開幕戦だったFC東京戦は0-1で敗れた。課題が残る内容ではあったが、鹿島にとって下を向いている時間はない。中2日で鹿島はアウェイの地でACLを戦うことになる。
開幕戦で浮き彫りになった課題は、攻撃面での成熟度だ。それぞれの能力は高いが、連係が噛み合っていないため、ミスが多かったり攻撃が単発で終わってしまい、厚みと迫力が出ないのが現状だ。特に新戦力のP・ジュニオールの融合が上手くいっていないのは明らかで、2トップを組んでいる金崎との息の合ったプレーもまだ見せられていない。とはいえ、3月はまだまだ連戦は続くため、なかなか連係を深める時間は取れないだろう。昨季までのメンバーを軸に戦っていくのも一つの手だが、FC東京戦でもP・ジュニオールのスピードあるドリブルは、独力でもカウンターの場面で十分すぎるほど脅威になっていた。ここは試合を重ねるごとに連係が深まるまで我慢が必要な時間だろう。幸い、全く点が取れてないわけではない。セットプレーなどからチャンスは作れているだけに、チャンスが少なくても確実にモノにしていく決定力を見せていきたいところだ。
この試合での一番の敵は、今の日本列島とは全く違う気候であるタイの地で、かつ中2日で戦う必要があるということだろう。疲労も溜まりつつあるこの時期に、暑さのあるピッチで試合をするのは鹿島にとってマイナスではあるが、そうした状況に備えて鹿島は昨季と今季に計2回タイを訪れ、実戦を経験している。免疫が全くない訳ではないのはプラスに働くだろうし、今回は何人かの主力は帯同しておらず、ターンオーバーも図られている。影響を最小限に抑える準備は出来ているのである。
対戦相手であるムアントン・ユナイテッドは昨季のタイリーグの王者であり、タイ代表の選手を何人も抱えているタレント集団だ。また、外国籍選手のレベルも高く、清水や甲府などでプレーした青山直晃もプレーしている。そうした選手たちには注意が必要だが、他の国と違って鹿島やJリーグのチームが苦手とするパワーを前面に押し出したサッカーはしてこない。過去のタイ遠征でもそうだが、むしろフィジカル面では日本人の方が上回る部分も多いため、セットプレーから何度もチャンスを作り出し、得点に繋げてきた。ピッチコンディションが良くないことも予想される。セットプレーは勝利へのカギの一つとして、重要度がより高まりそうな試合になるだろう。
AFCチャンピオンズリーグ グループステージ グループE 第2節
ムアントン・ユナイテッド-鹿島アントラーズ
2月28日(火) 21:30キックオフ ※日本時間
スパチャラサイ国立スタジアム
試合情報(鹿島公式サイト)
スタジアムの天気
日テレNEWS24 放送予定(21:15~)
[予想フォーメーション]
[予想スタメン]
<鹿島>
GK
1クォン・スンテ
DF
24伊東幸敏
5植田直通
3昌子源
15三竿雄斗
MF
6永木亮太
4レオ・シルバ
11レアンドロ
13中村充孝
FW
7ペドロ・ジュニオール
9鈴木優磨
SUB
GK21曽ヶ端準
DF16山本脩斗
DF28町田浩樹
MF8土居聖真
MF20三竿健斗
MF25遠藤康
FW18赤﨑秀平
監督
石井正忠
欠場予想選手
DFブエノ(登録メンバー外で欠場)
今回の遠征には西、金崎、小笠原らは帯同していない。SBは伊東がFC東京戦を足を痛めて欠場したこともあり、山本を右SBで起用する可能性も。前線の組み合わせは流動的だ。
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