タケゴラ

鹿島アントラーズのことを書いています

2016/11



style="display:block"
data-ad-client="ca-pub-2945558394145007"
data-ad-slot="3719589573"
data-ad-format="auto">



23日からいよいよ明治安田生命Jリーグチャンピオンシップが開幕します。年間王者を決める激戦必至の戦いであり、鹿島にとっては7年ぶりの王座奪還を懸けた戦いでもあります。今回はそんなCSでチェックしておきたい3つのポイントをまとめました。

①2位と3位は大違い!勝てば上がる年間順位

今季のJ1はCSの結果によって、年間順位を決定します。単純に書けば以下の通りです。

決勝の勝者 年間1位(優勝)
決勝の敗者
準決勝の勝者
年間2位
準決勝の敗者 年間3位

つまり、鹿島にとってみれば準決勝で勝てば、まずその瞬間に年間2位以上が確定します。これに関係して大きいのはACLです。ACLの日本の出場枠は3+1。Jリーグ1~3位チームと天皇杯優勝チームに与えられるのですが、通常ACLはグループステージからスタートするのですが、Jリーグ3位チームは2/7に行われるプレーオフから出場しなければなりません。この場合、このプレーオフに向けてチームを作らなければならず、コンディション調整やチーム編成において非常に難しいやりくりを強いられることになります。ただ、CS準決勝に勝てば天皇杯の結果如何にかかわらず、ACLのストレートインの権利を獲得できます。鹿島にとっては、そうした意味でもまず23日の準決勝は勝利が求められる一戦になります。

②延長なしの勝負!鹿島に許されるのは「勝利」のみ

ここが昨季のCSからの大きな変更点です。昨季までのCSは90分(決勝の場合は2戦トータル)で決着がつかない場合は延長戦、PK戦に突入しましたが、今回のCSでは90分(決勝はトータル180分)で引き分けの場合は、年間上位チームの勝利となります。
つまり、準決勝で引き分けの場合は川崎Fの勝利決勝で2戦戦ってアウェイゴールなどを加味しても引き分けの場合は浦和の勝利、となります。
言い換えれば、鹿島は引き分けの場合はその時点で負けとなり敗退が決まります。鹿島が王座奪還を成し遂げるためには、相手よりも1点でも多く奪って勝つしかないのです。

③累積警告はなし

CSでは警告2枚で次の試合が出場停止になります。ただし、累積警告は準決勝終了時点でリセットされるため、今回のCSで累積警告が2枚になり出場停止を受けることはありません。また、これまで34試合のリーグ戦での累積警告もすでにリセットされており、今回のCSではレッドカードをもらわない限り出場停止はありません
もちろん、だからと言ってカードを貰っていいという話にはならないので、選手たちにはフェアでかつ熱い戦いを期待したいところです。

いかがでしたか。来季は再び1ステージ制になるため、このCSはこれが最後の予定です。ぜひ、スタジアムでテレビの前でリーグ戦最後の激闘で盛り上がりましょう!

[明治安田生命Jリーグチャンピオンシップ 日程]
日付 時間 対戦カード 会場 テレビ
準決勝 11/23(水・祝) 14:00 川崎F(2位)-鹿島(3位) 等々力 スカパー!
NHK総合
BS-TBS
決勝
第1戦
11/29(火) 19:25 準決勝勝者-浦和(1位) 等々力 or カシマ スカパー!
TBS
決勝
第2戦
12/3(土) 19:30 浦和-準決勝勝者 埼玉 スカパー!
NHK総合
※()は年間勝点での順位

championship_topYagura_p1


にほんブログ村


鹿島アントラーズ ブログランキングへ





style="display:block"
data-ad-client="ca-pub-2945558394145007"
data-ad-slot="3719589573"
data-ad-format="auto">




style="display:block"
data-ad-client="ca-pub-2945558394145007"
data-ad-slot="3719589573"
data-ad-format="auto">



・一つの目標

 永木亮太はある一つの目標を立てていた、そしてそれを先日達成した。それは「日本代表のユニフォームを着る」こと。彼はそのために環境を変え、自ら厳しい争いに身を投じた。そして今、彼はさらなる高き目標に目を向けている。それを考えれば、彼がカシマでサムライブルーのユニフォームを着てピッチを駆けたことは、ただスタートラインに立っただけに過ぎないのだろう。さらなる高みへ、永木亮太は走り続ける。

・初めての移籍

 
サッカー選手にとって、移籍というのはリスクの多い出来事だ。環境、コーチングスタッフ、チームメイトの変化、チーム戦術への適応、周囲からの大きな期待、それら全てに向き合っていかなくてはならない。ましてや初めてなら尚更だ。そう考えれば、永木が今の立ち位置に辿り着くまでの道はどれだけ困難だったのだろうか。

 永木亮太は今季、特別指定選手時代も含めれば6年間過ごした湘南ベルマーレから鹿島に移籍してきた。湘南ではルーキーイヤーから主力を担い、長らくキャプテンも務めてきた。文字通りの「即戦力」であった。それだけに、サポーターの間でも期待度は高かった。だが、彼はシーズン前のキャンプで負傷。チームに馴染む大事な期間を棒に振ってしまい、結果大きく出遅れてしまったのである。

 それでも、出番はすぐにやってきた。カシマスタジアムで行われたリーグ戦の1st第2節である鳥栖戦、後半途中からの出場で彼は初めて真紅のユニフォームに身を通し、ピッチに立った。だが、それはあくまでスタートに過ぎなかった。鹿島で永木が務めるボランチには百戦錬磨の小笠原満男と、No.10を背負いチームの大黒柱にまで成長した柴崎岳が君臨していた。当時の永木の状態では、Jリーグでもトップクラスのボランチコンビに割って入るのはあまりにも厳しかった。それでも1stステージから永木はコンスタントに出場機会を得るが、ほとんどが途中出場で、先発はわずか2試合に限られ、その2試合も連戦と小笠原の出場停止というエクスキューズがあってのものだった。

・名乗り


 だが、2ndステージに入って状況は変わりだす。永木がチームにフィットしてきたのと、チームが調子を落としだしたのが重なり、永木の出場時間は試合ごとに増えていった。先発出場の機会も1stステージの2試合から2ndステージは9試合にまで増加。攻撃の組み立てでは小笠原や柴崎に劣るものの、自身の持ち味である運動量とボール奪取力の高さを、ひとたびピッチに立てば見せていくことで、小笠原や柴崎をベンチに置いて、永木が先発することも珍しくなくなっていった。さらに、2ndステージに入ってからは永木の左腕には湘南時代に当たり前のように巻かれていたキャプテンマークが巻かれるようになっていた。鹿島で移籍1年目の選手がキャプテンマークを巻くのは極めて異例のことである。それほど、永木に対するチームの信頼度は増していたのだ。

 そんな活躍ぶりがハリルホジッチの目に止まり、永木は10月の2試合を前に、ついに目標であった日本代表に招集された。ボランチのライバルは多いながらも「ずっと追跡してきた」というハリルホジッチのコメントからも、彼に対する期待ぶりが伺える。そして、11月11日、親善試合のオマーン戦でついに彼は日の丸を背負ってピッチに立った。先発のチャンスで十二分に能力を発揮したとは言い難かったが、それでもこの一歩が彼にとっては何より大きな一歩であることは間違いないだろう。鹿島に加入した時のように、永木はここからのし上がっていく。
 
・ウイニングメーカー

 
永木の湘南時代のキャッチフレーズに「湘勝輝点」というものがある。読みは「ウイニングメーカー」。この名の通り、彼はどんな試合でも勝利に向けて走り続けている。そして、それは来るCSでも変わらないだろう。まして、準決勝の相手は永木が育成年代を過ごした川崎Fである。燃えないはずはない。永木が等々力のピッチで走り、輝く時、それは鹿島に「勝利」の2文字が近づいている時だ。


にほんブログ村


鹿島アントラーズ ブログランキングへ





style="display:block"
data-ad-client="ca-pub-2945558394145007"
data-ad-slot="3719589573"
data-ad-format="auto">





style="display:block"
data-ad-client="ca-pub-2945558394145007"
data-ad-slot="3719589573"
data-ad-format="auto">



・止まった針

 2013年12月7日。カシマスタジアムにはわずかながらに残された逆転優勝の可能性と勝てば獲得できるACL出場権獲得の可能性を信じて、多くのアントラーズサポーターが駆けつけていた。だが、状況は厳しかった。チームはジュニーニョ、遠藤といったアタッカーがケガで離脱、さらにこの日の相手は優勝の可能性を大いに残していたサンフレッチェ広島と、勝つためには一筋縄ではいかない条件が揃っていた。

 そうした中でサポーターの期待を背負っていたのが大迫勇也だった。その前年から成長を見せていたNo.9はついにこの年覚醒。リーグ戦では自己ベストを大きく更新する19ゴールを奪い、名実ともに鹿島のエースへと飛躍。日本代表にも選出され、強豪オランダからゴールも奪っていた。「チームは苦しいけど、サコならやってくれる」、この年何度もチームを救うゴールを奪い続けたエースに期待するのは、サポーターとしては必然の思いだった。

 だが、そんな思いを受けた大迫は空回りしてしまう。前半、チームは先制を許し、さらにATの出来事だった。相手からボールを奪いに行った大迫が相手を倒してしまう。主審の手から出されたのは2枚目のイエローカード、そしてレッドカードだった。プロになって初めての退場処分。呆然とする大迫とアントラーズサポーター。希望の光を失ったチームにこの時すでに反撃する力は残されていなかった。後半、追加点を許した鹿島は0-2で広島に完敗。シーズン5位に終わりACL出場権すら逃してしまうだけでなく、目の前で優勝の歓喜に沸く広島の姿を見せつけられる屈辱を味わった。

 「来季こそはこの屈辱を必ず晴らす、エースになったサコが優勝に導いてくれる」、そんな思いでアントラーズサポーターはベンチコートのフードを目深に被ってピッチを一周する大迫を見つめていたのだろうか。だが、その思いが叶うことはなかった。

・止まらないステップアップ

 
シーズン終了後、大迫が選んだのは海外挑戦だった。自身をさらにレベルアップさせるため、半年後に迫っていたブラジルW杯で活躍するため、大迫は慣れ親しんだ鹿嶋の地を離れて、ドイツ2部の1860ミュンヘンへと移籍した。ドイツ2部という決してトップレベルではない環境、さらにチームも中位で恵まれたとは言えない戦力、W杯の直前に移籍するというリスク、と困難な点は決して少なくなかったが、それでも大迫の飛躍が止まることはなかった。チームを1部昇格には導けなかったものの、ドイツデビュー戦でいきなり初ゴールを決めてインパクトを残すと、半年間で15試合6ゴールと結果を残し、海外でも通用することを証明したのだった。

 そうした結果を評価されたのも加わって、大迫はブラジルW杯の日本代表にも選ばれ、初戦のコートジボワール戦ではスタメンとしてピッチに立ち、見事に自身が立てた目標を果たしたのだった。結果、日本代表はGL敗退に終わり、大迫もゴールは奪えなかったものの、3試合中2試合にスタメン出場を果たし、さらにW杯後には1860ミュンヘンでの活躍が認められ、ドイツ1部に昇格するケルンへとステップアップを果たす。鹿島で飛躍を遂げたストライカーは、海を渡って半年でブンデスリーガに挑戦するチャンスを掴み取ったのだった。

・雌伏の時


 ケルンでも幸先は良かった。ブンデスリーガに復帰したチームと共に挑んだ大迫は、開幕からレギュラーポジションを掴むと、移籍2試合目のリーグ戦でブンデスリーガ初ゴールを奪い、結果を残した。そのまま結果を積み重ねていくのかと誰もが思った、だがそう上手くはいかなかった。

 復帰初年度でなかなか思うように勝点を積み重ねられないケルンは、カウンター主体のスタイルにシフト。FWにはフィジカルに優れた選手が座るようになり、そこに大迫の居場所はなくなっていった。不慣れなトップ下やサイドでのプレーを任されるようになり、出場時間も限られていった。1年目は3ゴールに終わって、雪辱を果たすはずの2年目も開幕戦こそゴールを奪ったものの、結局1年目と立場が変わることはなく、ゴールもその1点に留まり、ドイツ国内ではホームシックとの報道も流れるようになっており、レギュラーにまで登り詰めていた日本代表にも2015年の6月を最後に呼ばれることはなくなっていた。

・目覚め

 
迎えたケルンでの3年目、移籍の噂も流れだした大迫にとっては勝負の年であるが、彼はやはりここで終わるような選手ではなかった。開幕こそポジションを掴めずにいたが、第2節からスタメン出場を果たすと、第3節で今季初アシスト、第4節のシャルケ戦では今季初ゴール、さらにはライプツィヒ戦では2試合連続ゴールを奪い、ここまで先発に定着。現在ブンデスリーガ得点王に立つモデストとの2トップで好調なチームをけん引する活躍を見せている。あくまで、自身が望んだ1stFWの扱いではないものの、しっかりとチャンスメイクをしながらゴールも狙う。そんな大迫の姿からは、明らかにこれまでとの違いが感じられるようになった。そんな結果を見たケルンも大迫のプレーを評価し、このたび2020年までの契約延長も決まった。

 そんなドイツでの大迫の活躍ぶりを、日本代表監督であるヴァイット・ハリルホジッチが放っておくはずもなかった。継続してプレーを見ていた、というハリルホジッチ監督は11月の2試合を前についに大迫を代表に呼び戻したのだった。

・動き出した針

 2016年11月11日、大迫は1071日ぶりにカシマスタジアムのピッチに立っていた。12年ぶりに開催されるカシマスタジアムでの代表戦である親善試合のオマーン戦、そこが大迫に与えられた代表復帰の舞台だった。あの悲しい別れから3年、多くのアントラーズサポーターも見守る中で、大迫はやはり「半端ない」男だった。1トップで先発し、ボールを引き出してはシンプルにはたいて攻撃にリズムを作り出しながらも、裏を狙い続けチャンスを窺う。

 そんな中でその瞬間は32分に訪れた。左サイドの清武からのクロスにDFの前に入り込んで、ヘディングで合わせる。GKの手をかすめボールをネットを揺らし、スタジアムは歓喜に包まれた。1092日ぶりの日本代表でのゴールを、大迫は自身が「特別なスタジアム」と語るカシマの地で奪ったのだった。

 さらに、42分にも清武のパスを受けた大迫は切り返しからのシュートをゴールに流し込み、2ゴール目も奪う。「大迫勇也、ここにあり」という姿を大迫はカシマスタジアムのピッチで、サポーター、チームメイト、ハリルホジッチ監督、さらにはあの悲しみから飛躍した大迫の姿を見ることを待ち望んでいたアントラーズサポーターの前で、彼は見せつけたのだった。

 さらなる高みへと昇る大迫は、15日に日本代表の一員としてW杯最終予選のサウジアラビア戦へと臨む。W杯出場のために勝利が求められるこの一戦で、痛烈なインパクトを残した大迫への期待は少なくないだろう。勝利へと導くゴールを多くのサポーターが待ち望んでいる。再びカシマから動き出した大迫勇也の針は、もう止まらない。


にほんブログ村


鹿島アントラーズ ブログランキングへ





style="display:block"
data-ad-client="ca-pub-2945558394145007"
data-ad-slot="3719589573"
data-ad-format="auto">



↑このページのトップヘ