タケゴラ

鹿島アントラーズのことを書いています

2015/08

 前節の仙台戦では前半に2点を先制される展開から、粘り強く攻め続けると3点を奪って逆転勝ち。今季初のリーグ戦4連勝を飾り、2nd第7節終了時ではついに2ndステージでの首位に立った。この勢いをまだまだ断ち切るわけにはいかない。目指すは4年ぶりのリーグ戦5連勝、2試合連続ホームで戦う今節の山形戦もしっかりと勝点3を掴み取りたいところだ。

 今節の相手である山形には、未だリーグ戦で負けたことなく、しかもホームでは全勝と相性の良い相手である。しかし、前回対戦では先制しながらも逆転を許し、終了間際に辛くも引き分けに持ち込むという苦しい戦いに持ち込まれている。その要因は、山形のスタイルに上手くハメられてしまったことにある。攻撃では前からのプレスによって思うように前線にボールを運べず、守備ではロングボールとサイドからのクロスに終始劣勢を強いられた。この攻守両面で残った課題を解消しない限り、いくら相性の良い相手とはいえ勝点3は難しいだろう。

 そうした課題解消のカギを守備陣が握っているのは間違いない。攻撃ではどうやって前線にボールを運ぶか、守備面ではどれだけ相手の長いボールを跳ね返せるか、この2点を解決できれば逆に勝点3はグッと近づいてくるだろう。攻撃面では繋ぐ意識も大事だが、相手のDFラインの裏へのロングボールも効果的だろう。相手のDFラインは高さのある選手が揃っているとは言えず、ロングボールへの対応に難がある。また、当然のように相手のプレスを剥がせれば自分たちの前にはスペースが出来てくる。現在の攻撃陣の調子やそれぞれの選手のタイプなら、どちらの形でもゴールに迫ることは十分に可能だろう。今節はメンバーの変更も予想されているが、その選手たちは課題を解消できるだけの武器を持っている選手たちだ。チーム全員で戦う今の鹿島だからこそ、新たにピッチに入る選手たちの活躍は、より一層チームの調子を盛り上げることにも繋がってくるはずはずだ。

2015明治安田生命J1リーグ 2ndステージ 第8節
鹿島アントラーズ鹿島アントラーズモンテディオ山形モンテディオ山形
8月22日(土) 18:30キックオフ
県立カシマサッカースタジアム

試合情報(鹿島公式サイト)
スタジアムの天気
スカパー!放送予定(18:20~ スカチャン0[CS800])
スカパー!オンデマンド配信リンク(18:20~)

[対戦相手情報]
モンテディオ山形
2015シーズン(年間):18位 勝点18 24試合3勝9分12敗 17得点34失点
2015シーズン(2nd):18位 勝点4 7試合0勝4分3敗 3得点10失点
鹿島との対戦データ
J2の6位から昇格して戦う今季はここまで健闘を見せている部分もあるが、現在リーグ戦13試合勝ちなしと苦しい状況が続き、年間でも2ndでも最下位に沈んでいる。前線からのハイプレスをベースとした守備はまずまず機能しているのだが、課題になっているのは攻撃である。ショートカウンターやロングボール、セットプレーとパターンこそ多彩だが多くの場面で決定力を欠き、勝負所で勝点を落としてしまっている試合が目につく。そのため、ここ最近は3-4-2-1から中盤を逆三角形にして2トップに変更したり、キープ力に優れたR・フランクなどを先発起用しているが効果はイマイチである。クラブは小椋と高崎という新戦力も加え、残留に向けて何としても勝点を積み重ねていきたい考えだ。今節はリーグ戦で未だ白星のない鹿島相手だが、前回対戦でゴールを奪っているディエゴらを中心に勝点3を狙う。

・メンバーリスト
ポジ番号選手名試合-得点
GK1山岸範宏24-34
16兼田亜季重0-0
21中村隼0-0
28摂津颯登0-0
DF2舩津徹也6-0
3渡辺広大3-0
4西河翔吾22-2
6山田拓巳3-0
13石川竜也24-0
17當間建文19-0
23瀬川和樹1-0
26宇佐美宏和7-0
27高木利弥12-0
31高木純平9-0
32中村英之0-0
MF5アルセウ23-1
7松岡亮輔16-0
10伊東俊4-0
11ディエゴ24-6
14比嘉厚平0-0
15宮阪政樹15-1
20日髙慶太0-0
22キム・ボムヨン22-1
24ロメロ・フランク21-2
25汰木康也0-0
33小椋祥平7-0
FW8林陵平18-2
9中島裕希21-2
18萬代宏樹5-0
29川西翔太14-0
30山﨑雅人13-0
34高崎寛之15-0
監督石﨑信弘2年目
※試合-得点は2015シーズンのリーグ戦の成績。GKの得点の欄は失点。

・直近5試合の結果
大会相手会場スコア得点者
明治安田生命J1
2nd第3節
FC東京味スタ△0-0
明治安田生命J1
2nd第4節
新潟NDスタ●1-3(山形)ディエゴ
(新潟)指宿、山本、鈴木
明治安田生命J1
2nd第5節
名古屋NDスタ●0-3(名古屋)磯村2、川又
明治安田生命J1
2nd第6節
川崎F等々力△0-0
明治安田生命J1
2nd第7節
鳥栖NDスタ●1-3(山形)アルセウ
(鳥栖)鎌田、水沼、白星東

・鹿島との対戦成績
会場スコア得点者
2010年
第4節
カシマ○ 鹿島 3-1 山形(鹿島)イ・ジョンス、遠藤2
(山形)田代
2010年
第34節
NDスタ△ 山形 1-1 鹿島(山形)西河
(鹿島)小笠原
2011年
第14節
NDスタ○ 山形 0-2 鹿島(鹿島)興梠、岩政
2011年
第20節
カシマ○ 鹿島 3-1 山形(鹿島)野沢、大迫、新井場
(山形)太田
2015年
1st第15節
NDスタ△ 山形 2-2 鹿島(山形)ディエゴ、西河
(鹿島)遠藤、カイオ

[前回対戦時のハイライト]


[対戦相手の前節ハイライト]


[予想フォーメーション]
myboard

[予想スタメン]
<鹿島>(年間:6位、2nd:2位) ※()は2015年リーグ戦の記録、は累積警告
GK
21曽ヶ端準(14試合15失点)
DF
22西大伍(21試合0得点6アシスト)
23植田直通(11試合1得点0アシスト)
3昌子源(21試合3得点1アシスト)
16山本脩斗(18試合2得点1アシスト)
MF
4山村和也(7試合0得点0アシスト)
20柴崎岳(20試合5得点9アシスト)
25遠藤康(22試合4得点2アシスト)
7カイオ(22試合5得点2アシスト)
FW
18赤﨑秀平(14試合5得点0アシスト)
33金崎夢生(18試合4得点1アシスト)
SUB
GK1佐藤昭大(10試合17失点)
DF5青木剛(17試合0得点1アシスト)
DF14ファン・ソッコ(18試合0得点0アシスト)
DF17鈴木隆雅(1試合0得点0アシスト)
MF8土居聖真(22試合6得点2アシスト)
MF40小笠原満男(19試合1得点1アシスト)
FW11ダヴィ(7試合0得点0アシスト)
監督
石井正忠

欠場予想選手
FWジネイ(右膝前十字靭帯と右膝半月板の損傷で欠場濃厚)

フォーメーションは4-4-2を継続。CBに植田、ボランチに山村、左の2列目にカイオ、2トップの一角に金崎が、前節と変わって入りそうだ。また、前節2ゴールの土居の先発の可能性もある。

【KEY MAN】
DF植田直通
…2nd第1節以降出場から遠ざかっていたが、今節チャンスが巡ってきそうだ。持ち前の高さと強さ、パススピードの速さやワンステップで蹴れるロングボールは、前回対戦で鹿島に足りなかった部分そのもの。持ち味を出して山形攻撃陣を封じ、攻撃の第一歩となれるか。

<山形>(年間:18位、2nd:18位) ※()は2015年リーグ戦の記録
GK
1山岸範宏(24試合34失点)
DF
26宇佐美宏和(7試合0得点)
4西河翔吾(22試合2得点)
13石川竜也(24試合0得点)
MF
15宮阪政樹(15試合1得点)
5アルセウ(23試合1得点)
6山田拓巳(3試合0得点)
22キム・ボムヨン(22試合1得点)
24ロメロ・フランク(21試合2得点)
29川西翔太(14試合0得点)
FW
10ディエゴ(24試合6得点)
SUB
GK16鎌田亜季重(0試合0失点)
DF17當間建文(19試合0得点)
DF31高木純平(9試合0得点)
MF33小椋祥平(7試合0得点)
FW8林陵平(18試合2得点)
FW9中島裕希(21試合2得点)

FW30山﨑雅人(13試合0得点)
監督
石﨑信弘

欠場予想選手
DF渡辺広大(右膝内側側副靭帯損傷で出場微妙)
MF松岡亮輔(右足を痛め出場微妙)
MF伊東俊(右膝前十字靱帯損傷で欠場濃厚)
FW高崎寛之(契約上の関係で欠場)

このところ採用していた中盤を逆三角形にした2トップの形から、今節は従来の3-4-2-1に戻してきそうだ。ボランチは潰し屋のアルセウとゲームメーカーの宮阪、右WBには2ndステージ初先発初出場となる山田、2シャドーにはキープ力のあるR・フランクと運動量のある川西、1トップにはエースのディエゴが入りそうだ。また、1トップに速しを置き、ディエゴをシャドーに下げるプランや、川西に代えて中島を起用するプランもありそうだ。古巣対戦となる石川は先発出場、當間と中島はベンチスタートの可能性が高そうだ。また、鹿島からレンタル移籍中の高崎は、契約上の関係でこの試合には出場できない。

[要注意選手]
MF宮阪政樹
…運動量と正確なキックが持ち味のボランチ。攻守に顔を出してボールに絡み、長短のパスを使い分けてチャンスを演出する。昨季はJ2で5ゴールを直接FKで挙げるほどプレースキックにも自信があり、彼の右足から繰り出されるセットプレーにも要注意だ。

<明治安田生命J1 2nd第8節 対戦カード>
日付時間対戦カード会場
8/20(木)19:002-0 松本
8/22(土)18:00甲府-神戸中銀スタ
18:30鹿島-山形カシマ
浦和-仙台埼玉
19:00湘南-川崎FBMWス
新潟-広島デンカS
名古屋-FC東京豊田ス
G大阪-清水万博
鳥栖-横浜FMベアスタ

<年間 順位> ※暫定
順位チーム試合勝点得点失点得失
1浦和レッズ2452472423
2サンフレッチェ広島2449472423
3FC東京244834259
4ガンバ大阪2441362511
5川崎フロンターレ244141338
6鹿島アントラーズ243839327
7柏レイソル253634313
8名古屋グランパス243530282
9横浜F・マリノス243430255
10湘南ベルマーレ24332931-2
11ヴィッセル神戸24292829-1
12サガン鳥栖24293142-11
13ベガルタ仙台242737343
14ヴァンフォーレ甲府24251629-13
15アルビレックス新潟24223145-14
16松本山雅FC25212343-20
17清水エスパルス24193046-16
18モンテディオ山形24181734-17

<2ndステージ 順位> ※暫定
順位チーム試合勝点得点失点得失
1柏レイソル8181266
2鹿島アントラーズ7161275
3サンフレッチェ広島71518810
4FC東京7131073
5名古屋グランパス71312102
6川崎フロンターレ711972
6湘南ベルマーレ711972
8浦和レッズ711871
9ヴィッセル神戸71011101
10ガンバ大阪7912120
11サガン鳥栖79910-1
12横浜F・マリノス78981
13アルビレックス新潟781112-1
14清水エスパルス76814-6
15松本山雅FC86617-11
16ヴァンフォーレ甲府7547-3
17ベガルタ仙台741014-4
18モンテディオ山形74310-7

<ゴールランキング> ※暫定
順位選手名チームゴール
1宇佐美貴史G大阪16
2大久保嘉人川崎F14
豊田陽平鳥栖
4大前元紀清水11
ドウグラス広島
6クリスティアーノ10
武藤嘉紀FC東京
佐藤寿人広島
9武藤雄樹浦和9
レナト川崎F
ピーター・ウタカ清水

 リーグ戦3連勝中の勢いが、立ち上がりの鹿島には全く感じられなかった。開始早々の3分、最終ラインでボールを受けた昌子のパスを梁勇基がカット。梁勇基が野沢に渡すと、野沢は寄せてきた西をワンタッチでかわしてゴールに流し込み、鹿島は監督交代後初めて先制点を許すことになる。パスミスした昌子はもちろん、その2つ前のプレーでパスコースが仙台のチェックによって絞られていたにもかかわらず、安易につなぐ選択をしたファン・ソッコの責任も問われる場面だった。

 その後も鹿島はボールこそ支配するものの、中々ペースが上がらない。仙台の4-1-4-1のシステムで小笠原と柴崎にマークをつけられ、鹿島はビルドアップを停滞せざるを得なくなってしまう。それでも、前線にボールを運ぶが、ダヴィがボールをキープできず、中村の運動量が上がらないこともあって、どうしてもチームで連動することが出来ず、2,3人の個の連係でしかゴールに迫れない。また、ボールを奪われた後に連係が合わずに、前線からのプレスにスイッチが入らずに、高い位置でボールを奪えずカウンターを許してしまうことが多かった。この展開の中で、27分には仙台陣内のFKをファン・ソッコが金園に競り負けてボールを落とされると、野沢に裏を取られてゴール右隅に決められ、2点のビハインドを追ってしまうことになった。

 この最悪な流れの中で、石井監督が動く。35分、早くも中村に代えてカイオを投入。カイオの精力的な動きで流れを徐々に引き寄せると、42分に右サイドの西のクロスに山本が頭で合わせて、1点を返す。この後々になって大きな意味を持つ1点を手に入れた鹿島が、1点ビハインドで前半を折り返した。

 さらに、後半を前に石井監督は、ダヴィに代えて金崎を2トップの一角に投入。金崎がDFラインの裏へのボールに走り込んで、起点を作ったり、ファウルを誘うことで鹿島はさらに流れを引き寄せる。前半ほどのハイペースを仙台が保てなくなったこともあり、鹿島は後半ワンサイドゲームとも言えるほどに攻め続けることになった。しかし、中々肝心のゴールが奪えない。数多くの決定機を作りながら、仙台の最後の粘りにも合っていたのだ。

 時間も無くなってきた80分、石井監督は最後に土居を前線に投入。すると、これをきっかけについに試合が動き出す。82分、左サイドから山本がアーリークロスを入れると、逆サイドで西が折り返し、飛び込んだ土居がヘッドでゴールに押し込んだ。これで追いついた鹿島はさらに畳みかける。そして、87分に右サイドのパス交換で中に切れ込むと、中央でくさびを受けた柴崎のお年に抜け出した土居がトラップしてシュートをゴールに叩き込み、ついに鹿島が逆転に成功する。もう仙台に反撃する力は残っておらず、このまま試合終了。2点差をひっくり返した鹿島が、リーグ戦4連勝を飾って2ndステージ首位に立つことになった。

 鹿島の8番を背負っていた野沢に2ゴールを許し、現在鹿島の8番を背負う土居が途中出場から2ゴールを決めて、逆転勝利というどうしてもこの2人に注目が集まらざるを得ない、鹿島にとってはドラマティックな勝ち方だった。しかし、この結果は土居が投入される前からも鹿島が地道に攻撃を続けることによって、仙台を消耗させていったからだということを忘れてはいけない。また、失点シーンももちろん反省は必要だが、個人のミスであってチームとして崩されたわけではない。個々の能力はすぐに伸びなくても、確実にチーム力は向上し続けているのだ。そして課題も残ったが、戦前の狙い通りにいかずとも、修正して逆転勝ちに結びつけた石井監督の手腕も見逃せない。選手、スタッフ全員の力で、鹿島というチームは急激な成長ぶりを試合ごとに見せている。

[試合記録]
2015明治安田生命J1リーグ 2ndステージ 第7節
2015年8月16日(日) 19:04キックオフ
県立カシマサッカースタジアム 入場者数:16554人

鹿島アントラーズ鹿島アントラーズ3-2ベガルタ仙台ベガルタ仙台

[得点経過]
3分 <仙台>野沢拓也(アシスト:梁勇基)
27分 <仙台>野沢拓也(アシスト:金園英学)
42分 <鹿島>山本脩斗(今季2点目 アシスト:西大伍[今季5アシスト目])
82分 <鹿島>土居聖真(今季5点目 アシスト:西大伍[今季6アシスト目])
87分 <鹿島>土居聖真(今季6点目 アシスト:柴崎岳[今季9アシスト目])

[ハイライト動画]


[データ]

鹿島項目仙台
25シュート5
8CK2
14FK16
6オフサイド2
0PK0

2015081622
[警告・退場]
24分 <鹿島>小笠原満男(警告 累積1枚目)
30分 <鹿島>柴崎岳(警告 累積2枚目)
90分 <鹿島>カイオ(警告 累積2枚目)

[フォーメーション]
myboard

[出場記録、採点・寸評]
<鹿島>
GK
21曽ヶ端準 5.5 2失点とも責任はなく、特別目立つシーンもなかった。
DF
22西大伍 6 軽い対応で野沢に2失点を許すも、2アシストで取り返した。
14ファン・ソッコ 4.5 1失点目は彼の判断ミスから、2失点目は彼が金園に競り負けたところからだった。
3昌子源 4.5 1失点目のミスで連勝中の流れを壊す。トラップなど基本的な部分のミスが多い。
16山本脩斗 6.5 前半のゴールで反撃を呼び込み、2得点目ではサイドチェンジで得点に絡んだ。
MF
20柴崎岳 5.5 1アシストで結果は残したが、攻守共に球際の淡白さが目立つ。
40小笠原満男 6 厳しい警戒に遭いながらも、縦横無尽に顔を出し繋ぎを助けた。
25遠藤康 6 得点には絡めなかったが、何度も高い位置で攻撃に絡んだ。
13中村充孝 4.5 運動量が少なく、ほとんど高い位置でプレーできなかった。
→MF7カイオ(35分) 6.5 良く動いてボールを引き出し、仕掛けと積極的なシュートで流れを呼び込んだ。
FW
18赤﨑秀平 5.5 前半はダヴィと連係が悪く、後半に持ち味が出たがシュートシーンが少なかった。
→MF8土居聖真(80分) 8 投入から7分での2ゴールで、文句なしに逆転勝利に貢献した。 MOM
11ダヴィ 4.5
 身体が重く、プレー範囲が狭いうえに、前線で起点になれなかった。
→FW33金崎夢生(HT) 6.5 決定機逸こそあったがその推進力で、何度も起点になって相手を押し下げた。
監督
石井正忠 6.5 試合前のプランは全くハマらなかったが、見事に修正して勝利を引き寄せた。

<仙台>
GK
1六反勇治 5.5
DF
25菅井直樹 5.5
2鎌田次郎 4.5
5石川直樹 4.5
23二見宏志 4.5
MF
14金久保順 5
17富田晋伍 5
10梁勇基 5.5
8野沢拓也 6.5
→MF6キム・ミンテ(57分) 5
FW
7奥埜博亮 5.5
→MF26藤村慶太(78分) 4.5
11金園英学 6
→FW20ハモン・ロペス(75分) 5
監督
渡邉晋 5

<主審>
飯田淳平

[明治安田生命J1 2nd第7節終了時 記録]
<対戦結果>

山形1-3鳥栖
浦和1-0湘南
FC東京2-1G大阪
横浜FM2-0甲府
松本0-1名古屋
清水1-1新潟
神戸2-0川崎F
鹿島3-2仙台
広島0-3

<年間 順位>
順位チーム試合勝点得点失点得失
1浦和レッズ2452472423
2サンフレッチェ広島2449472423
3FC東京244834259
4ガンバ大阪2441362511
5川崎フロンターレ244141338
6鹿島アントラーズ243839327
7名古屋グランパス243530282
8横浜F・マリノス243430255
9柏レイソル243332311
10湘南ベルマーレ24332931-2
11ヴィッセル神戸24292829-1
12サガン鳥栖24293142-11
13ベガルタ仙台242737343
14ヴァンフォーレ甲府24251629-13
15アルビレックス新潟24223145-14
16松本山雅FC24212341-18
17清水エスパルス24193046-16
18モンテディオ山形24181734-17

<2ndステージ 順位>
順位チーム試合勝点得点失点得失
1鹿島アントラーズ7161275
2サンフレッチェ広島71518810
3柏レイソル7151064
4FC東京7131073
5名古屋グランパス71312102
6川崎フロンターレ711972
6湘南ベルマーレ711972
8浦和レッズ711871
9ヴィッセル神戸71011101
10ガンバ大阪7912120
11サガン鳥栖79910-1
12横浜F・マリノス78981
13アルビレックス新潟781112-1
14清水エスパルス76814-6
15松本山雅FC76615-9
16ヴァンフォーレ甲府7547-3
17ベガルタ仙台741014-4
18モンテディオ山形74310-7

<ゴールランキング>
順位選手名チームゴール
1宇佐美貴史G大阪16
2大久保嘉人川崎F14
豊田陽平鳥栖
4大前元紀清水11
ドウグラス広島
6クリスティアーノ10
武藤嘉紀FC東京
佐藤寿人広島
9武藤雄樹浦和9
レナト川崎F
ピーター・ウタカ清水

 監督交代後3連勝、鹿島は完全に勢いがついてきた。苦しい時間帯でも耐えられるようになり、また少ないチャンスを逃さないという戦い方は、まさに勝者のそれである。また、メンバーを代えながら結果を残している点も見逃せない。こうした中、今節はホームに戻って仙台と対戦、勢いをさらに加速させるため鹿島は今季初の4連勝に挑むことになる。

 前回対戦では仙台にボランチをケアされてビルドアップを制限されて、前半は防戦一方になってしまった。それでもセットプレーから先制点を挙げると、後半にはカウンターで加点、相手の反撃を1点に抑えて逃げ切った試合だった。今節は同じ轍を踏まないようにしたいのはもちろんである。ただ、監督交代後からビルドアップにはかなり改善されている。それは山村が先発し前節もそうした影響は見られなかった。この点に関しては注意する必要はあれど、大きな不安材料とは言えないだろう。仙台はカウンターからのサイド攻撃が主要な攻撃となっている。特にサイドからのクロスに逆SBまで飛び込んでくるケースが多いだけに、鹿島守備陣はボールウォッチャーにならないこと、当然のことだが簡単にクロスを上げさせないことが必要になってくる。

 逆に鹿島は前回対戦でやられたことをやり返すことがそのまま攻略に繋がってくる部分がある。今まで以上に高い位置からのプレスを徹底できれば、高い位置でボールを奪ってショートカウンターにもつなげられるし、それが出来なくても苦し紛れのロングボールを蹴らせて相手の攻撃を断ち切ることが出来る。また、仙台はDFラインの裏へのボールへの対応に難を抱えている。前節の松本戦でもそこを阿部らに突かれ、押し込まれるシーンが目立っていた。鹿島もその部分を突けるだけのメンバーは揃っているだけに、当然狙っていきたい部分である。

 好調だからと言って、あれもこれもやろうとする必要はない。仙台が相手の今節は尚更である。監督交代後、改めて徹底されたやるべきことをもう一度再確認して、やっていくだけである。それが一番の勝利への近道である。付け加えるなら、誰が出ても役割の修正は必要だが、大きなところでは変わらない。今節も全員で鹿島は勝点3を掴み取る。

2015明治安田生命J1リーグ 2ndステージ 第7節
鹿島アントラーズ鹿島アントラーズベガルタ仙台ベガルタ仙台
8月16日(日) 19:00キックオフ
県立カシマサッカースタジアム

試合情報(鹿島公式サイト)
スタジアムの天気
NHK BS1放送予定(18:55~) ※102chでは別番組として放送
スカパー!放送予定(18:50~ スカチャン2[CS802])
スカパー!オンデマンド配信リンク(18:50~)

[対戦相手情報]
ベガルタ仙台
2015シーズン(年間):11位 勝点27 23試合7勝6分10敗 35得点31失点
2015シーズン(2nd):17位 勝点4 6試合1勝1分4敗 8得点11失点
鹿島との対戦データ
今季も堅守速攻ベースに戦い続いているが、2ndステージに入って苦しんでいる。ウイルソンや渡部など主力にケガ人が目立つようになり、夏場で運動量が落ちると、球際での勝負などに競り負けるシーンが目立ち、ここまで2ndステージでは17位、特に7月のホーム3試合で全敗と勝点の積み上げに失敗し、1stステージの7位から一気に残留争いに巻き込まれるようになってしまった。しかし、前節の松本戦では先制を許しながらも耐え凌ぐと、相手の運動量が落ちてきた終盤に畳みかけて、3得点を挙げて逆転に成功。2ndステージ初勝利を挙げた。守備陣では日本代表GKの六反や超攻撃的SBの菅井、ルーキーの大型ボランチキム・ミンテ、攻撃陣ではテクニックのある梁勇基や野沢を2列目に配し、前線にはパワーのある金園、運動量のある奥埜、強力な左足を持つR・ロペスなど各ポジションに実力者を擁している。今節は連勝を目指して、J1復帰後未だに勝利の無いカシマに乗り込む。

・メンバーリスト
ポジ番号選手名試合-得点
GK1六反勇治21-30
21関憲太郎2-1
22石川慧0-0
41田中勘太(2種)0-0
DF2鎌田次郎17-1
3渡部博文21-3
4蜂須賀孝治16-0
5石川直樹18-1
23二見宏志7-0
29上本大海0-0
33多々良敦斗11-1
36村上和弘0-0
37小島雅也(2種)0-0
38榎本滉大(特別指定)0-0
MF6キム・ミンテ13-4
7奥埜博亮21-5
8野沢拓也21-2
10梁勇基22-2
14金久保順10-1
17富田晋伍23-0
19杉浦恭平3-0
20ハモン・ロペス15-3
25菅井直樹17-0
26藤村慶太4-0
27武井択也2-0
35佐々木匠(2種)0-0
FW9ウイルソン13-4
11金園英学22-7
28山本大貴7-1
30西村拓真0-0
監督渡邉晋2年目
※試合-得点は2015シーズンのリーグ戦の成績。GKの得点の欄は失点。

・直近5試合の結果
大会相手会場スコア得点者
明治安田生命J1
2nd第2節
甲府中銀スタ△0-0
明治安田生命J1
2nd第3節
神戸ユアスタ●1-2(仙台)キム・ミンテ
(神戸)渡邉、高橋峻
明治安田生命J1
2nd第4節
ユアスタ●0-1(柏)クリスティアーノ
明治安田生命J1
2nd第5節
FC東京味スタ●1-3(FC東京)森重、前田2
(仙台)金久保
明治安田生命J1
2nd第6節
松本ユアスタ○3-1(仙台)金園2、R・ロペス
(松本)岩上

・鹿島との対戦成績
会場スコア得点者
2013年
第2節
カシマ○ 鹿島 3-2 仙台(鹿島)ダヴィ2、大迫
(仙台)太田、ウイルソン
2013年
第20節
ユアスタ● 仙台 2-1 鹿島(仙台)柳沢、ヘベルチ
(鹿島)中村
2014年
第2節
カシマ○ 鹿島 2-0 仙台(鹿島)遠藤2
2014年
第25節
ユアスタ○ 仙台 0-1 鹿島(鹿島)土居
2015年
1st第8節
ユアスタ○ 仙台 1-2 鹿島(仙台)金園
(鹿島)昌子、カイオ

[前回対戦時のハイライト]


[対戦相手の前節ハイライト]


[予想フォーメーション]
myboard

[予想スタメン]
<鹿島>(年間:6位、2nd:2位) ※()は2015年リーグ戦の記録、は累積警告
GK
21曽ヶ端準(13試合13失点)
DF
22西大伍(20試合0得点4アシスト)
14ファン・ソッコ(17試合0得点0アシスト)
3昌子源(20試合3得点1アシスト)
17鈴木隆雅(1試合0得点0アシスト)
MF
20柴崎岳(19試合5得点8アシスト)
4山村和也(7試合0得点0アシスト)
25遠藤康(21試合4得点2アシスト)
33金崎夢生(17試合4得点1アシスト)
8土居聖真(21試合4得点2アシスト)
FW
11ダヴィ(6試合0得点0アシスト)
SUB
GK1佐藤昭大(10試合17失点)
DF23植田直通(11試合1得点0アシスト)
DF24伊東幸敏(7試合0得点0アシスト)
MF7カイオ(21試合5得点2アシスト)
MF13中村充孝(11試合1得点0アシスト)
MF40小笠原満男(18試合1得点1アシスト)
FW18赤﨑秀平(13試合5得点0アシスト)
監督
石井正忠

欠場予想選手
DF山本脩斗(右足捻挫で出場微妙)
MF久保田和音(U-18日本代表で欠場)
FWジネイ(右膝前十字靭帯と右膝半月板の損傷で欠場濃厚)

前節からの変更予想はケガの山本に代わって鈴木隆が左SBで起用され、柴崎がスタメン復帰し、前節好パフォーマンスを見せた山村とボランチを組み、2列目に土居、1トップにダヴィが起用されると予想した。

【KEY MAN】
MF金崎夢生
…セレーゾ前体制時から活躍は見せていたが、石井体制になってその輝きはより際立っている。前線からのプレスで相手の攻撃を制限し、カウンター時には持ち前のドリブルでチームを押し上げていくそのプレーぶりはチームには欠かせないものだ。今節の相手である仙台は、ビルドアップとDFラインの裏のスペースの対応に難があるため、金崎がいつも通りのプレーが出来れば、本人も欲しいであろうゴールやアシストといった目に見える結果がついてくるはずだ。

<仙台>(年間:11位、2nd:17位) ※()は2015年リーグ戦の記録
GK
1六反勇治(21試合30失点)
DF
25菅井直樹(17試合0得点)
2鎌田次郎(17試合1得点)
5石川直樹(18試合1得点)
4蜂須賀孝治(16試合0得点)
MF
6キム・ミンテ(13試合4得点)
17富田晋伍(23試合0得点)
10梁勇基(22試合2得点)
8野沢拓也(21試合2得点)
FW
11金園英学(22試合7得点)
7奥埜博亮(21試合5得点)
SUB
GK21関憲太郎(2試合1失点)
DF23二見宏志(7試合0得点)
DF29上本大海(0試合0得点)
DF33多々良敦斗(11試合1得点)
MF14金久保順(10試合1得点)
MF20ハモン・ロペス(15試合3得点)
MF26藤村慶太(4試合0得点)
監督
渡邉晋

欠場予想選手
DF渡部博文(右膝関節内側側副靭帯損傷で欠場濃厚)
FWウイルソン(左半腱様筋腱断裂で欠場濃厚)
FW西村拓真(Jリーグ・アンダー22選抜で欠場)

前節から変わって、蜂須賀が左SBに入ると予想。ただ、蜂須賀や多々良を右SBで起用して、二見が左SBで起用される可能性もある。SUBには上記のメンバーの他に、レフティーのFW山本らが入る可能性がある。古巣対戦となる野沢は先発出場の可能性が高い。

[要注意選手]
FW金園英学
…今季磐田から加入したパワー系のFW。185cmの長身を活かして前線で起点になるだけでなく、五分五分のボールに突っ込んでいく迫力、フィジカルの強さも併せ持っている。前節2ゴールと好調に加えて、前回対戦でゴールを許しているこのFWを抑えることが、鹿島勝利のカギの一つになることは間違いない。

<明治安田生命J1 2nd第7節 対戦カード>
日付時間対戦カード会場
8/16(日)18:00山形-鳥栖NDスタ
浦和-湘南埼玉
FC東京-G大阪味スタ
横浜FM-甲府日産ス
松本-名古屋松本
清水-新潟アイスタ
神戸-川崎Fノエスタ
19:00鹿島-仙台カシマ
広島-柏Eスタ

<年間 順位>
順位チーム試合勝点得点失点得失
1サンフレッチェ広島2349472126
2浦和レッズ2349462422
3FC東京234532248
4ガンバ大阪2341352312
5川崎フロンターレ2341413110
6鹿島アントラーズ233536306
7湘南ベルマーレ23332930-1
8名古屋グランパス233229281
9横浜F・マリノス233128253
10柏レイソル23302931-2
11ベガルタ仙台232735314
12ヴィッセル神戸23262629-3
13サガン鳥栖23262841-13
14ヴァンフォーレ甲府23251627-11
15アルビレックス新潟23213044-14
16松本山雅FC23212340-17
17モンテディオ山形23181631-15
18清水エスパルス23182945-16

<2ndステージ 順位>
順位チーム試合勝点得点失点得失
1サンフレッチェ広島61518513
2鹿島アントラーズ613954
3柏レイソル612761
4川崎フロンターレ611954
5湘南ベルマーレ611963
6FC東京610862
7名古屋グランパス61011101
8ガンバ大阪6911101
9浦和レッズ68770
10アルビレックス新潟671011-1
11ヴィッセル神戸67910-1
12サガン鳥栖6669-3
13松本山雅FC66614-8
14横浜F・マリノス6578-1
15ヴァンフォーレ甲府6545-1
16清水エスパルス65713-6
17ベガルタ仙台64811-3
18モンテディオ山形6427-5

<ゴールランキング>
順位選手名チームゴール
1宇佐美貴史G大阪16
2大久保嘉人川崎F14
豊田陽平鳥栖
4ドウグラス広島11
5武藤嘉紀FC東京10
大前元紀清水
佐藤寿人広島
8武藤雄樹浦和9
レナト川崎F
ピーター・ウタカ清水

↑このページのトップヘ