タケゴラ

鹿島アントラーズのことを書いています

2015/09

 前節、鹿島はG大阪に敗れたことでリーグ戦の連勝が6でストップ。監督交代後初の黒星となり、2ndステージ首位の座からも陥落してしまった。優勝のためにはこれ以上の足踏みは許されない。今節はしっかり勝って、リスタートを切りたいところだ。

 今節の甲府は難しい相手だ。アウェイの戦いでの戦績は良いとは言えず、1stステージでの対戦はメンバーを入れ替えたエクスキューズはあったにせよ、当時不調のどん底にいた相手に完封負けを喫している。だが、裏を返せばそうした理由があることにより、たとえ順位が下とはいえ慢心などは生まれないはず。相手の狙う戦い方に持ち込ませず、自分たちが主導権を握って試合を進めたい。

 そのためにカギとなるのが先制点だろう。甲府は守備時は5-4のブロックを作り、なるべくロースコアの戦いに持ち込んでくるはずだ。その守備を崩して点を取ることと、バレーや阿部拓といった相手の前線によるカウンターやシンプルな攻撃に注意を払い続けることが、勝利へのミッションとなるだろう。鹿島は相手が引いてくる反面、低い位置では自由にボールを持つことができるし、また前線のバレーはあまり守備に参加してこない。さらに、5枚のラインと4枚のラインの間のスペースにボールが入ったときに、誰がプレスに行くのかなどの役割分担はあまりハッキリしていない傾向がある。鹿島としては2ボランチを中心に、ビルドアップから変化をつけることで相手の守備陣形を広げ、先述した相手の守備のギャップでボールを前を向いて受けることでチャンスを作り出していきたい。

 自分たちがボールを持っている間も、DFラインは高いライン設定で相手を自陣から遠ざけながら、リスク管理に気をつけたいところだ。なかなか上手くいかなくても我慢強く攻め続け、守り続けること、チャンスがあれば勢いよく相手にプレスをかけ、相手ゴールに迫ること。この両極端にも思える意識が両立ができれば、中銀スタに鹿島の歓喜の声が響き渡ることは十二分に可能だろう。

2015明治安田生命J1リーグ 2ndステージ 第11節
ヴァンフォーレ甲府ヴァンフォーレ甲府鹿島アントラーズ鹿島アントラーズ
9月19日(土) 17:00キックオフ
山梨中銀スタジアム

試合情報(甲府公式サイト)
スタジアムの天気
スカパー!放送予定(16:50~ J SPORTS 3[BS244])
スカパー!オンデマンド配信リンク(16:50~)

[対戦相手情報]
ヴァンフォーレ甲府
2015シーズン(年間):14位 勝点29 27試合8勝5分14敗 20得点34失点
2015シーズン(2nd):14位 勝点9 10試合2勝3分5敗 8得点12失点
鹿島との対戦データ
初の3季連続J1の舞台で戦う今季は、引き続き残留を目標にスタートしたものの樋口前監督の下では攻撃力アップに取り組んだものの、その効果は出ずに却って守備の安定を欠く結果になってしまった。そのため、クラブは樋口前監督を解任し、佐久間GMの監督就任を発表。守備を固めてカウンターという、原点回帰の戦い方にシフトしたクラブは、開幕後に復帰したM・パラナとバレーがフィットしてきたことも重なり、連勝を記録して降格圏から脱出して1stステージを終えた。2ndステージも1stステージ終盤ほどの勢いはないため残留争いを完全に脱出できたわけではないが、確実に勝点を積み重ねて残留圏内をキープしている。守備は佐久間監督就任後GKを務める河田を中心に、土屋、山本、津田という30オーバーの3バックが粘りを見せている。また、攻撃ではバレーと阿部拓の2枚看板が軸であり、また橋爪や稲垣、下田、現在は離脱中だが伊東といった若手の奮闘も見逃せない。9月は今節を含めて3試合連続ホームでの試合が続く。甲府としては、前節は川崎Fに一度は追いつきながらも敗れているだけに、何とかホームで残留に繋がる勝点3が欲しいところ。鹿島としては、昨季は大雪で実現しなかった中銀スタでの試合。ここまでわずか1勝、年数にすると7年間勝ちがないが、上位に食らいつくためにも勝点3が求められる一戦だ。

・メンバーリスト
ポジ番号選手名試合-得点
GK1荻晃太11-20
21河田晃兵16-14
31岡西宏祐0-0
32中村将(2種)0-0
DF2福田健介0-0
3畑尾大翔13-0
4山本英臣23-0
16松橋優12-0
17津田琢磨20-0
26熊谷駿0-0
27阿部翔平27-1
28橋爪勇樹13-0
33西山雄介(特別指定)0-0
41土屋征夫15-0
MF6マルキーニョス・パラナ20-0
7石原克哉11-0
8新井涼平19-0
13秋吉泰佑0-0
14堀米勇輝10-0
18下田北斗16-1
23稲垣祥26-0
30保坂一成7-0
FW9阿部拓馬24-5
10バレー15-6
11マラニョン1-0
15伊東純也24-4
19盛田剛平13-0
24松本大輝10-0
監督佐久間悟1年目
※試合-得点は2015シーズンのリーグ戦の成績。GKの得点の欄は失点。

・直近5試合の結果
大会相手会場スコア得点者
明治安田生命J1
2nd第7節
横浜FM日産ス●0-2(横浜FM)三門、ラフィーニャ
明治安田生命J1
2nd第8節
神戸中銀スタ○1-0(甲府)バレー
明治安田生命J1
2nd第9節
△2-2(柏)クリスティアーノ、工藤
(甲府)阿部拓、O.G.
天皇杯
2回戦
順天堂大中銀スタ○3-2(甲府)橋爪、保坂、阿部拓
(順大)原田、杉田
明治安田生命J1
2nd第10節
川崎F中銀スタ●1-3(甲府)バレー
(川崎F)大久保、田坂、杉本

・鹿島との対戦成績(リーグ戦のみ)
会場スコア得点者
2013年
第7節
カシマ△ 鹿島 0-0 甲府
2013年
第25節
中銀スタ● 甲府 3-0 鹿島(甲府)柏、佐々木、パトリック
2014年
第1節
国立○ 甲府 0-4 鹿島(鹿島)ダヴィ2、遠藤、昌子
2014年
第20節
カシマ○ 鹿島 1-0 甲府(鹿島)柴崎
2015年
1st第9節
カシマ● 鹿島 0-1 甲府(甲府)伊東

[前回対戦時のハイライト]


[対戦相手の前節ハイライト]


[予想フォーメーション]
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[予想スタメン]
<鹿島>(年間:5位、2nd:2位) ※()は2015年リーグ戦の記録、は累積警告
GK
21曽ヶ端準(17試合18失点)
DF
22西大伍(24試合0得点6アシスト)
14ファン・ソッコ(20試合0得点0アシスト)
5青木剛(18試合0得点1アシスト)
16山本脩斗(21試合2得点1アシスト)
MF
40小笠原満男(22試合1得点1アシスト)
20柴崎岳(22試合5得点9アシスト)
25遠藤康(25試合5得点4アシスト)
7カイオ(25試合7得点3アシスト)
FW
11ダヴィ(7試合0得点0アシスト)
33金崎夢生(21試合6得点2アシスト)
SUB
GK1佐藤昭大(10試合17失点)
DF4山村和也(10試合0得点1アシスト)
DF23植田直通(12試合1得点0アシスト)
MF8土居聖真(25試合6得点4アシスト)
MF13中村充孝(13試合1得点0アシスト)
FW18赤﨑秀平(17試合6得点0アシスト)
FW34鈴木優磨(1試合1得点0アシスト)
監督
石井正忠

欠場予想選手
DF昌子源(右膝を痛めて出場微妙)
FWジネイ(右膝前十字靭帯と右膝半月板の損傷で欠場濃厚)

前節から、ボランチに出場停止明けの柴崎、2列目にカイオが入り、また赤﨑が練習中に違和感を訴えたとのことで2トップの一角にダヴィや土居が起用される可能性がありそうだ。CBも植田が先発の可能性がある。

【KEY MAN】
DFファン・ソッコ
…速さ・強さ・高さとCBに必要な能力を兼ね備える万能型DF。今節は相手エースのバレーとの対峙で、ここまで苦しんできた対人の要素で真価が試されるほかにも、自身がボールを持てる機会が長くなることが予想されるためビルドアップにも期待がかかる。

<甲府>(年間:14位、2nd:14位) ※()は2015年リーグ戦の記録
GK
21河田晃兵(16試合14失点)
DF
41土屋征夫(15試合0得点)
4山本英臣(23試合0得点)
17津田琢磨(20試合0得点)
MF
6マルキーニョス・パラナ(20試合0得点)
18下田北斗(16試合1得点)
16松橋優(12試合0得点)
27阿部翔平(27試合1得点)
23稲垣祥(26試合0得点)
9阿部拓馬(24試合5得点)
FW
10バレー(15試合6得点)
SUB
GK1荻晃太(11試合20失点)
DF28橋爪勇樹(13試合0得点)
MF7石原克哉(11試合0得点)
MF14堀米勇輝(10試合0得点)
MF30保坂一成(7試合0得点)
FW11マラニョン(1試合0得点)

FW19盛田剛平(13試合0得点)
監督
佐久間悟

欠場予想選手
MF新井涼平(股関節を痛め出場微妙)
FW伊東純也(左大腿二頭筋筋挫傷で欠場濃厚)

前節と先発は変わらない見込み。SUBも前節と変わらない可能性が高く、右サイドをこなす橋爪、ベテランの石原、アタッカーの堀米、マラニョン、ボランチの保坂、長身の盛田が入るだろう。

[要注意選手]
FWバレー
…9年ぶりに復帰した甲府初のJ1昇格の立役者でもあるエース。前回所属時ほどのスピードはないが、190cmの長身と類稀なるフィジカルを活かしたポストプレーは健在。ここまで途中加入ながらチームトップの6得点を挙げている。鹿島としては前節のパトリックに続き苦手なタイプのFWとの対戦だが、チームで連動してこの男を抑え込みたいところだ。

<明治安田生命J1 2nd第11節 対戦カード>
日付時間対戦カード会場
9/19(土)17:00甲府-鹿島中銀スタ
18:30仙台-湘南ユアスタ
19:00川崎F-名古屋等々力
横浜FM-FC東京日産ス
清水-浦和エコパ
神戸-新潟神戸ユ
広島-鳥栖Eスタ
9/20(日)14:00松本-G大阪松本
19:00柏-山形

<年間 順位> ※暫定
順位チーム試合勝点得点失点得失
1サンフレッチェ広島2758572730
2浦和レッズ2758512922
3FC東京2753382612
4ガンバ大阪2750402614
5鹿島アントラーズ2744463511
6川崎フロンターレ274446397
7横浜F・マリノス2741372710
8柏レイソル273736342
9湘南ベルマーレ27373234-2
10名古屋グランパス27363234-2
11ヴィッセル神戸273235341
12ベガルタ仙台273039381
13サガン鳥栖27303351-18
14ヴァンフォーレ甲府27292034-14
15アルビレックス新潟27263348-15
16松本山雅FC26222444-20
17清水エスパルス27213148-17
18モンテディオ山形26181840-22

<2ndステージ 順位> ※暫定
順位チーム試合勝点得点失点得失
1サンフレッチェ広島1024281117
2鹿島アントラーズ102219109
3柏レイソル10191495
4FC東京10181486
5ガンバ大阪101816133
6浦和レッズ101712120
7横浜F・マリノス101516106
8湘南ベルマーレ101512102
9川崎フロンターレ101414131
10名古屋グランパス10141416-2
11ヴィッセル神戸101318153
12アルビレックス新潟10121315-2
13サガン鳥栖10101119-8
14ヴァンフォーレ甲府109812-4
15清水エスパルス108916-7
16ベガルタ仙台1071218-6
17松本山雅FC97718-11
18モンテディオ山形94416-12

<CS トーナメント表> ※暫定
yagura

<ゴールランキング>
※暫定
順位選手名チームゴール
1宇佐美貴史G大阪18
2大久保嘉人川崎F16
3ドウグラス広島15
豊田陽平鳥栖
5クリスティアーノ11
大前元紀清水
佐藤寿人広島
8武藤雄樹浦和10
武藤嘉紀FC東京
10レナト川崎F9
ピーター・ウタカ清水
パトリックG大阪
レアンドロ神戸

 上位対決の立ち上がりは、監督交代後リーグ戦6連勝中の勢いそのままに鹿島が主導権を握った。前線からの積極的な守備で、高い位置で何度も相手を挟み込んでボールを奪ってはショートカウンターに繋げ、前線の金崎を中心に敵陣に何度も迫っていった。2分には右サイドからのクロスから米倉のクリアがクロスバーを直撃し、あわやオウンゴールとなったり、金崎がミドルシュートでゴールを脅かしたりと、チャンスも作り出していった。

 しかし、この攻勢に落ち着いたG大阪が中盤でのポゼッションを捨てる形で、パトリックへのロングボールを多用しだすと、試合の潮目が変わりだす。同時に中2日で今節を迎えた鹿島が、連戦だった選手を中心にペースダウンしだしたのも大きかった。前線からの守備が効かなくなり、最終ラインが下がりだしたことで、徐々に間延びし始めたのだ。すると、29分に試合が動く。鹿島は中盤で宇佐美がボールを持つと、パトリックとのワンツーでゴール前に迫られ、ファン・ソッコのスライディングもかわされ、最後は強烈かつ繊細なミドルをゴールに突き刺され、先制を許してしまう。

 痛い失点を喫した鹿島だったが、まだ反撃の機会は十分すぎるほど残されていた。ただ、なかなかダウンした運動量は戻らず、主導権こそ握るものの攻撃に迫力を欠いた場面が目立つようになってくる。すると、39分だった。鹿島は遠藤のパスミスをパトリックに奪われると、パトリックから渡ったボールを宇佐美がシュート。これが青木に当たって、ゴールに吸い込まれ痛すぎる2失点目を許してしまうのだった。

 後半、攻めるしかない鹿島は前へ前へと反撃を開始。しかし、引いたG大阪の守備を崩すまでの迫力は運動量の落ちた鹿島にはなく、攻めあぐねるシーンが目立つ。62分にカイオを投入して、多少の変化は生まれたもののチャンスらしいチャンスといえばCKから山村のヘッドが倉田のクリアとクロスバーに阻まれたシーンぐらいだった。逆に、G大阪にカウンターで3失点目のピンチを作られるなど、チグハグな戦いぶりが目立ってしまっていた。

 そんな中、チームに勢いをつけたのは19歳の若者だった。74分に投入されリーグ戦デビューを果たした鈴木優が推進力をチームに与えることで、チームに活力が戻りだす。すると、鈴木優はカイオからのクロスを頭で合わせた1度目のチャンスは枠を捉えられなかったものの、90分に金崎のクロスに頭から飛び込んだシーンでは、きっちりゴールネットを揺らして、鹿島は1点差に迫る。しかし反撃もここまで。監督交代後始めて敗れた鹿島は、年間順位で4位のG大阪と勝点6差に離され、2ndステージ首位からも陥落してしまった。

 この試合は、連戦ということを考慮しながらも一部の選手を継続起用した石井監督の手腕が敗戦の一因とも言えるだろう。また、好調のカイオではなく土居を起用した点も疑問が残る。ただ、この点については石井監督も自身の非を認めており、次への切り替えはできていると考えていいだろう。ただ、選手交代の遅さなどから徐々に選手の序列が固定され、監督の信頼を得てピッチに立つ選手の数が少なくなってきているのは気になる点だ。まだ、シーズンは残っているし、連戦も残っている。ここはもう一度、石井監督のフラットな選手起用と、選手自身の突き上げに期待したいところだ。

[試合記録]
2015明治安田生命J1リーグ 2ndステージ 第10節
2015年9月12日(土) 18:34キックオフ
県立カシマサッカースタジアム 入場者数:22380人

鹿島アントラーズ鹿島アントラーズ1-2ガンバ大阪ガンバ大阪

[得点経過]
29分 <G大阪>宇佐美貴史(アシスト:パトリック)
39分 <G大阪>宇佐美貴史(アシスト:パトリック)
90分 <鹿島>鈴木優磨(今季1点目 アシスト:金崎夢生[今季2アシスト目])

[ハイライト動画]


[データ]

鹿島項目G大阪
17シュート6
5CK3
15FK11
1オフサイド3
0PK0

image
[警告・退場]
10分 <G大阪>米倉恒貴(警告)
12分 <鹿島>山村和也(警告 累積2枚目)
69分 <G大阪>倉田秋(警告)

[フォーメーション]
myboard

[出場記録、採点・寸評]
<鹿島>
GK
21曽ヶ端準 5.5 失点に責任はない。ハイボール、キック共に安定していた。
DF
22西大伍 5 競り合いで敗れる場面が多く、攻撃でもガス欠が顕著に。
14ファン・ソッコ 5 積極的な守備は光ったが、反面軽い守備も目立った。
5青木剛 4 パトリックに競り負け、宇佐美に振り切られ、と対人での弱さを露呈。
16山本脩斗 6 連戦でも運動量は変わらず安定感を見せたが、クロス精度は低かった。
MF
4山村和也 5.5 持ち味を出した好プレーは効いていただけに、つまらないミスがもったいない。
40小笠原満男 5.5 高い位置でボールを握れず、攻撃に変化をつけられず。
25遠藤康 5 パスミスで失点に絡むだけでなく、攻撃でも脅威を与えられず。
8土居聖真 4.5 前を向いてプレーする機会が少なく、消えていた時間が長かった。
→FW34鈴木優磨(74分) 6.5 荒削りだが積極的な姿勢で流れを変え、貴重なプロ初ゴールも。
33金崎夢生 6 前線で起点になって、何度もシュートを放ったがことごとく空砲に。
FW
18赤﨑秀平 4.5 20分過ぎで足が止まり、守備でも攻撃でも貢献できず。
→MF7カイオ(62分) 6 精度は改善の余地があるが、ドリブルで運ぶ力で相手ゴールに迫った。
監督
石井正忠 4.5 先発のチョイスが誤算だった。交代の動きも遅かったのは否めず。

<G大阪>
GK
1東口順昭 6
DF
14米倉恒貴 5
→DF6金正也(90+3分) -
5丹羽大輝 6.5
8岩下敬輔 5.5
4藤春廣輝 5.5
MF
15今野泰幸 6.5
7遠藤保仁 6.5
13阿部浩之 6.5
→MF21井手口陽介(64分) 5.5
39宇佐美貴史 7.5 MOM
11倉田秋 7
FW
29パトリック 7.5
→FW9リンス(82分) -
監督
長谷川健太 6.5

<主審>
扇谷健司

[明治安田生命J1 2nd第10節終了時 記録]
<対戦結果>

浦和1-0
鹿島1-2G大阪
甲府1-3川崎F
名古屋0-1仙台
山形1-3広島
FC東京3-0神戸
湘南1-1松本
新潟1-1横浜FM
鳥栖0-0清水

<年間 順位> ※暫定 
順位チーム試合勝点得点失点得失
1サンフレッチェ広島2758572730
2浦和レッズ2758512922
3FC東京2753382612
4ガンバ大阪2750402614
5鹿島アントラーズ2744463511
6川崎フロンターレ274446397
7横浜F・マリノス2741372710
8柏レイソル273736342
9湘南ベルマーレ27373234-2
10名古屋グランパス27363234-2
11ヴィッセル神戸273235341
12ベガルタ仙台273039381
13サガン鳥栖27303351-18
14ヴァンフォーレ甲府27292034-14
15アルビレックス新潟27263348-15
16松本山雅FC26222444-20
17清水エスパルス27213148-17
18モンテディオ山形26181840-22

<2ndステージ 順位> ※暫定
順位チーム試合勝点得点失点得失
1サンフレッチェ広島1024281117
2鹿島アントラーズ102219109
3柏レイソル10191495
4FC東京10181486
5ガンバ大阪101816133
6浦和レッズ101712120
7横浜F・マリノス101516106
8湘南ベルマーレ101512102
9川崎フロンターレ101414131
10名古屋グランパス10141416-2
11ヴィッセル神戸101318153
12アルビレックス新潟10121315-2
13サガン鳥栖10101119-8
14ヴァンフォーレ甲府109812-4
15清水エスパルス108916-7
16ベガルタ仙台1071218-6
17松本山雅FC97718-11
18モンテディオ山形94416-12

<CS トーナメント表> ※暫定
yagura

<ゴールランキング>
※暫定
順位選手名チームゴール
1宇佐美貴史G大阪18
2大久保嘉人川崎F16
3ドウグラス広島15
豊田陽平鳥栖
5クリスティアーノ11
大前元紀清水
佐藤寿人広島
8武藤雄樹浦和10
武藤嘉紀FC東京
10レナト川崎F9
ピーター・ウタカ清水
パトリックG大阪
レアンドロ神戸

 リーグ戦は2009年以来の6連勝で2ndステージ首位を走り、ナビスコ杯ではベスト4、天皇杯では3回戦進出を決め、鹿島は今、間違いなく勢いに乗っている。今節は5連戦の最後の試合、西や山本といったこの連戦で全てフル出場している選手たちの疲労はピークに達しているが、ここが山場だけに乗り越えたいところ。しかし、その山場の相手は強敵G大阪。ここまでG大阪もすべてのタイトル獲得の可能性を残しており、ここまで対戦した公式戦3連敗中と相性や試合内容でも決して良いとは言えない相手だ。そう簡単に乗り越えられる山場ではないだろう。

 G大阪の脅威は何といってもパトリックだろう。強靭なフィジカルを持ったこのブラジル人FWがDFライン裏のスペースに走りこんで、起点を作り相手DFラインを下げさせることで、相手を押し込んでいくというG大阪得意のスタイルを止めない限り、鹿島に勝利は転がってこないだろう。ここは、監督交代後の鹿島が取り組んできた前線からの積極的な守備を改めて徹底したいところだ。G大阪のビルドアップは精度が高く、なかなか高い位置で奪うのは難しいかもしれないが、プレッシャーをかけることで守備陣の負担を少しでも軽くしたいところだ。実際、ナビスコ杯準々決勝第2戦のFC東京戦ではこのプレスがハマったことで、ファン・ソッコや青木といったCB陣が長身の前田や平山を相手に空中戦で完勝し、しっかりと跳ね返すことができていた。この成功のイメージはまだ記憶に新しいはず。選手たちはそうした準備ができているだけに、プランを完遂しやすくなっていることに期待したい。

 攻撃では好調な攻撃陣の個の能力に期待したいところだ。金崎の推進力で前線に起点を作れる能力、カイオのドリブルでボールを敵陣深くまで運べる能力、遠藤の変幻自在のポジショニングとキープ力、赤﨑の最終ライン裏への飛び出しなど、個々の選手たちが好調でそれぞれ持ち味を発揮できているだけに、それを活かさない手はないだろう。G大阪は守勢に回ると、プレスをかけにいく前線の選手と引いて守る守備陣の選手たちの間が間延びして、バイタルエリアにスペースが出来やすい傾向があるため、そこのスペースが生まれた時が鹿島にとって得点の絶好のチャンスになるだろう。あとは、そこを逃さずに決めるだけだ。

 鹿島は勝てば2ndステージ首位の座をさらに盤石なものにして、さらに年間順位でG大阪と入れ替わり、いよいよCS出場の条件の一つである年間3位以内が見えてくるようになってくる。こうした状況や相手がG大阪だからと言って、変に慎重になることはない。攻撃でも守備でも強気の姿勢を崩さず、自ら仕掛ける姿勢が勝利を呼び込むことになるだろう。

2015明治安田生命J1リーグ 2ndステージ 第10節
鹿島アントラーズ鹿島アントラーズガンバ大阪ガンバ大阪
9月12日(土) 18:30キックオフ
県立カシマサッカースタジアム

試合情報(鹿島公式サイト)
スタジアムの天気
スカパー!放送予定(18:20~ スカチャン0[CS800])
スカパー!オンデマンド配信リンク(18:20~)

[対戦相手情報]
ガンバ大阪
2015シーズン(年間):4位 勝点47 26試合13勝8分5敗 38得点25失点
2015シーズン(2nd):5位 勝点15 9試合4勝3分2敗 14得点12失点
鹿島との対戦データ
昨季、昇格1年目で三冠を達成した大阪の雄は、今期も昨季ほどの勢いはないが手堅く勝ち進み、ACLを含め全タイトル獲得の可能性を残している。守備は日本代表の東口、丹羽らを中心に安定感あるモノを見せ、かつての「守備が脆いガンバ」のイメージを全く感じさせない。中盤も遠藤、今野といった不動のボランチコンビに加え、倉田や阿部らタレントを揃えている。そして、何といってもパトリックと宇佐美というリーグ屈指のFW陣は破壊力満点である。ここ最近は、リーグ戦では2ndステージ序盤戦では躓いたものの、清水、湘南を相手にしたホーム連戦では1-0の勝利という昨季の好調時のような勝ち方を見せ連勝、ナビスコ杯も代表組を欠きながらも粘る名古屋をPK戦の末に下して、ベスト4進出を決め調子は右肩上がりだ。鹿島にとっては昨季は優勝争いの直接対決で痛い敗戦を喫し、今季の1stステージでは完敗ともいえる内容で敗れているだけに、再び重要な意味を持ってくる今節は、何としても勝ってリベンジを果たしたいところだ。

・メンバーリスト
ポジ番号選手名試合-得点
GK1東口順昭26-25
16田尻健0-0
18藤ヶ谷陽介0-0
31林瑞輝0-0
DF3西野貴治0-0
4藤春廣輝26-0
5丹羽大輝26-0
6金正也9-0
8岩下敬輔20-0
14米倉恒貴24-1
15今野泰幸23-3
22オ・ジェソク6-0
35初瀬亮(2種)0-0
MF7遠藤保仁26-5
10二川孝広1-0
11倉田秋24-1
13阿部浩之25-1
17明神智和8-0
19大森晃太郎24-1
21井手口陽介3-0
26妹尾直哉0-0
27内田達也0-0
28嫁阪翔太0-0
34岩本和希(2種)0-0
36市丸瑞希(2種)0-0
38堂安律(2種)2-0
FW9リンス18-1
20長沢駿16-1
24赤嶺真吾9-0
29パトリック26-9
30平尾壮0-0
37高木彰人(2種)0-0
39宇佐美貴史26-16
監督長谷川健太3年目
※試合-得点は2015シーズンのリーグ戦の成績。GKの得点の欄は失点。

・直近5試合の結果
大会相手会場スコア得点者
明治安田生命J1
2nd第8節
清水万博○1-0(G大阪)パトリック
ACL
準々決勝第1戦
全北現代全州△0-0
明治安田生命J1
2nd第9節
湘南万博○1-0(G大阪)倉田
ナビスコ杯
準々決勝第1戦
名古屋万博△1-1(G大阪)二川
(名古屋)野田
ナビスコ杯
準々決勝第2戦
名古屋パロ瑞穂○2-2
(PK 10-9)
(名古屋)野田、闘莉王
(G大阪)阿部、岩下

・鹿島との対戦成績
会場スコア得点者
2012年
第8節
カシマ○ 鹿島 5-0 G大阪(鹿島)遠藤、興梠、大迫2、本山
2012年
第27節
万博△ G大阪 2-2 鹿島(G大阪)レアンドロ2
(鹿島)レナト、ドゥトラ
2014年
第6節
万博○ G大阪 0-2 鹿島(鹿島)ダヴィ、カイオ
2014年
第27節
カシマ● 鹿島 2-3 G大阪(鹿島)赤﨑、土居
(G大阪)O.G.、パトリック、リンス
2015年
1st第10節
万博● G大阪 2-0 鹿島(G大阪)今野、遠藤

[前回対戦時のハイライト]


[対戦相手の前節ハイライト]


[予想フォーメーション]
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[予想スタメン]
<鹿島>(年間:5位、2nd:1位) ※()は2015年リーグ戦の記録、は累積警告
GK
21曽ヶ端準(16試合16失点)
DF
22西大伍(23試合0得点6アシスト)
14ファン・ソッコ(19試合0得点0アシスト)
5青木剛(17試合0得点1アシスト)
16山本脩斗(20試合2得点1アシスト)
MF
40小笠原満男(21試合1得点1アシスト)
4山村和也(9試合0得点1アシスト)
25遠藤康(24試合5得点4アシスト)
7カイオ(24試合7得点3アシスト)
FW
33金崎夢生(20試合6得点1アシスト)
18赤﨑秀平(16試合6得点0アシスト)
SUB
GK1佐藤昭大(10試合17失点)
DF23植田直通(12試合1得点0アシスト)
MF8土居聖真(24試合6得点4アシスト)
MF13中村充孝(13試合1得点0アシスト)
MF30大橋尚志(0試合0得点0アシスト)
FW11ダヴィ(7試合0得点0アシスト)
FW19豊川雄太(3試合0得点0アシスト)
監督
石井正忠

欠場予想選手
DF昌子源(右膝を痛めて出場微妙)
MF柴崎岳(出場停止)
FWジネイ(右膝前十字靭帯と右膝半月板の損傷で欠場濃厚)

天皇杯を休んだ主力組が復帰する。CBはケガの昌子に代わって青木、ボランチは出場停止の柴崎に代わって山村、2トップの一角に赤﨑が入りそうだ。

【KEY MAN】
FW赤﨑秀平
…川崎F戦のゴールで、自身のリーグ戦得点記録を塗り替えたストライカー。今節もチームを勝利に導くゴールを求められるのはもちろん、前線からのプレッシングでG大阪のビルドアップを制限して、守備陣の負担をどこまで減らせるかということも勝利へのカギの一つになってくる。

<G大阪>(年間:4位、2nd:5位) ※()は2015年リーグ戦の記録
GK
1東口順昭(26試合25失点)
DF
14米倉恒貴(24試合1得点)
5丹羽大輝(26試合0得点)
8岩下敬輔(20試合0得点)
4藤春廣輝(26試合0得点)
MF
15今野泰幸(23試合3得点)
7遠藤保仁(26試合5得点)
13阿部浩之(25試合1得点)
11倉田秋(24試合1得点)
39宇佐美貴史(26試合16得点)
FW
29パトリック(26試合9得点)
SUB
GK18藤ヶ谷陽介(0試合0失点)
DF6金正也(9試合0得点)
DF22オ・ジェソク(6試合0得点)
MF17明神智和(8試合0得点)
MF21井手口陽介(3試合0得点)
FW9リンス(18試合1得点)

FW24赤嶺真吾(9試合0得点)
監督
長谷川健太

欠場予想選手
MF大森晃太郎(左膝内側側副靭帯損傷で欠場濃厚)

布陣は4-2-3-1。阿部を右SH、宇佐美を左SH、倉田をトップ下、パトリックを1トップに置く布陣だ。代表組の東口、丹羽、米倉、宇佐美もスタメンが予想される。

[要注意選手]
MF倉田秋
…G大阪の攻撃と守備を繋ぐリンクマン。高い技術と機動力を活かして、ピッチのあらゆるところに顔を出してチャンスを作り出し、また守備も献身的である。鹿島としてはこの男にスペースを使われてボールを持たれないように注意すべきなのは間違いない。

<明治安田生命J1 2nd第10節 対戦カード>
日付時間対戦カード会場
9/11(金)19:30浦和-柏埼玉
9/12(土)18:30鹿島-G大阪カシマ
甲府-川崎F中銀スタ
名古屋-仙台豊田ス
19:00山形-広島NDスタ
FC東京-神戸味スタ
湘南-松本BMWス
新潟-横浜FMデンカS
鳥栖-清水ベアスタ

<年間 順位> ※暫定
順位チーム試合勝点得点失点得失
1サンフレッチェ広島2655542628
2浦和レッズ2655502921
3FC東京265035269
4ガンバ大阪2647382513
5鹿島アントラーズ2644453312
6川崎フロンターレ264143385
7横浜F・マリノス2640362610
8柏レイソル263736333
9名古屋グランパス26363233-1
10湘南ベルマーレ26363133-2
11ヴィッセル神戸263235314
12ヴァンフォーレ甲府26291931-12
13サガン鳥栖26293351-18
14ベガルタ仙台262738380
15アルビレックス新潟26253247-15
16松本山雅FC25212343-20
17清水エスパルス26203148-17
18モンテディオ山形25181737-20

<2ndステージ 順位> ※暫定
順位チーム試合勝点得点失点得失
1鹿島アントラーズ92218810
2サンフレッチェ広島921251015
3柏レイソル9191486
4FC東京9151183
5ガンバ大阪91514122
6横浜F・マリノス9141596
7湘南ベルマーレ9141192
8名古屋グランパス9141415-1
9浦和レッズ9141112-1
10ヴィッセル神戸91318126
11川崎フロンターレ9111112-1
12アルビレックス新潟9111214-2
13ヴァンフォーレ甲府9979-2
14サガン鳥栖991119-8
15清水エスパルス97916-7
16松本山雅FC86617-11
17ベガルタ仙台941118-7
18モンテディオ山形84313-10

<ゴールランキング> ※暫定
順位選手名チームゴール
1宇佐美貴史G大阪16
2大久保嘉人川崎F15
豊田陽平鳥栖
4ドウグラス広島14
5クリスティアーノ11
大前元紀清水
佐藤寿人広島
8武藤雄樹浦和10
武藤嘉紀FC東京
10レナト川崎F9
ピーター・ウタカ清水
パトリックG大阪
レアンドロ神戸

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