タケゴラ

鹿島アントラーズのことを書いています

2015/10

 相手にやりたいことをやられて敗れた湘南戦から中1週間、まだまだ積み上げてきたものが道半ばであることを再認識する結果になった鹿島だが、時間は待ってはくれない。今季まずは一つ目のタイトルを懸けてG大阪と対戦する。

 G大阪には今季リーグ戦の対戦で2敗しており、正直やりやすい相手とは言えないだろう。しかし、2ndステージの対戦では、先制されるまでは前線からのプレスでリズムを掴むやり方が出来ていただけに、今回も石井監督就任から3カ月で積み上げた自分たちのスタイルで勝負に出るべきなのは間違いない。カギになるのは中盤での攻防。攻撃では柴崎や小笠原が今野や倉田らのプレスをかいくぐって、前線にボールを供給できるか、守備では攻撃の起点となる遠藤をいかに自由にさせないか、ここの争いを制することが出来れば、試合の流れを大きく引き寄せることが出来そうだ。

 また、G大阪の前線に対して恐れないことも重要になってくる。せっかく前線からのプレスがかかっても、DFラインが反応してラインを上げられなければ意味がない。パトリックや宇佐美といった相手の攻撃陣をゴールから遠ざけるためにも、積極的なラインコントロールが求められる。

 監督交代から3カ月、チームは状況に応じて戦い方を変えられるほど器用ではない。しかし、自分たちのスタイルがハマった時の破壊力には自信を持っていいはずだ。だからこそ、自分たちのスタイルが活きる展開に持ち込みたい。この一戦は、鹿島が自分たちの良さを引き出すために続ける挑戦への道が、そのまま聖杯という何物にも代えがたいものへと繋がる道になりそうだ。

2015Jリーグヤマザキナビスコカップ 決勝トーナメント 決勝
鹿島アントラーズ鹿島アントラーズガンバ大阪ガンバ大阪
10月31日(土) 13:05キックオフ
埼玉スタジアム2002

試合情報(Jリーグ公式サイト)
スタジアムの天気
地上波放送予定(13:00~ フジテレビ系列で全国生中継)
スカパー!放送予定(22:00~ スカチャン1[CS801] ※録画)
スカパー!オンデマンド配信リンク(22:00~ ※録画)

[両チーム情報]

鹿島アントラーズ
2015シーズン(リーグ戦 年間):7位 勝点53 32試合16勝5分11敗 54得点41失点
2015シーズン(リーグ戦 1st):8位 勝点22 17試合6勝4分7敗 27得点25失点
2015シーズン(リーグ戦 2nd):2位 勝点31 15試合10勝1分3敗 27得点16失点
ACL:グループステージ敗退、天皇杯:3回戦敗退
ナビスコ杯決勝進出回数:9回目、ナビスコ杯優勝回数:5回

・鹿島 ナビスコ杯の戦績 
大会相手会場スコア得点者
準々決勝第1戦FC東京味スタ△2-2(FC東京)河野、中島
(鹿島)赤﨑、遠藤
準々決勝第2戦FC東京カシマ○3-0(鹿島)金崎2、遠藤
準決勝第1戦神戸神戸ユ○2-1(神戸)岩波
(鹿島)山村、赤﨑
準決勝第2戦神戸カシマ○4-1(神戸)渡邉
(鹿島)中村、金崎2、カイオ

・メンバーリスト
ポジ番号選手名試合-得点-アシスト(リーグ戦)試合-得点-アシスト(ナビスコ杯)
GK1佐藤昭大10-17-00-0-0
21曽ヶ端準22-24-04-4-0
29川俣慎一郎0-0-00-0-0
31小泉勇人0-0-00-0-0
DF3昌子源27-3-13-0-0
4山村和也11-0-14-1-0
5青木剛21-0-13-0-0
14ファン・ソッコ22-0-03-0-0
16山本脩斗26-3-14-0-1
17鈴木隆雅2-0-00-0-0
22西大伍28-0-64-0-0
23植田直通12-1-00-0-0
24伊東幸敏8-0-00-0-0
39町田浩樹(2種)0-0-00-0-0
MF7カイオ30-8-53-1-0
8土居聖真28-6-42-0-0
10本山雅志6-0-00-0-0
13中村充孝16-1-13-1-0
20柴崎岳27-5-100-0-0
25遠藤康30-6-64-2-0
26久保田和音0-0-00-0-0
27梅鉢貴秀8-0-01-0-0
30大橋尚志0-0-00-0-0
32杉本太郎1-0-00-0-0
33金崎夢生26-9-24-4-0
37田中稔也(2種)0-0-00-0-0
38平戸太貴(2種)0-0-00-0-0
40小笠原満男27-1-24-0-1
FW9ジネイ4-1-00-0-0
11ダヴィ10-0-02-0-1
18赤﨑秀平20-7-04-2-1
19豊川雄太4-0-01-0-0
34鈴木優磨5-2-00-0-0
監督石井正忠1年目
※試合-得点-アシストは2015シーズンの成績。GKの得点の欄は失点。アシストは当ブログ選定。

・直近5試合の結果
大会相手会場スコア得点者
ナビスコ杯
準決勝第1戦
神戸神戸ユ○2-1(神戸)岩波
(鹿島)山村、赤﨑
ナビスコ杯
準決勝第2戦
神戸カシマ○4-1(神戸)渡邉
(鹿島)中村、金崎2、カイオ
天皇杯
3回戦
水戸カシマ●0-0(PK 2-3)
明治安田生命J1
2nd第14節
カシマ○3-2(鹿島)赤﨑、金崎、鈴木優
(柏)鈴木、クリスティアーノ
明治安田生命J1
2nd第15節
湘南BMWス●1-2(湘南)菊地、古林
(鹿島)金崎

・前節ハイライト


ガンバ大阪

2015シーズン(リーグ戦 年間):3位 勝点60 32試合17勝9分6敗 52得点35失点
2015シーズン(リーグ戦 1st):4位 勝点32 17試合9勝5分3敗 24得点13失点
2015シーズン(リーグ戦 2nd):4位 勝点28 15試合8勝4分3敗 28得点22失点
ACL:ベスト4、天皇杯:ラウンド16進出
ナビスコ杯決勝進出回数:4回目、ナビスコ杯優勝回数:2回

・G大阪 ナビスコ杯の戦績 
大会相手会場スコア得点者
準々決勝第1戦名古屋万博△1-1(G大阪)二川
(名古屋)野田
準々決勝第2戦名古屋パロ瑞穂○2-2(PK 10-9)(名古屋)野田、闘莉王
(G大阪)阿部、岩下
準決勝第1戦新潟デンカS●1-2(新潟)山本、R・シルバ
(G大阪)大森
準決勝第2戦新潟万博○2-0(G大阪)遠藤、藤春

・メンバーリスト
ポジ番号選手名試合-得点(リーグ戦)試合-得点(ナビスコ杯)
GK1東口順昭32-350-0
16田尻健0-00-0
18藤ヶ谷陽介0-04-5
31林瑞輝0-00-0
DF3西野貴治2-03-0
4藤春廣輝30-03-1
5丹羽大輝32-00-0
6金正也13-03-0
8岩下敬輔23-04-1
14米倉恒貴29-10-0
15今野泰幸29-33-0
22オ・ジェソク9-03-0
35初瀬亮(2種)0-00-0
MF7遠藤保仁32-52-1
10二川孝広1-04-1
11倉田秋29-53-0
13阿部浩之31-43-1
17明神智和10-03-0
19大森晃太郎28-14-1
21井手口陽介7-04-0
26妹尾直哉0-01-0
27内田達也0-00-0
28嫁阪翔太0-00-0
34岩本和希(2種)0-00-0
36市丸瑞希(2種)0-00-0
38堂安律(2種)2-01-0
FW9リンス20-13-0
20長沢駿17-22-0
24赤嶺真吾13-02-0
29パトリック31-122-0
30平尾壮0-01-0
37高木彰人(2種)0-00-0
39宇佐美貴史32-190-0
監督長谷川健太3年目
※試合-得点は2015シーズンの成績。GKの得点の欄は失点。

・直近5試合の結果
大会相手会場スコア得点者
ナビスコ杯
準決勝第1戦
新潟デンカS●1-2(新潟)山本、R・シルバ
(G大阪)大森
ナビスコ杯
準決勝第2戦
新潟万博○2-0(G大阪)遠藤、藤春
明治安田生命J1
2nd第14節
浦和万博○2-1(G大阪)阿部、長沢
(浦和)ズラタン
ACL
準決勝第2戦
広州恒大万博△0-0
明治安田生命J1
2nd第15節
仙台ユアスタ○3-1(仙台)R・ロペス
(G大阪)パトリック、倉田2

・前節ハイライト


・鹿島との対戦成績(直近の公式戦5試合)
会場スコア得点者
2014年リーグ戦
第6節
万博○ G大阪 0-2 鹿島(鹿島)ダヴィ、カイオ
2014年ナビスコ杯
予選第4節
万博● G大阪 2-1 鹿島(G大阪)倉田、米倉
(鹿島)ダヴィ
2014年リーグ戦
第27節
カシマ● 鹿島 2-3 G大阪(鹿島)赤﨑、土居
(G大阪)O.G.、パトリック、リンス
2015年リーグ戦
1st第10節
万博● G大阪 2-0 鹿島(G大阪)今野、遠藤
2015年リーグ戦
2nd第10節
カシマ● 鹿島 1-2 G大阪(鹿島)鈴木優
(G大阪)宇佐美

<今季の対戦を振り返る>
・リーグ戦 1st第10節 マッチレポート

・リーグ戦 2nd第10節 マッチレポート


[予想フォーメーション]
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[予想スタメン]
<鹿島>(ACLシード) ※()は2015年ナビスコ杯の記録
GK
21曽ヶ端準(4試合4失点)
DF
22西大伍(4試合0得点0アシスト)
14ファン・ソッコ(3試合0得点0アシスト)
3昌子源(3試合0得点0アシスト)
16山本脩斗(4試合0得点1アシスト)
MF
40小笠原満男(4試合0得点1アシスト)
20柴崎岳(0試合0得点0アシスト)
25遠藤康(4試合2得点0アシスト)
13中村充孝(3試合1得点0アシスト)
FW
18赤﨑秀平(4試合2得点1アシスト)
33金崎夢生(4試合4得点0アシスト)
SUB
GK1佐藤昭大(0試合0失点)
DF4山村和也(4試合1得点0アシスト)
DF5青木剛(3試合0得点0アシスト)
MF7カイオ(3試合1得点0アシスト)
MF10本山雅志(0試合0得点0アシスト)
MF32杉本太郎(0試合0得点0アシスト)
FW34鈴木優磨(0試合0得点0アシスト)
監督
石井正忠

欠場予想選手
MF土居聖真(左第二中足骨骨折で欠場濃厚)
FWジネイ(右膝前十字靭帯と右膝半月板の損傷で欠場濃厚)

前節の湘南戦から、ファン・ソッコが山村に代わってCBに入る以外は変わらない見通し。ただ、青木の可能性もある。SUBには豊川のベンチ入りの可能性も。

【KEY MAN】
MF柴崎岳
…鹿島が誇る若き司令塔。攻撃陣は好調を維持しているだけに、そこにいかにボールを届けるかは大きなカギになりそうだ。そうした中で、最近ラストパスの精度が落ちてきているこの男が3年前のような輝きを見せられれば、鹿島の聖杯への道がグッと開けてきそうだ。

<G大阪>
(ACLシード) ※()は2015年ナビスコ杯の記録
GK
1東口順昭(0試合0失点)
DF
14米倉恒貴(0試合0得点)
3西野貴治(3試合0得点)
5丹羽大輝(0試合0得点)
4藤春廣輝(3試合1得点)
MF
15今野泰幸(3試合0得点)
7遠藤保仁(2試合1得点)
13阿部浩之(3試合1得点)
11倉田秋(3試合0得点)
39宇佐美貴史(0試合0得点)
FW
29パトリック(2試合0得点)
SUB
GK18藤ヶ谷陽介(4試合5失点)
DF6金正也(3試合0得点)
DF22オ・ジェソク(3試合0得点)
MF19大森晃太郎(4試合1得点)
MF21井手口陽介(4試合0得点)

FW9リンス(3試合0得点)
FW24赤嶺真吾(2試合0得点)
監督
長谷川健太

欠場予想選手
DF岩下敬輔(右足首を痛めて出場微妙)
FW長沢駿(清水時代にナビスコ杯に出場しているため欠場)

前節の仙台戦と同じく、負傷を抱える岩下に代わってCBに西野が入る見通しだ。

【KEY MAN】
FW宇佐美貴史
…絶対的な個を持つ青黒の至宝。左SHでのプレーが続き、ゴールも輝きもコンスタントではないが、鹿島との前回対戦での2ゴールが示す通り、一瞬のスキから歓喜を生むプレーを見せる。

<トーナメント表>
image

 互いに縦に速い攻撃と素早い攻守の切り替えを持ち味とするチームなだけに、激しいトラジション合戦を制して、どちらが主導権を握るのかはこの試合の大きなポイントの一つだったが、鹿島はそこの部分で完全に後手に回ってしまったのが最後まで響く結果になってしまった。湘南が時には辛酸を舐める思いをしながらも曺貴裁監督の下で4年をかけて築いてきた「湘南スタイル」の前に、鹿島が石井監督就任後に作り上げてきたものは前半全く通用しなかったのだ。

 前線からプレスをかけて相手から自由を奪い、ボールを奪えば人数をかけて素早く攻める。この湘南のやり方に完全に後手に回った鹿島は、思うように前線にボールを運べず、また守備時も奪いどころを絞り切れずにフィニッシュまで持っていかれてしまう。5分には左サイドへサイドチェンジされたボールを繋がれて、最後は高山のクロスに菊地に飛び込まれて、立ち上がりから早くもビハインドを負う展開になってしまう。自分たちのスタイルを出すことすら許されず、また劣勢の中で抗い修正する能力にも欠けていた鹿島は、32分にもCKのこぼれ球を永木に繋がれ、昌子と大槻が競りあったこぼれ球を古林に押し込まれて、リードを広げられてしまう。中村の個人技などで鹿島もプレスを外した時はチャンスに繋げることが出来たが、湘南の寄せと球際の強さの前に反撃を許してもらえず、前半を終えることになってしまった。

 後半になって攻めるしかなくなった鹿島は、思い切ってDFラインの位置をリスク覚悟で押し上げて攻勢に出る。湘南に前半ほどの勢いがなくなったのも手伝って、鹿島はセカンドボールを拾って次々に攻撃を仕掛けていく。カイオ、鈴木優と攻撃のカードも切ったことでその勢いはさらに増していくが、クロスとプレースキックの精度を欠いたことで、チャンスの質が低く、またせっかくチャンスを作っても秋元の好守もあってことごとくゴールに入らない展開が続いていく。結局、反撃の狼煙はATの小笠原のCKから金崎がヘッドで1点を奪うまで待たねばならず、それでは当然のことだが遅すぎたわけである。結局、湘南に敗れた鹿島は年間3位以上の可能性が消滅、2ndステージ優勝争いでも大きく後退を強いられる一敗を喫してしまった。

 チームとしての完成度は道半ばということを改めて突き付けられた鹿島であるが、それは監督交代後3カ月ということを考えれば言ってしまえば仕方のないことでもある。それよりも深刻なのは、前節に続き試合中の修正能力が低く、HTのインターバルが来るまで立て直せない点であろう。今節はナビスコ杯決勝、リーグ戦残り2試合に向けて不安が余計に募る試合となってしまった。

[試合記録]
2015明治安田生命J1リーグ 2ndステージ 第15節
2015年10月24日(土) 14:03キックオフ
Shonan BMW スタジアム平塚 入場者数:14227人

湘南ベルマーレ湘南ベルマーレ2-1鹿島アントラーズ鹿島アントラーズ

[得点経過]
5分 <湘南>菊地俊介(アシスト:高山薫)
32分 <湘南>古林将太
90+3分 <鹿島>金崎夢生(今季9点目 アシスト:小笠原満男[今季2アシスト目])

[ハイライト動画]


[データ]

湘南項目鹿島
11シュート21
2CK9
14FK17
1オフサイド3
0PK0

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[警告・退場]
43分 <鹿島>柴崎岳(警告 累積2枚目)
51分 <鹿島>金崎夢生(警告 累積1枚目)
72分 <湘南>坪井慶介(警告)
85分 <湘南>アリソン(警告)

[フォーメーション]
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[出場記録、採点・寸評]
<鹿島>
GK
21曽ヶ端準 5.5 ハイプレスに苦しむチームをビルドアップで助けられず。
DF
24伊東幸敏 5 ポジショニングが悪く、クロス精度も低かった。
3昌子源 5 空中戦で競り負け2失点目に絡む。軽率なパスミスもあった。
4山村和也 5 高さは見せたが、1失点目はマークしていた菊地にやられた。
16山本脩斗 5 自分のサイドでボールを奪いきれず。クロス精度も低い。
MF
20柴崎岳 5 パス精度が低く、球際の競り合いも弱かった。
40小笠原満男 6 最後の所で身体を張り、意地のアシストも。
25遠藤康 5 素早い寄せに苦しみ、ほとんど起点になれなかった。
→MF7カイオ(58分) 5.5 フィジカルとスピードを活かしたドリブルは脅威だったが、シュートが入らず。
13中村充孝 6 技術の高さを活かしたワンタッチプレーでチャンスに絡んだ。
FW
33金崎夢生 6 1得点こそ挙げたが、シュートチャンスの数を考えれば物足りない。
18赤﨑秀平 5
持ち味が活きたシーンは皆無。前線でボールを収められず。
→FW34鈴木優磨(62分) 5 迎えた決定機をことごとく決められず。救世主になれなかった。
監督
石井正忠 5 常に先手を取られ、戦い方の幅も狭かった。

<湘南>
GK
1秋元陽太 6.5
DF
30島村毅 6
→DF20坪井慶介(70分) 5.5
3遠藤航 7 MOM
17三竿雄斗 5.5
MF
14藤田征也 6
2菊地俊介 6.5
6永木亮太 6.5
10菊池大介 6
→MF13広瀬健太(87分) -
FW
5古林将太 6.5
→FW18アリソン(75分) 5.5
19大槻周平 6.5
23高山薫 6.5
監督
曺貴裁 7

<主審>
飯田淳平

[明治安田生命J1 2nd第15節終了時 記録]
<対戦結果>

FC東京3-4浦和
川崎F0-1横浜FM
湘南2-1鹿島
甲府0-2広島
松本1-2鳥栖
清水0-3
名古屋4-2新潟
神戸3-1山形
仙台1-3G大阪

<年間 順位>
順位チーム試合勝点得点失点得失
1サンフレッチェ広島3268663036
2浦和レッズ3268633726
3ガンバ大阪3260523517
4FC東京3259443311
5横浜F・マリノス3254453015
6川崎フロンターレ3253604713
7鹿島アントラーズ3253544113
8湘南ベルマーレ32453839-1
9柏レイソル324445414
10名古屋グランパス32434045-5
11ヴァンフォーレ甲府32362237-15
12サガン鳥栖32363654-18
13ベガルタ仙台32354446-2
14ヴィッセル神戸32354043-3
15アルビレックス新潟32334055-15
16松本山雅FC32272851-23
17モンテディオ山形32242347-24
18清水エスパルス32213362-29

<2ndステージ 順位>
順位チーム試合勝点得点失点得失
1サンフレッチェ広島1534371423
2鹿島アントラーズ1531271611
3横浜F・マリノス1528241311
4ガンバ大阪152828226
5浦和レッズ152724204
6柏レイソル152623167
7FC東京152420155
8川崎フロンターレ152328217
9湘南ベルマーレ152318153
10名古屋グランパス15212227-5
11アルビレックス新潟15192022-2
12ヴィッセル神戸15162324-1
13ヴァンフォーレ甲府15161015-5
14サガン鳥栖15161422-8
15ベガルタ仙台15121726-9
16松本山雅FC15121226-14
17モンテディオ山形1510923-14
18清水エスパルス1581130-19

<CS トーナメント表>
※暫定
championship_topYagura

<ゴールランキング>
順位選手名チームゴール
1大久保嘉人川崎F22
2宇佐美貴史G大阪19
3ドウグラス広島17
4豊田陽平鳥栖15
5クリスティアーノ14
6武藤雄樹浦和12
パトリックG大阪
8興梠慎三浦和11
大前元紀清水
佐藤寿人広島




 前節、柏から劇的な勝利を挙げたことで2ndステージ優勝に大きな可能性を残したまま、残り3試合へ突入していくことになった鹿島。ここから先はナビスコ杯決勝も含め、一つも落とせない緊迫感の高い試合が続いていくだろう。だが、それでもその一つ一つで確実に勝ち星を積み重ねていかなければ、栄冠を掴むことは出来ない。

 そうしたことから、まず今節の湘南戦を落としていては話にならないということだ。ただ、この湘南も一筋縄でいく相手ではない。前節で残留を決めたとはいえ、今節はホーム最終戦ということもあってモチベーションの低下ということは考えづらい。また、湘南のサッカーは前線から連動してプレスをかけて、奪えば一気にゴール前に攻め込み、相手に時間を与えない「ノータイム・フットボール」。前節、自分たちの守備が機能せずに柏に押し込まれて、耐え切れずに失点した鹿島守備陣にとって、この湘南スタイルが生きてくれば、今節は守備陣の主力2人を欠くだけに余計に苦しい展開になりそうだ。

 そうならないためにはどうするか。やはり、湘南のスタイルを生かさない展開にして、自分たちのスタイルが生きる展開に持ち込むほかはないだろう。今の鹿島のスタイルも湘南ほどではないが、前線からのプレスでリズムを作って、そこから前線のスピードやフィジカルを活かして攻め込んでいくものが主になってくる。相手に対して受け身になるのではなく、自分たちからアクションを起こしていく。それが出来れば、鹿島の勝利の可能性はグッと高くなるだろう。また、そこでダイレクトプレーのようなアクセントを加えることも、鹿島のアタッカー陣なら可能なはず。プレスをかいくぐれればチャンスに繋がる可能性は高い。勝利の可能性をさらに引き上げるには、不可欠な作業であろう。

 ただ、そうした戦いになればトラジションの多い展開になり、スタミナの消耗も激しく目まぐるしく試合の展開が移り変わるものになってくるだろう。そうした時は、監督が的確な交代策を打つことも求められる。前節は、積極的に3枚の交代カードを使い、そうして交代出場した選手の活躍で勝利にこぎつけた。今節も躊躇しない采配がベンチには求められる。いわば、今節は石井アントラーズのこれまでの積み上げてきた総合力が試される試合だ。

2015明治安田生命J1リーグ 2ndステージ 第15節
湘南ベルマーレ湘南ベルマーレ鹿島アントラーズ鹿島アントラー
10月24日(土) 14:00キックオフ
Shonan BMW スタジアム平塚

試合情報(湘南公式サイト)
スタジアムの天気
BS-TBS 放送予定(14:00~)
スカパー!放送予定(13:50~ TBSチャンネル1[CS296])
スカパー!オンデマンド配信リンク(13:50~)

[対戦相手情報]
湘南ベルマーレ
2015シーズン(年間):8位 勝点42 31試合11勝9分11敗 36得点38失点
2015シーズン(2nd):9位 勝点20 14試合5勝5分4敗 16得点14失点
鹿島との対戦データ
曹貴裁監督が就任して4季目、築き上げた「湘南スタイル」でJ1定着を目指し、その価値を証明する戦いを今季は続けていたが前節、因縁ある味スタで公式戦7試合ぶりの勝利をFC東京から奪って、湘南ベルマーレになって初のJ1残留を確定させた。残り3試合は来季に向けてもさらに高みを目指しての戦いになる。基本布陣は3-4-2-1で、走力をベースにした戦いになる。守護神は秋元で、3バックはU-22日本代表主将にして日本代表にも選ばれている遠藤、A・バイア、レフティーの三竿を軸に、ベテランの坪井や島村が控える陣容。ボランチは主将で大黒柱の永木と大卒2年目で赤﨑とユニバー代表でチームメイトだった菊地、さらに石川が控え、右WBはシャドーでの起用もある古林と西と札幌時代の同期である藤田征、左WBはユース出身で10番を背負う菊池が務める。前線は2年ぶりに復帰した高山を軸に、長身の藤田祥、今夏加入のキリノ、レフティーの大槻、1stステージで鹿島相手にゴールを奪っているアリソン、浦和からレンタルで加入している山田らが1トップ2シャドーに入る。鹿島にとっては湘南ベルマーレになってから負けがなかったが、1stステージでの対戦では金崎のゴールで先制しながらも、遠藤のPKで追いつかれるとATにアリソンにゴールを奪われて、逆転負けを喫している。

・メンバーリスト

ポジ番号選手名試合-得点
GK1秋元陽太31-38
21梶川裕嗣0-0
25イ・ホスン1-0
31伊藤剛0-0
DF3遠藤航28-4
4アンドレ・バイア29-0
13広瀬健太0-0
15キム・ジョンピル9-0
17三竿雄斗30-1
20坪井慶介6-0
30島村毅11-3
37高野遼(特別指定)0-0
MF2菊地俊介27-0
5古林将太23-2
6永木亮太29-3
7大竹洋平17-0
8山田直輝15-1
10菊池大介31-2
14藤田征也21-1
16石川俊輝15-0
26可児壮隆9-0
29澤田篤樹0-0
32齊藤未月(2種登録)0-0
48武田英二郎2-0
FW9キリノ4-0
11藤田祥史15-4
18アリソン11-2
19大槻周平29-4
23高山薫30-6
監督曺貴裁4年目
※試合-得点は2015シーズンのリーグ戦の成績。GKの得点の欄は失点。

・直近5試合の結果
大会相手会場スコア得点者
明治安田生命J1
2nd第11節
仙台ユアスタ△1-1(仙台)R・ロペス
(湘南)藤田祥
明治安田生命J1
2nd第12節
横浜FMBMWス△1-1(湘南)永木
(横浜FM)伊藤
明治安田生命J1
2nd第13節
山形BMWス●0-1(山形)ディエゴ
天皇杯
3回戦
松本BMWス●2-3(湘南)菊地、高山
(松本)前田、オビナ、安藤
明治安田生命J1
2nd第14節
FC東京味スタ○2-1(FC東京)東
(湘南)古林、菊池

・鹿島との対戦成績(リーグ戦のみ)
会場スコア得点者
2010年
第11節
カシマ○ 鹿島 1-0 湘南(鹿島)野沢
2010年
第26節
平塚△ 湘南 1-1 鹿島(湘南)阿部
(鹿島)マルキーニョス
2013年
第10節
カシマ○ 鹿島 1-0 湘南(鹿島)ダヴィ
2013年
第31節
BMWス○ 湘南 1-2 鹿島(湘南)遠藤
(鹿島)小笠原、大迫
2015年
1st第2節
カシマ● 鹿島 1-2 湘南(鹿島)金崎
(湘南)遠藤、アリソン

[前回対戦時のハイライト]


[対戦相手の前節ハイライト]


[予想フォーメーション]
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[予想スタメン]
<鹿島>(年間:6位、2nd:2位) ※()は2015年リーグ戦の記録、は累積警告
GK
21曽ヶ端準(21試合22失点)
DF
24伊東幸敏(7試合0得点0アシスト)
3昌子源(26試合3得点1アシスト)
5青木剛(21試合0得点1アシスト)
16山本脩斗(25試合3得点1アシスト)
MF
40小笠原満男(26試合1得点1アシスト)
20柴崎岳(26試合5得点10アシスト)
25遠藤康(29試合6得点6アシスト)
13中村充孝(15試合1得点1アシスト)
FW
18赤﨑秀平(19試合7得点0アシスト)
33金崎夢生(25試合8得点2アシスト)
SUB
GK1佐藤昭大(10試合17失点)
DF4山村和也(10試合0得点1アシスト)
DF23植田直通(12試合1得点0アシスト)
MF7カイオ(29試合8得点5アシスト)
MF10本山雅志(6試合0得点0アシスト)
FW19豊川雄太(4試合0得点0アシスト)
FW34鈴木優磨(4試合2得点0アシスト)
監督
石井正忠

欠場予想選手
DFファン・ソッコ(出場停止)
DF西大伍(出場停止)
MF土居聖真(左第二中足骨骨折で欠場濃厚)
FWジネイ(右膝前十字靭帯と右膝半月板の損傷で欠場濃厚)

今節はファン・ソッコと西を出場停止で欠く。代わって右SBに伊東、CBにはケガ明けの青木が入る可能性が高いだろう。また、金崎が22日の練習で途中離脱したとの報道があり、万が一の場合は鈴木優が2トップの一角に入るだろう。

【KEY MAN】
MF金崎夢生
…高い技術と身体能力を併せ持ち、前線に入ってくるボールをことごとく収めて、相手ゴールに迫りチャンスを作り出し、結果に結びつける、今や鹿島の前線の柱となっているアタッカー。湘南の勢いに呑まれず、逆に呑み込むためにはこの男がプレスのスイッチを入れることが不可欠。前節のゴールで今季リーグ戦8ゴールとし、自身初の2ケタゴールも見えてきている。

<湘南>(年間:8位、2nd:9位) ※()は2015年リーグ戦の記録
GK
1秋元陽太(31試合38失点)
DF
3遠藤航(28試合4得点)
20坪井慶介(6試合0得点)
17三竿雄斗(30試合1得点)
MF
6永木亮太(29試合3得点)
2菊地俊介(27試合0得点)
14藤田征也(21試合1得点)
10菊池大介(31試合2得点)
5古林将太(23試合2得点)
23高山薫(30試合6得点)
FW
11藤田祥史(15試合4得点)
SUB
GK25イ・ホスン(1試合0失点)
DF30島村毅(11試合3得点)
MF8山田直輝(15試合1得点)
MF16石川俊輝(15試合0得点)
FW9キリノ(4試合0得点)
FW18アリソン(11試合2得点)

FW19大槻周平(29試合4得点)
監督
曺貴裁

欠場予想選手
GK梶川裕嗣(右ハムストリングス付着部剥離で欠場濃厚)
DFアンドレ・バイア(左膝を痛めて出場微妙)
MF大竹洋平(ケガで欠場濃厚)

前節からの変更点は、前節負傷交代したA・バイアに代わって坪井、1トップのキリノに代わって藤田祥が入る点だ。ただ、CBの真ん中に遠藤が入り、右に島村を起用したり、1トップに大槻を起用する可能性もある。SUBには上記の選手の他に、CBとボランチをこなすキム・ジョンピルやシャドーが主戦場の可児、主に左サイドを務める武田らが入る可能性がある。

[要注意選手]
FW高山薫
…2年ぶりに湘南に復帰し、ここまでチームトップの6ゴールを挙げているアタッカー。キックの精度は高くないが、無尽蔵の運動量を活かしたプレーで攻守においてチームへの貢献度は高い。攻守の切り替えの早さやハイプレスのスイッチ役として、「湘南スタイル」を体現するためには欠かせない存在だ。

<明治安田生命J1 2nd第15節 対戦カード>
日付時間対戦カード会場
10/24(土)14:00FC東京-浦和味スタ
川崎F-横浜FM等々力
湘南-鹿島BMWス
甲府-広島中銀スタ
松本-鳥栖松本
清水-柏アイスタ
名古屋-新潟パロ瑞穂
神戸-山形ノエスタ
10/25(日)14:00仙台-G大阪ユアスタ

<年間 順位>
順位チーム試合勝点得点失点得失
1サンフレッチェ広島3165643034
2浦和レッズ3165593425
3FC東京3159412912
4ガンバ大阪3157493415
5川崎フロンターレ3153604614
6鹿島アントラーズ3153533914
7横浜F・マリノス3151443014
8湘南ベルマーレ31423638-2
9柏レイソル314142411
10名古屋グランパス31403643-7
11ヴァンフォーレ甲府31362235-13
12ベガルタ仙台313543430
13アルビレックス新潟31333851-13
14サガン鳥栖31333453-19
15ヴィッセル神戸31323742-5
16松本山雅FC31272749-22
17モンテディオ山形31242244-22
18清水エスパルス31213359-26

<2ndステージ 順位>
順位チーム試合勝点得点失点得失
1サンフレッチェ広島1431351421
2鹿島アントラーズ1431261412
3横浜F・マリノス1425231310
4ガンバ大阪142525214
5FC東京142417116
6浦和レッズ142420173
7川崎フロンターレ142328208
8柏レイソル142320164
9湘南ベルマーレ142016142
10アルビレックス新潟141918180
11名古屋グランパス14181825-7
12ヴァンフォーレ甲府14161013-3
13ヴィッセル神戸14132023-3
14サガン鳥栖14131221-9
15ベガルタ仙台14121623-7
16松本山雅FC14121124-13
17モンテディオ山形1410820-12
18清水エスパルス1481127-16

<CS トーナメント表>
※暫定
championship_topYagura

<ゴールランキング>
順位選手名チームゴール
1大久保嘉人川崎F22
2宇佐美貴史G大阪19
3ドウグラス広島16
4豊田陽平鳥栖15
5クリスティアーノ13
6武藤雄樹浦和11
興梠慎三浦和
大前元紀清水
パトリックG大阪
佐藤寿人広島


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