※赤色が3位以上(CS出場権)の可能性があるチーム(今回取り上げるチーム)
順位 | チーム | 試合 | 勝点 | 得点 | 失点 | 得失 |
1 | サンフレッチェ広島 | 31 | 65 | 64 | 30 | 34 |
2 | 浦和レッズ | 31 | 65 | 59 | 34 | 25 |
3 | FC東京 | 31 | 59 | 41 | 29 | 12 |
4 | ガンバ大阪 | 31 | 57 | 49 | 34 | 15 |
5 | 川崎フロンターレ | 31 | 53 | 60 | 46 | 14 |
6 | 鹿島アントラーズ | 31 | 53 | 53 | 39 | 14 |
7 | 横浜F・マリノス | 31 | 51 | 44 | 30 | 14 |
8 | 湘南ベルマーレ | 31 | 42 | 36 | 38 | -2 |
9 | 柏レイソル | 31 | 41 | 42 | 41 | 1 |
10 | 名古屋グランパス | 31 | 40 | 36 | 43 | -7 |
11 | ヴァンフォーレ甲府 | 31 | 36 | 22 | 35 | -13 |
12 | ベガルタ仙台 | 31 | 35 | 43 | 43 | 0 |
13 | アルビレックス新潟 | 31 | 33 | 38 | 51 | -13 |
14 | サガン鳥栖 | 31 | 33 | 34 | 53 | -19 |
15 | ヴィッセル神戸 | 31 | 32 | 37 | 42 | -5 |
16 | 松本山雅FC | 31 | 27 | 27 | 49 | -22 |
17 | モンテディオ山形 | 31 | 24 | 22 | 44 | -22 |
18 | 清水エスパルス | 31 | 21 | 33 | 59 | -26 |
[現在(2nd第14節終了時)の2ndステージ順位表]
※赤色が優勝(CS出場権)の可能性があるチーム(今回取り上げるチーム)
順位 | チーム | 試合 | 勝点 | 得点 | 失点 | 得失 |
1 | サンフレッチェ広島 | 14 | 31 | 35 | 14 | 21 |
2 | 鹿島アントラーズ | 14 | 31 | 26 | 14 | 12 |
3 | 横浜F・マリノス | 14 | 25 | 23 | 13 | 10 |
4 | ガンバ大阪 | 14 | 25 | 25 | 21 | 4 |
5 | FC東京 | 14 | 24 | 17 | 11 | 6 |
6 | 浦和レッズ | 14 | 24 | 20 | 17 | 3 |
7 | 川崎フロンターレ | 14 | 23 | 28 | 20 | 8 |
8 | 柏レイソル | 14 | 23 | 20 | 16 | 4 |
9 | 湘南ベルマーレ | 14 | 20 | 16 | 14 | 2 |
10 | アルビレックス新潟 | 14 | 19 | 18 | 18 | 0 |
11 | 名古屋グランパス | 14 | 18 | 18 | 25 | -7 |
12 | ヴァンフォーレ甲府 | 14 | 16 | 10 | 13 | -3 |
13 | ヴィッセル神戸 | 14 | 13 | 20 | 23 | -3 |
14 | サガン鳥栖 | 14 | 13 | 12 | 21 | -9 |
15 | ベガルタ仙台 | 14 | 12 | 16 | 23 | -7 |
16 | 松本山雅FC | 14 | 12 | 11 | 24 | -13 |
17 | モンテディオ山形 | 14 | 10 | 8 | 20 | -12 |
18 | 清水エスパルス | 14 | 8 | 11 | 27 | -16 |
[現時点(2nd第14節終了時)でのCSトーナメント表]
[過去10シーズンのデータからの展望]
※赤字は残り3試合時点から1位の入れ替わりがあった年
注:()は残り3試合時点での順位と、3位との勝点差
年 | 残り3試合時点 1位チーム | 残り3試合時点 1位の勝点 | → | 全日程終了時 1位チーム | 全日程終了時 1位の勝点 |
2005 | G大阪 | 57 | G大阪 | 60 | |
2006 | 浦和 | 65 | 浦和 | 72 | |
2007 | 浦和 | 69 | 鹿島(3位、勝点6差) | 72 | |
2008 | 鹿島 | 54 | 鹿島 | 63 | |
2009 | 川崎F | 58 | 鹿島(2位、勝点1差) | 66 | |
2010 | 名古屋 | 66 | 名古屋 | 72 | |
2011 | 柏 | 65 | 柏 | 72 | |
2012 | 広島 | 58 | 広島 | 64 | |
2013 | 横浜FM | 59 | 広島(3位、勝点2差) | 63 | |
2014 | 浦和 | 61 | G大阪(2位、勝点5差) | 63 | |
平均 | 61.2 | 66.7 | |||
2015 | 広島 | 65 | ? | ? |
※赤字は残り3試合時点から3位の入れ替わりがあった年
※青字は残り3試合時点では4位以下にいながら、全日程終了時には3位になったチーム
注:()は残り3試合時点での順位と、3位との勝点差
年 | 残り3試合時点 3位チーム | 残り3試合時点 3位の勝点 | → | 全日程終了時 3位チーム | 全日程終了時 3位の勝点 |
2005 | 鹿島 | 55 | 鹿島 | 59 | |
2006 | 川崎F | 61 | G大阪 | 66 | |
2007 | 鹿島 | 63 | G大阪 | 67 | |
2008 | 名古屋 | 52 | 名古屋 | 59 | |
2009 | G大阪 | 54 | G大阪 | 60 | |
2010 | G大阪 | 56 | C大阪(4位、勝点4差) | 61 | |
2011 | 名古屋 | 62 | G大阪 | 70 | |
2012 | 浦和 | 49 | 浦和 | 55 | |
2013 | 広島 | 57 | 川崎F(6位、勝点6差) | 60 | |
2014 | 鹿島 | 54 | 鹿島 | 60 | |
平均 | 56.3 | 61.7 | |||
2015 | FC東京 | 59 | ? | ? |
年 | 後半戦17試合限定 1位チーム | 前半戦17試合終了時 の勝点 | → | 全日程終了時 の勝点 | 積み上げた勝点 |
2005 | C大阪 | 23 | 59 | 36 | |
2006 | 浦和 | 36 | 72 | 36 | |
2007 | 鹿島 | 30 | 72 | 42 | |
2008 | 清水 | 19 | 55 | 36 | |
2009 | G大阪 | 23 | 60 | 37 | |
2010 | 名古屋 | 35 | 72 | 37 | |
2011 | 名古屋 | 31 | 71 | 40 | |
2012 | 広島 | 33 | 64 | 31 | |
2013 | 新潟 | 20 | 55 | 35 | |
2014 | G大阪 | 24 | 63 | 39 | |
平均 | 36.9 | ||||
2015 | 広島 | 0 | 31 | 31 |
※2015年は2nd第14節終了時。また、2015年は2ステージ制のため、前半戦終了時の勝点は0として計算する。
今季の年間順位の勝点は例年よりも高いことを踏まえて、まずは年間1位の争いを見ていく。ここは浦和と広島の一騎打ちの可能性が濃厚だ。例年では、ここから勝点を5~6積み上げており、2チームにとって年間1位を目指すのに残り3試合で2勝は最低条件と言えるだろう。ただ、3位のFC東京も次節の浦和戦で勝てれば、浦和と広島の失速が前提ではあるが、望みが生まれてくる。
年間3位を巡る争いで有力なのはFC東京と、そのFC東京を勝点2差で追うG大阪だ。3位に入るチームも残り3試合で勝点を5~6は積み上げているだけに、ボーダーラインは勝点65当たりになってくるだろう。また、過去の例を見ると勝点6差から逆転したチームもいるだけに、川崎Fと鹿島も3連勝すれば可能性がわずかではあるが出てくるだろう。横浜FMは勝点差が8あるだけに、厳しいと言わざるを得ない。
2ndステージ優勝争いは、3位以下のチームが全勝かつ1、2位の取りこぼしが前提条件なだけに、広島と鹿島の有力さは揺るがないだろう。平均の勝点にはあと約6と迫っており、最低でも2勝が2ndステージ優勝の目安の一つとなるだろう。また、過去に3位以上に入らなかったチームが後半戦首位のケースは3つあるだけに、鹿島は年間3位に入れなくても、2ndステージ優勝でCSの切符を掴める可能性は十分にあると言っていいだろう。
[CS出場のために]
※◎:確実、○:有力、△:厳しい、×:可能性なし
年間1位 | 年間3位 | 2nd優勝 | |
広島 | ○ | ◎ | ○ |
浦和 | ○ | ◎ | △ |
FC東京 | △ | ○ | △ |
G大阪 | △ | ○ | △ |
川崎F | × | △ | △ |
鹿島 | × | △ | ○ |
横浜FM | × | △ | △ |
柏 | × | × | △ |
[各チーム別展望]
サンフレッチェ広島
先手を取れば勝ちパターン。あとはエースのゴールを
年間順位:1位 2ndステージ:1位
データ(年間):勝点65 20勝5分6敗 64得点30失点
データ(2nd):勝点31 10勝1分3敗 35得点14失点
チーム得点王:ドウグラス(16得点)
<リーグ戦直近5試合の戦績>
節 | 相手 | 会場 | スコア | 得点者 |
2nd 第10節 | 山形 | NDスタ | ○3-1 | (山形)ディエゴ (広島)ミキッチ、ドウグラス、浅野 |
2nd 第11節 | 鳥栖 | Eスタ | △0-0 | |
2nd 第12節 | 清水 | アイスタ | ○5-1 | (清水)鄭大世 (広島)ドウグラス、水本、浅野2、柏 |
2nd 第13節 | FC東京 | Eスタ | ●0-1 | (FC東京)河野 |
2nd 第14節 | 川崎F | Eスタ | ○2-1 | (広島)柴﨑、山岸 (川崎F)大久保 |
<基本布陣>
CSに出場できることはほぼ確実だろう。問題は「どの立場でCSに出場するか」である。一番有利な年間1位を目指すこと、悪くても2ndステージ優勝で、1回戦から戦うのは避けたい所だ。現状、守備力はリーグ屈指の安定感を誇っているが、攻撃力は爆発力こそあれど無得点の試合も少なくない。特に先制されて、相手に引かれると攻め手が激減してしまうのが難題だ。残り試合で対戦する甲府やG大阪は守備の安定感が光るチームだけに、先制点を奪って試合を進め、後半に浅野らを活かしたカウンターで追加点を奪う勝ちパターンに持ち込みたい。
<キーマン>
FW佐藤寿人
…DFとの駆け引きで裏を取り、ワンタッチでゴールに流し込む、言わずと知れた広島のエース。今季も順調に得点を積み重ねて2ケタゴールを達成。さらに、中山雅史が持つJ1最多得点記録にあと1と迫っているが、ここに来て足踏みが続き5試合ゴールがない。早く決めてプレッシャーから解放されるためにも、もちろんチームの勝利のためにも、この男のゴールが求められている。
浦和レッズ
忍び寄る息切れの悪夢。我慢の守備を貫き通せ
年間順位:2位 2ndステージ:6位
データ(年間):勝点65 19勝8分4敗 59得点34失点
データ(2nd):勝点24 7勝3分4敗 20得点17失点
チーム得点王:武藤雄樹、興梠慎三(11得点)
<リーグ戦直近5試合の戦績>
節 | 相手 | 会場 | スコア | 得点者 |
2nd 第10節 | 柏 | 埼玉 | ○1-0 | (浦和)高木 |
2nd 第11節 | 清水 | エコパ | ○4-1 | (清水)鄭大世 (浦和)森脇、興梠、武藤、柏木 |
2nd 第12節 | 鹿島 | カシマ | ○2-1 | (鹿島)遠藤 (浦和)高木、興梠 |
2nd 第13節 | 鳥栖 | 埼玉 | △1-1 | (浦和)興梠 (鳥栖)吉田 |
2nd 第14節 | G大阪 | 万博 | ●1-2 | (G大阪)阿部、長沢 (浦和)ズラタン |
<基本布陣>
CSに出ることは確定しているだけに、やはりシードされる年間1位の座を掴むことが現状の目標となるだろう。ただ、リーグ戦ここ2試合勝ちなしと前半戦の勢いから確実に落ちてきているのが気がかりな点である。前半戦耐えていた守備が崩壊こそないものの、あっさりと失点を喫し、攻撃でもチャンスを逸するシーンが増えてきている。こうなると、ここ数年の失速劇が嫌が応にも甦ってきてしまう。しかも、この先の戦いは上位の直接対決2試合と残留争いの相手が1試合と、やりづらい相手を残している。ここは、もう一度1stステージ優勝の原動力となった守備陣の奮闘に期待したいところだ。
<キーマン>
DF槙野智章
…日本代表でコンスタントに試合出場を重ねることで、さらなる飛躍を遂げようとしているCB。今季は持ち前の身体能力を活かした守備で1対1を制する場面が格段に増えている。守備の安定にはこの男の活躍が不可欠。劣勢の場面でも前がかりにならず、どこまで我慢できるかにここ数年からの成長が問われる。
FC東京
堅守を貫き、前線の個に全てを託せ
年間順位:3位 2ndステージ:5位
データ(年間):勝点59 18勝5分8敗 41得点29失点
データ(2nd):勝点24 7勝3分4敗 17得点11失点
チーム得点王:武藤嘉紀(10得点) ※退団
<リーグ戦直近5試合の戦績>
節 | 相手 | 会場 | スコア | 得点者 |
2nd 第10節 | 神戸 | 味スタ | ○3-0 | (FC東京)前田3 |
2nd 第11節 | 横浜FM | 日産ス | ●0-1 | (横浜FM)富樫 |
2nd 第12節 | 松本 | 味スタ | ○1-0 | (FC東京)前田 |
2nd 第13節 | 広島 | Eスタ | ○1-0 | (FC東京)河野 |
2nd 第14節 | 湘南 | 味スタ | ●1-2 | (FC東京)東 (湘南)古林、菊池 |
<基本布陣>
武藤の海外移籍後も堅守からワンチャンスを活かした戦いで上位をキープし続けている。しかし、G大阪には1試合でひっくり返される差まで詰められており、ここからはクラブにとって道となるプレッシャーとの戦いになる。守備は相変わらずの安定感を見せており、1失点以内に抑えることが十分期待できるだけに、やはり攻撃陣の奮起がカギだろう。個人の力に頼る部分が大きいが、局面を打開できるタレントは揃っているだけに、セットプレー以外にも得点源を増やしたい。
<キーマン>
MF東慶悟
…運動量とポリバレントさ、またパス、ドリブル、シュートと穴のない万能型アタッカーだ。ここ最近はベンチスタートが続いていたが、前節はスタメンで出場しゴールも奪っている。攻撃の形が少ないFC東京にとって、攻守を繋ぐリンクマンとなるこの男の活躍は、得点増に直結してくるだろう。
ガンバ大阪
カギは看板選手のパフォーマンス。随一の選手層で過密日程を乗り切れ
年間順位:4位 2ndステージ:4位
データ(年間):勝点57 16勝9分6敗 49得点34失点
データ(2nd):勝点25 7勝4分3敗 25得点21失点
チーム得点王:宇佐美貴史(19得点)
<リーグ戦直近5試合の戦績>
節 | 相手 | 会場 | スコア | 得点者 |
2nd 第10節 | 鹿島 | カシマ | ○2-1 | (鹿島)鈴木優 (G大阪)宇佐美2 |
2nd 第11節 | 松本 | 松本 | △1-1 | (松本)オビナ (G大阪)倉田 |
2nd 第12節 | 柏 | 万博 | ○3-1 | (G大阪)阿部2、宇佐美 (柏)クリスティアーノ |
2nd 第13節 | 川崎F | 等々力 | ●3-5 | (川崎F)大久保2、中村、中野、エウシーニョ (G大阪)パトリック2、倉田 |
2nd 第14節 | 浦和 | 万博 | ○2-1 | (G大阪)阿部、長沢 (浦和)ズラタン |
<基本布陣>
3冠王者がしぶとく食らいついている。リーグ戦、ナビスコ杯、ACLとの過密日程に加え、代表組が抜け、コンディション調整が難しい中でも、井手口やオ・ジェソクといったバックアップが奮起。結果として3冠に加え、ACL優勝の可能性も残している。ACLの結果次第では、さらに過密日程が続くがここからは一戦も落とせない試合が続き、まさに心身両面でハードな日々が待っている。引き続きのバックアップの奮起はもちろん、やはり沿道やパトリック、そして宇佐美といったスペシャルな個を持つ看板選手たちがその名にふさわしい活躍をすることが、優勝戦線生き残りのカギになるだろう。
<キーマン>
FW宇佐美貴史
…ドリブル、シュートはワールドクラスの青黒の至宝。ただ、守備面は大分改善されたものの、オフザボールの動きにはまだ課題が残り、何よりパフォーマンスに波があり現在は公式戦3試合得点がない。大一番が続く終盤戦だけに、何よりエースの一発でチームを勝利に導きたい。
川崎フロンターレ
好調攻撃陣の破壊力で、奇跡を起こせ
年間順位:5位 2ndステージ:7位
データ(年間):勝点53 16勝5分10敗 60得点46失点
データ(2nd):勝点23 7勝2分5敗 28得点20失点
チーム得点王:大久保嘉人(22得点)
<リーグ戦直近5試合の戦績>
節 | 相手 | 会場 | スコア | 得点者 |
2nd 第10節 | 甲府 | 中銀スタ | ○3-1 | (甲府)バレー (川崎F)大久保、田坂、杉本 |
2nd 第11節 | 名古屋 | 等々力 | ○6-1 | (川崎F)小林、田坂、大久保3、エウシーニョ (名古屋)闘莉王 |
2nd 第12節 | 新潟 | デンカS | ○2-1 | (新潟)山本 (川崎F)小林2 |
2nd 第13節 | G大阪 | 等々力 | ○5-3 | (川崎F)大久保2、中村、中野、エウシーニョ (G大阪)パトリック2、倉田 |
2nd 第14節 | 広島 | Eスタ | ●1-2 | (広島)柴﨑、山岸 (川崎F)大久保 |
<基本布陣>
小林や田坂といった攻撃陣のケガ人が続々と復帰したことで、攻撃陣が破壊力を取り戻し9月からリーグ戦4連勝を達成。失点も少ないが、それを補って余りある攻撃力で撃ち勝つという川崎Fらしい戦い方を続けていたが、大一番と位置付けていた前節の広島戦でATに失点して痛恨の敗北。一気に優勝戦線から後退し、CS進出は風前の灯火となってしまった。ただ、年間3位との勝点差は6だけにまだ完全に諦める数字ではない。好調攻撃陣の力で3連勝して、奇跡を起こしたい。
<キーマン>
MF中村憲剛
…チーム最古参、主将としてチームをけん引し続ける川崎Fの太陽。風間監督が目指すサッカーには欠かせないポゼッション技術の高さを持ち、また一撃必殺のスルーパスでゴールを演出するパサーだ。攻撃陣の活躍にはこの男のお膳立てが不可欠。自身初タイトルのためにもチームを引っ張りたい。
鹿島アントラーズ
仕留める力はついてきた。後は、いかに耐えられるかだ
年間順位:6位 2ndステージ:2位
データ(年間):勝点53 16勝5分10敗 53得点39失点
データ(2nd):勝点31 10勝1分3敗 26得点14失点
チーム得点王:カイオ、金崎夢生(8得点)
<リーグ戦直近5試合の戦績>
節 | 相手 | 会場 | スコア | 得点者 |
2nd 第10節 | G大阪 | カシマ | ●1-2 | (鹿島)鈴木優 (G大阪)宇佐美2 |
2nd 第11節 | 甲府 | 中銀スタ | ○1-0 | (鹿島)金崎 |
2nd 第12節 | 浦和 | カシマ | ●1-2 | (鹿島)遠藤 (浦和)高木、興梠 |
2nd 第13節 | 神戸 | ノエスタ | ○2-0 | (鹿島)山本、カイオ |
2nd 第14節 | 柏 | カシマ | ○3-2 | (鹿島)赤﨑、金崎、鈴木優 (柏)鈴木、クリスティアーノ |
<基本布陣>
監督交代後、立て直しに成功したチームは急浮上。G大阪と浦和との直接対決には敗れたが、逆にそれ以外の相手には取りこぼすことなく勝ち続け、2ndステージ優勝が現実味を帯びた位置につけている。ハマった時の攻撃力はリーグ屈指。ケガ人や不調の選手がいながらも、金崎が前線を引っ張り、さらに鈴木優らの若手の活躍も目立つ。逆に劣勢になると、中々その流れを覆すことが出来ないだけに、そこでいかに耐えられるか、いかにその状況をひっくり返せるかが、タイトル獲得のカギになるだろう。
<キーマン>
MF金崎夢生
…今季レンタル移籍で加入したが、もはやチームになくてはならない存在になっている。前線で体を張ってボールを収め、馬力あるドリブルで敵陣を切り裂き、強烈なシュートでゴールを狙う、この男が鹿島の攻撃のスイッチになっている。鹿島が新しい常勝の歴史を作るためには、彼の存在が不可欠だ。
横浜F・マリノス
堅守&個のタレントで急浮上。勢いを持続させて、大逆転を
年間順位:7位 2ndステージ:3位
データ(年間):勝点51 14勝9分8敗 44得点30失点
データ(2nd):勝点25 7勝4分3敗 23得点13失点
チーム得点王:アデミウソン(8得点)
<リーグ戦直近5試合の戦績>
節 | 相手 | 会場 | スコア | 得点者 |
2nd 第10節 | 新潟 | デンカS | △1-1 | (新潟)大井 (横浜FM)アデミウソン |
2nd 第11節 | FC東京 | 日産ス | ○1-0 | (横浜FM)富樫 |
2nd 第12節 | 湘南 | BMWス | △1-1 | (湘南)永木 (横浜FM)伊藤 |
2nd 第13節 | 仙台 | ユアスタ | ○3-1 | (仙台)奥埜 (横浜FM)三門、小林、中村 |
2nd 第14節 | 神戸 | 日産ス | ○2-1 | (横浜FM)アデミウソン、齋藤 (神戸)渡邉 |
<基本布陣>
2ndステージ序盤までは安定感にかけた戦いぶりだったが、メンバーが固定されてくるとリーグ戦9試合負けなしの快進撃を見せ、上位戦線に食い込んできた。伝統の堅守は健在で、さらにここに来て中村、齋藤、アデミウソンといった高いクオリティーを持つ選手たちがその力を発揮。また、喜田や天野純、仲川、富樫といった若手の台頭も目立ってきている。CS出場には厳しい立場にあるが、鹿島との直接対決も残しており、2ndステージ優勝に向けてまだ可能性を残している。この勢いが持続できれば、逆転の可能性もある。
<キーマン>
FWアデミウソン
…U-22ブラジル代表で10番を背負ったこともある世界が注目する逸材。決して1人で打開するタイプでも、ストライカーのタイプでもないが、パス、ドリブル、シュートと全てが高水準にある。強烈な一発も持っているだけに、この男のゴールでチームをさらに上に導きたい。
柏レイソル
可能性は絶望的。それでも太陽王の威信にかけて
年間順位:9位 2ndステージ:8位
データ(年間):勝点41 11勝8分12敗 42得点41失点
データ(2nd):勝点23 7勝2分5敗 20得点16失点
チーム得点王:クリスティアーノ(13得点)
<リーグ戦直近5試合の戦績>
節 | 相手 | 会場 | スコア | 得点者 |
2nd 第10節 | 浦和 | 埼玉 | ●0-1 | (浦和)高木 |
2nd 第11節 | 山形 | 柏 | △0-0 | |
2nd 第12節 | G大阪 | 万博 | ●1-3 | (G大阪)阿部2、宇佐美 (柏)クリスティアーノ |
2nd 第13節 | 名古屋 | 柏 | ○3-1 | (柏)工藤2、中川 (名古屋)野田 |
2nd 第14節 | 鹿島 | カシマ | ●2-3 | (鹿島)赤﨑、金崎、鈴木優 (柏)鈴木、クリスティアーノ |
<基本布陣>
躓いた1stステージと違い、2ndステージは堅守からワンチャンスを活かして勝ち点を積み重ねていたが、9月に入ってから直接対決で星を落とし、また下位相手にも取りこぼし、さらに前節の敗戦でCS出場の可能性は絶望的な状況になってしまった。しかし、「柏スタイル」の構築のために、「柏から世界へ」の挑戦を続けるためにも、ここで歩みを止めるわけにはいかない。リーグ戦をしっかり勝つことで、天皇杯にACL出場の可能性を繋げたいところだ。
<キーマン>
FW大津祐樹
…大きな期待と10番という背番号を背負って復帰したが、度重なる故障に悩まされここまでリーグ戦無得点とその期待を裏切る結果に終わってしまっている。ただ、得点感覚と身体能力、そして何よりそのドリブルは唯一無二の武器。チームに今、流れを変えられるジョーカーがいないことからも、意地を見せてチームに貢献したいところだ。
[上位争い 8チームの対戦スケジュール]
(黒字は直接対決、ホームは太字)
2nd 第15節 | 2nd 第16節 | 2nd 第17節 | |
広島 | 甲府(A) | G大阪(A) | 湘南(H) |
浦和 | FC東京(A) | 川崎F(H) | 神戸(H) |
FC東京 | 浦和(H) | 柏(A) | 鳥栖(H) |
G大阪 | 仙台(A) | 広島(H) | 山形(H) |
川崎F | 横浜FM(H) | 浦和(A) | 仙台(H) |
鹿島 | 湘南(A) | 横浜FM(H) | 名古屋(H) |
横浜FM | 川崎F(A) | 鹿島(A) | 松本(H) |
柏 | 清水(A) | FC東京(H) | 新潟(H) |
<広島>
苦手とする甲府、G大阪との対戦でどれだけ勝点を稼げるか。最終戦の湘南戦まで可能性を残したい。
<浦和>
ビッグマッチが続くが、対戦成績は悪くない。FC東京戦で勝って勢いに乗りたい。
<FC東京>
浦和戦の勝敗次第で状況が一変するだけに何としても勝ちたい。柏、鳥栖も得意ではないだけに要注意。
<G大阪>
ACLから中3日の仙台戦を乗り切って、広島との大一番に持っていきたいところだ。
<川崎F>
3連勝しか道はないだけに、昨季等々力で完敗を喫したダービーにまずは全精力を注ぐべきだろう。
<鹿島>
順位が上のチームとの対戦はないが、どこも難敵揃い。主力2人を出場停止で欠く湘南戦に真価が問われる。
<横浜FM>
年間、2ndで順位の近いチームを蹴落とせるチャンスが2戦続くだけに、今の勢いで勝って可能性を繋げたい。
<柏>
3連勝は絶対条件。その上で、上位チームの取りこぼしを期待する他はない。