようだった。ボールを奪いに行けると思って奪いに行っても奪えない、普段ならたとえミスしても自分で取り返せるがこのレベルはそのミスをゴールに繋げてしまう、まだ彼が世界のレベルでやっていくには足りないところがまだまだあったということだろう。

 それでも、三竿健斗が下を向くことはないだろう。彼は常に前を見続け、吸収したことを確実に自分のモノにしていく力がある。来季も鹿島のピッチではそんな彼の姿を観ることが出来そうだ。


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[GK]

No.1 クォン・スンテ
今季から加入し開幕からレギュラーを奪うも、夏場のケガによって曽ヶ端にポジションを譲ると、そこから最後まで奪い返すことが出来なかった。とはいえ、実力的には曽ヶ端と遜色ないものであり、むしろ多くの面でクォン・スンテの方が若干上回っているほど。特にハイボールへの対応は滅法強かった。ベンチにいても腐らず、盛り上げてくれる貴重な兄貴分だ。

No.21 曽ヶ端準
シーズン中盤まではベンチ暮らしの日々が続いたが、クォン・スンテのケガで出番が回ってくると、そこからシーズン最後までゴールマウスを守り続けた守護神。今季は特にミスが少ないシーズンであり、自分の守備範囲に来たボールは確実に止めてくれる安心感があった。チーム最年長の1人だが、コーチングも含めてまだまだ欠かせない。

No.29 川俣慎一郎
クォン・スンテの離脱によってベンチ入りの機会こそ巡ってきたものの、2人の壁は越えられず公式戦出場はゼロ。とはいえ、長い手足を活かしたセービングには魅力があるし、コーチングもかなり的確さを増してきた。

No.31 小泉勇人 (※シーズン途中退団)
GK陣の中で期待の若手もなかなか出番は巡ってこず、6月にはGK不足に悩んでいた水戸にレンタル移籍。J2の舞台ではありながらも自身で初めてリーグ戦のベンチ入りも経験した。GKとしては悪くない素質を持っているだけに、シュートストップ後の反応など細かい部分を磨いていきたい。

[DF]

No.3 昌子源
鹿島で最も欠かせない存在は今季自身初のリーグ戦全試合フル出場を達成。終盤は疲れが見えたものの、抜群の対人の強さと的確なカバーリングで守備陣の柱として君臨し続けた。欲を言えば、もうちょっと組み立てに精度が欲しいのと、大体1対1なら勝てるのだから無理にボランチ余らせずに、もっと前に押し出させて欲しいところ。

No.5 植田直通
昨季終盤の経験を今季に繋げ、飛躍的に安定感が増した。たまにやるポカこそ修正すべきだが、空中戦では負け知らずであり、スピードもトップクラスなので裏を取られても自分の力でカバーできていたので、安心して見ていられるようになった。今季は自己最多の3ゴールを決めており、セットプレーでの点の取り方も体得したようだ

No.15 三竿雄斗
左利きのSBとして期待されたが、出場機会は限られその期待に応えることはできなかった。どうも試合に継続して出場することで自分のリズムを作っていくタイプのようで、スポット的な起用ではなかなか力を発揮できなかった。守備で押し込まれた時の脆さは気になるが、左利きのSBは存在自体が貴重なだけに、来季の巻き返しに期待したい。

No.16 山本脩斗
今季も1年を通じて稼働し続け、鉄人ぶりを発揮。無尽蔵のスタミナはもちろん、攻撃において出来ることが年々広がってきており、30代になってもなお成長を続けている。フィジカルに優れた相手への対応とキック精度は課題だが、それでもクロスに大外から合わせるパターンは相手にとって脅威そのものだった。

No.17 ブエノ
外国人枠の関係もあったが、今季はリーグ戦出場1試合にとどまった。強さ、高さ、速さとフィジカル面では文句なしの素質を持っているが、ポジショニングなどに課題が多く、簡単に後手後手に回ってしまうので、監督しては使いづらいところ。ビルドアップも積極性は評価できるが、なんでもかんでもチャレンジなパスを入れていくので、リスク管理を考えると不安が大きい。

No.22 西大伍
今季も右サイドから変化を加え続けた。鹿島のSBの中で、外からだけでなく中からでも攻撃に参加できるのは西だけ。直接得点に絡むことは多くなかったが、それでも西のプレーからチャンスに繋がるシーンは数多くあった。守備でも雑な部分が減り、安定感が増した。右SB以外でも左SB、ボランチ、2列目のどこで使っても計算できる貴重な選手。

No.23 小田逸稀
ケガもあり、今季リーグ戦の出場はゼロ。ただ、天皇杯2試合で公式戦のピッチに立ち、アシストも記録した。SBらしからぬ空中戦の強さを活かした対人の強さが魅力。課題だった攻撃面でも成長が見られるだけに、来季が楽しみな1人。

No.24 伊東幸敏

スタメンで出場した試合は多くなかったが、試合状況によって様々な役割をこなし、貢献度は高かった。勝っているときは守備を引き締めるためのクローザー、ゴールの欲しい時はその無尽蔵のスプリント力でサイドを崩して、クロッサーとしてフィニッシュに繋げていた。クロスを上げきるシーンを増やし、クロスの精度をもっと上げたいところ。

No.28 町田浩樹

開幕当初はCBの3番手だったが、大ケガによってシーズンの半分以上を棒に振ってしまった。ただ、リーグ戦デビューも果たし、確かなる一歩を踏み出したシーズンだった。空中戦の強さと左足のキックには定評があったが、走り方のフォームを上手く変えたことで、課題だったスピード面の改善にも成功。簡単にマークを外して失点に絡むシーンもあったが、将来性を考えれば高くない投資と考えていいだろう。

[MF]

No.4 レオ・シルバ
リーグ屈指のボールハンターの前評判通りの活躍を見せてくれた。フィジカルの強さと技術の高さを活かして、相手から簡単にボールを奪い取る技術は秀逸の一言。ミスも多いが、ゲームメイクも決して悪くなく攻撃での貢献度も高かった。だが、徐々にシーズンの下り坂に差し掛かっているのは事実。来季も彼の活躍を期待したいが、同時に彼を超える選手が出て来て欲しいところ。

No.6 永木亮太
ケガに苦しみ、レギュラーの座を掴むことが出来なかった。石井体制でも大岩体制でも、彼を先発で使った試合は少なくなかっただけに評価は決して低くないのだが、同じポジションに同タイプのレオ・シルバがいたこと、ボランチの一角が三竿健で固定されたことも響いた。彼も三竿雄と同じく、継続して試合に出ることで自分のリズムを作るタイプなだけに、来季は開幕からのフル稼働でレギュラー奪取に期待したい。

No.8 土居聖真
石井体制では2列目、大岩体制ではFWとポジションは変わったが、シーズンを通して重宝され続けた。戦術理解度が高く、その時々に応じて必要なプレーを選択できる攻撃陣のバランサーであり、また守備意識も高い。ただ、昨季よりもチーム自体のチャンスが減った影響をモロに受けて数字を残すことが出来なかった。今のチーム状況と土居のプレーを考えれば、2列目のほうが活きそうな気もするが…

No.11 レアンドロ

シーズン当初はなかなか調子が上がらず苦しい日々を過ごしたが、ケガ人の影響と大岩監督の就任でレギュラーに固定されると、夏場になるにつれて調子を上げ、今やすっかり2列目の軸となった。プレーの波が大きく、消えている場面も多いのだが、ワンチャンスを活かしてゴールに結びつけられる精度の高さは一級品。守備の貢献度も悪くなく、ピッチにいれば何かやってくれると思わせる選手なだけに、大岩監督が頑なに変えなかったのも納得がいくプレーぶりだった。

No.13 中村充孝
天皇杯のプレーぶりでレギュラーの座を奪われたが、今季は今までで最も中村の良さが活きたシーズンだった。元々目に見えないところでの貢献度は高かったが、チームが中央からの攻めを取り入れたことで、彼の良さを発揮できる環境が整い、それが好パフォーマンスに繋がった。一本調子になってしまう部分があるのは課題だが、それでも計算できる選手の1人ということに変わりはない。

No.20 三竿健斗
個人的には今季のチームMVPはこの選手。大岩体制になってスタメンに抜擢されると、その後は実力者揃いのボランチ陣の中で一番手に登り詰めた。的確なポジショニングと積極的な縦パスが武器であり、その存在は攻守において大岩監督の目指すサッカーに欠かせない存在となった。まだまだミスも多いが、試合ごとに成長を遂げ、伸びしろを感じられる選手である。

No.25 遠藤康

ケガに苦しんだシーズンだったが、シーズン終盤はレギュラーの座を奪い返した。変化をつけられる左足と高いキープ力は相変わらずで、縦に急ぎたがる選手の多い2列目の陣容の中では、遅攻を得意とする貴重な存在。ただ、土居と同じくチーム全体のチャンスが減ったことを受けて数字は物足りない結果に終わってしまった。来季はフィニッシュの精度にこだわりたいところ。

No.26 久保田和音
3年目もリーグ戦の出場は叶わず。ボールを持った時のアイデアは光るものがあるが、ボールを引き出す動きが物足りないことで、そうした自分の武器を活かせる場面が少ないのはもったいないところ。また、守備時のポジショニングも課題で、スペースを埋めきれない場面が目立ったことを考えると、負担の少ない2列目へのコンバートも検討すべきか。

No.27 梅鉢貴秀
2年ぶりに復帰したもののリーグ戦出場はゼロ。本職のボランチ以外にもCBやSBもこなすポリバレントさやコーチングでのアピールはクラブハウスでも目立っていたが、自分自身がプレーに関わる機会が極端に少ないこと、また集中力が持続できないところはなかなか改善されず、そのあたりが大きく響いてしまった。25歳という年齢を考えても、厳しい部分があるのは否めない。

No.33 金崎夢生

自己最高の12ゴールを記録した鹿島のエース。負傷を抱えていることも多く、万全の状態で臨んだ試合のほうが少ないが、それでもピッチに立てば誰よりもボールを追って、起点を作り、フィニッシュに絡んだそのプレーは、やはりチームにとっては欠かせないものだった。ワンチャンスを活かせるタイプではないが、何度失敗しても一回の成功を掴むまでチャレンジし続けるその姿勢は、相手にとって脅威そのものだっただろう。

No.36 田中稔也
シーズン終盤はケガで競争に加わることが出来なかったが、天皇杯ではプロ初ゴールも記録した。2列目の中では貴重なサイドから仕掛けられるドリブラーであり、アップダウンの繰り返しも厭わない献身性も魅力。自分の武器をアピールして、まずはジョーカーの座を狙いたい。

No.40 小笠原満男
鹿島の絶対的存在であるが、9月以降のリーグ戦出場はゼロと厳しいシーズンとなった。戦術上の理由もあるが、運動量の問題や他のボランチの実力を考えても、やはりピッチ上では絶対的な存在とは言えなくなっているのは事実。とはいえ、高いキック精度と高度な戦術眼はチームでも随一のもの。来季は横一線なだけに、レギュラー奪回も十分あり得るだろう。

[FW]

No.7 ペドロ・ジュニオール
リーグ戦7ゴールとまずまずの働きを見せたストライカー。フィットするのに時間はかかったが、慣れてくるとその実力を発揮。パンチ力あるシュート、独力で突破できるドリブルの力は流石助っ人と言うべきもの。夏場のケガ以降、再びコンディションが上がりきらなかったのは痛かった。欲を言えば、引いてこないで、もっと前線で張って勝負して欲しい。

No.9 鈴木優磨
2ケタゴールを目指したシーズンだったが、最後までレギュラーを奪うことは出来ず、ゴール数も5と減らしてしまった。クロスへの入り方など、ゴール前での強さはチームでも随一だが、ポストプレーや守備面などその他での貢献度が低く、ゴール数を考えると費用対効果が薄かったのが影響してしまった。課題を克服するのか、長所を磨いてスペシャリティーな選手になるのか、いずれにしても変化が必要だろう。

No.14 金森健志
リーグ戦での先発出場は3試合、ゴールはゼロと厳しいシーズンになった。元々ドリブルで独走できるタイプではなく、スーパーサブよりスタメンの向きの選手なのだが、守備に課題を抱え本来得意とする2列目で使えなかったのが、起用法を狭めてしまったのは否めない。ただ、徐々に守備の課題を克服する姿も見られるだけに、来季は輝く姿に期待が持てそうだ。

No.18 赤﨑秀平 (※シーズン途中退団)
開幕前からメンバー外の試合が多く、出場機会を求めてG大阪に期限付き移籍。しかし、G大阪でもレギュラーを掴めず、シーズン1ゴールに終わった。裏抜け出来るストライカーは鹿島にもいない貴重な存在だが、決定機とプレー精度が低いのが悩ましいところ。復帰もあり得るが、上位互換の選手の獲得も考えられるだけに、厳しい状況は続きそうだ。

No.30 安部裕葵
今季最大のサプライズ。シーズン序盤から出場機会を掴むと、セビージャ戦の活躍で一気にスーパーサブの地位を確立した。フィジカルやスタミナに課題はあるが、ボールを引き出す技術、プレー選択の正確さはすでにトップレベル。オフザボールもオンザボールも質の高い、まさに逸材だ。来季はレギュラー獲りに挑むシーズンとなる。

[監督]


石井正忠
昨季の優勝、CWCでの快進撃の勢いそのままに、今季も全タイトル制覇に向けてスタートしたが、シーズンが経過しても中々チームとしての完成度が上がらず、ACL敗退後にチームにカンフル剤を投入する意味合いもあって解任された。シーズン前の準備期間など擁護できる理由もあるし、通常なら解任されなかったかもしれないが、チームとしての限界が見えていたのは否めなかった。

大岩剛

石井前監督の後を受けてコーチから昇格。限られた時間の中で、取り組むべき事柄を明確にして、チームをV字回復に導いた。しかし、シーズン終盤になると取り組めなかったことでのツケが響き、失速。結果として、まさかのV逸となってしまった。結果は評価できないが、来季以降のプランも用意されていることなどを考えれば、続投はベターな選択肢だろう。



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