タケゴラ

鹿島アントラーズのことを書いています

2015/07



[第2次トニーニョ・セレーゾ政権下での成績]
<2013>
・リーグ戦:5位 勝点59 18勝5分11敗 60得点52失点
・ナビスコ杯:ベスト8
・天皇杯:ベスト16
※スルガ銀行杯優勝

<2014>
・リーグ戦:3位 勝点60 18勝6分10敗 64得点39失点
・ナビスコ杯:予選リーグ敗退
・天皇杯:2回戦敗退

<2015> ※2nd第3節終了時
・リーグ戦(年間):20試合 8位 勝点26 7勝5分8敗 30得点29失点
・リーグ戦(1st):17試合 8位 勝点22 6勝4分7敗 27得点25失点
・リーグ戦(2nd):3試合 11位 勝点4 1勝1分1敗 3得点4失点
・ACL:グループステージ敗退
※ニューイヤー杯優勝

①トニーニョ・セレーゾ監督就任の経緯と2014シーズンまで
 
上記の通り、トニーニョ・セレーゾ監督(以下セレーゾ)の解任、石井正忠コーチ(以下石井新監督)の新監督就任が7/21付で発表された。その本質については後程として、まずは昨季までを振り返ってみたい。
 そもそも、セレーゾが招聘されたのは、世代交代を進めるという明確な目的があったからである。オリヴェイラ体制終盤は主軸の衰えが見え始め、ジョルジーニョもその課題を解決できず、満足な結果も残せない中、家庭の事情で1年での退任となってしまった。そうした中で、79年組など当時の主軸であった選手たちを育て上げ、かつ結果も残してきたセレーゾに白羽の矢が立ったのだ。

 こうした中で、再び鹿島を指揮することになったセレーゾはまずはベテラン中心でチームを構成することを選択。中田、ジュニーニョら昨季まで先発の機会が減っていたベテランを起用して、戦術の早期浸透を図った。こうしてチームは昨季を考えればまずまずの成績で上位に位置していた。そして、夏場になってベテランの運動量に陰りが見え始め、連日の居残り練習などで若手が力をつけつつあった状況で、岩政や野沢を外して、山村や土居といった若手を起用。DFラインを高く保ち、ビルドアップと機動力を強化した攻撃的なサッカーに舵を切った。これによって、攻撃力アップに成功。特に、エースとなった大迫の活躍は目覚ましく、飛躍的なペースで得点を重ねた。しかし、一方で守備の安定感に欠け、アウェイ7連敗や終盤戦の優勝争いで弱さを見せ、結果として5位に終わり、7年ぶりの無冠となってしまった。

 2年目も逆風の中でのスタートだった。岩政、大迫という攻守の柱が抜け、補強も満足に進まなかった。そこでセレーゾは昨年から育ててきた若手中心の構成にシフト。リーグ戦開幕戦のスタメンには伊東、昌子、柴崎、豊川、土居と23歳以下の選手が5人揃うほどであった。しかし、この選択が功を奏す。序盤戦の対戦相手に恵まれたこともあるが、守備を意識して引き気味に構えながら、前線のダヴィの突破力を活かすカウンターサッカーに選手たちを専念させたことで、やるべきことが明確になったのが大きい。チームは4年ぶりにリーグ戦で首位にも立ち、特に大迫というエースが抜けながら、多彩なフィニッシャーを揃えた攻撃陣はリーグ戦最多得点を記録した。しかし、この年も終盤まで優勝争いに絡みながら、大事な試合でミスが目立ち、直接対決を落として、3位。2年連続で無冠に終わってしまった。

②今季のここまで
 
そうして迎えた今季、セレーゾ体制3期目ということもあり、「勝負の年」という思いは尚更強かった。その思いにこたえるかのように、開幕前は順調な仕上がりぶりを披露。即戦力も多く獲得し、期待感は強かった。しかし、ACLでは開幕3連敗、リーグ戦でも開幕3試合勝ちなしとスタートダッシュで躓くとそれを最後まで取り戻せなかった。ACLは4月の劇的な連勝で決勝Tに望みをつないだが、最終戦のFCソウル戦では課題だったセットプレーの守備を修正できずに敗れ、敗退。リーグ戦も4月はやや巻き返した感があったものの、勝負所でのミスや金崎以外の新戦力が思うように活躍できない、若手が昨季ほどの存在感を示せない、ということもあり戦いぶりが安定せず、結果1度も連勝がないまま1stステージを終えた。反撃のチャンスである2ndステージも、柴崎不在も響きここまで1勝1分1敗と自分たちより下位のチームに取りこぼしが続き、内容の改善もみられなかった。

③問題は何か
 
ではなぜ、今季はここまで勝てなくなってしまったのだろうか。一番大きな理由として考えられるのは、他クラブのスカウティングによって鹿島の弱点が表面化してしまったことだろう。それは攻守両面にある。

 攻撃面の弱点は、パターンの無い攻撃とビルドアップの質の低さである。鹿島の攻撃は基本的に前線のコンビネーションによるカウンターとボランチを中心とした崩しである。そのため、前線(特に2列目)には個で打開できるアタッカー、ボランチには攻撃の起点となるパスセンスが求められた。しかし、カウンターにおいては前線に渡った時は個人のアイデアに依存しており、特にチームで決められた攻撃パターンが少なすぎるのである。これは相手にとってはどうやって攻めてくるのか読みづらいという長所もあるが、個々の調子がチームに大きく影響する、攻撃を塞がれた時に立ち返る場所が存在しないという弱点もある。ACLとの両立で過密日程を強いられ、メンバーが頻繁に変わっていた今季はこの弱点が余計に響いてしまった。
 また、ビルドアップをボランチに依存していたのも大きな問題であった。鹿島は最終ラインがボールを持つと、基本的に展開力のあるボランチの柴崎と小笠原にとりあえず預けて、そこから攻撃を展開していた。確かに2人の展開力はJリーグでもトップクラスだが、裏を返せば対戦相手は柴崎と小笠原を自由にさせなければいいわけで、事実2人をケアしてくるチームは今季になって増えた。そうなると、ビルドアップは途端に滞ってしまった。SBが基本的に位置取りの高い鹿島は、CBがボールを持つ機会が多いのだが、CBのパス能力が高いとは言えないため、そこからチャンスに繋がるパスが出されることはほとんどなかった。また、受け手の動き出しも裏に抜けるばかりで単調なため、出しどころがないことが多く、トップ下の土居が降りてくることが多くなってしまった。一時的にアバウトな長いボールを入れてもマイボールにしてくれるジネイが入ったことで、改善の兆しが見られたが、ジネイは長期離脱、同じようなプレースタイルの高崎はセレーゾの信頼を得ることが出来なかった。その中で、頼みの柴崎が離脱してしまえば、その課題が顕著になるのは当然である。

 守備面の課題は攻撃面と重なる部分もある。一つは絶対的なボランチの守備力の低さだ。ビルドアップを重視するため、攻撃力のある選手を起用しているため、中盤にフィルター役となる選手がおらず、高い位置でボールを奪えないのだ。特に、小笠原の運動量の低下は痛い問題であった。鹿島は高い位置取りとなるSBの裏のスペースをボランチがカバーするのだが、小笠原がそこをカバーするだけの運動量がなく、そこを狙われることが多かった。運動量の多い山本、カバーリングの上手い昌子の存在などで何とか昨季はカバーできていたが、今季になって小笠原の好不調の波が大きくなると、いよいよカバーしきれない場面も出てきてしまったのである。また、前線からのプレスが機能しなかったのも守備陣にとっては大きな負担になっていた。攻撃面と同様に、前線の選手たちは守備面も個々の判断に任されている部分が大きく、各々が自分の判断でプレスをかける場面が目立ち、それはとても連動性があるとは言えないものだった。メンバーによって貢献度も違うため、それが高さや強さに自信があるとは言えない守備陣には耐えきれず、失点につながってしまう部分も多かった。

 こうした問題をセレーゾは最後まで改善することが出来なかった。むしろ選手個々の判断に頼る部分が大きくなってしまい、鹿島の武器であるはずの「一体感」を感じることは出来なくなっていた。試合中の采配のまずさはともかく、練習も同じメニューの繰り返しでは、そういう流れになってしまうのも頷けるだろう。また、今季はメンバー変更がハマらなかったのも痛かった。リーグ戦の清水戦や甲府戦のようにターンオーバーに踏み切った試合で、ことごとく勝てなかったことが選手の不信感を増大させてしまったのは否めないだろう。これはあくまで筆者の個人的な印象だが、昨季に比べて今季はゴールが決まった後に、セレーゾの下に走っていく選手が少なかったように思える。

④まとめ
 
今季のここまでの成績、特に2ndステージの取りこぼしを考えれば、監督交代は妥当な判断であろう。今なら、まだすべてのタイトルを獲得するための巻き返しは十分可能であるし、このままセレーゾが続投してケガ人が復帰しても、チーム状態が劇的に上向くことは考えづらいからだ。
 しかし、石井新監督になってチームが劇的に変わるとも考えにくい。むしろ、現状では長年チームを見てきたとはいえ、監督経験ゼロの石井新監督の手腕に不安を抱く部分が大きいのは否めないからだ。さらに、元々鹿島はある程度スタイルが定められ、その中で監督が選手たちの特徴に合わせて、独自のエッセンスを加えていく形が確立されており、他クラブのそれとは少し異なる意味を持つからだ。監督交代という劇薬は7月の2試合には響くだろうが、長くは続かない。石井新監督の手腕と選手たちの変化次第なのだ。とりあえず、石井新監督には上記の問題の修正を期待したいところである。

 選手たちは、今回の件を受けて責任を感じて、奮起してくれることは間違いないだろうし、そうでなければ困る。その中で求めたいのは、状況判断力の向上だ。今までの選手たちはここに状況判断を委ねられていた部分が大きかったにもかかわらず、的確な判断が出来なかったことがあまりにも多すぎた。そのため、同じミスを何度も繰り返してしまう場面が多すぎたのである。場面場面で何が自分に求められているのか、相手は何を狙っているのか、自分の悪かった部分は何なのか、改めて過去を振り返ることでそれを検証し、ピッチでは自分たちと相手をよく観察することを、改めて徹底してほしいものである。その結果を選手同士ですり合わせていくことが出来れば、自然とコミュニケーション力も高まり、一体感も高まるだろう。少なくとも、自分本位のプレーは減るはずだ。そうした点が改善できれば、今のチームならもっと勝てるだけのチーム力は持っている。

 最後に、難しい状況でチームを引き受け、結果こそ出なかったが多くの若手を育て上げ、ピッチに立てる状態まで引き上げてくれたセレーゾに感謝したい。Cerezo,muito obrigado!

 2ndステージ最初の連戦を3連勝でスタートダッシュを切るはずが、前節清水戦のドローでそれを達成できなかった鹿島。不安定な戦いぶりの中で気になるのは、攻撃の単調さだ。2列目の単騎特攻が攻撃パターンの大部分を占めており、手数をかけないことも連動した攻撃がなかなか見られないのが、攻めながらも得点が奪えない要因の一つだろう。

 そうした中で今節の相手はリーグ戦7連敗中の松本である。前節は広島相手に0-6と大敗を喫しており、完全に負のスパイラルに陥っている。何とかしてその流れを止めたい、と今節はより一層高いモチベーションで挑んでくるだろう。そうした中で、鹿島は先に得点を奪ってその出鼻をくじきたいところである。 松本は鹿島が2ndステージで対戦した新潟や清水と同じく、前線からのプレスやマンツーマンで、鹿島のビルドアップを封じにかかることが予想される。ただ、そんな中で空いてくるであろう場所がサイドであろう。前節も広島に両WBの裏を再三突かれていた松本であり、清水の両WBの裏を再三突けていた鹿島。この点を考えれば、鹿島の両SHにいかに繋いで、そこで起点を作れるかがカギになってくるだろう。

 先手を取りたいということは、同時に先手を相手に取られたくないということである。前回対戦ではすぐに追いつけたものの、立ち上がりに集中を欠き、セットプレーで先制点を許している。そのようなことは避けたいため、やはり前回同様にセットプレーには注意が必要だろう。また、松本は工藤と安藤という新戦力が加わったことで、細かい繋ぎからの崩しも攻撃パターンに取り入れている。特に安藤の楔からオビナに当てて、そこからの崩しのパターンには注意が必要だ。前線からのプレスで簡単にパスを出させないようにするのはもちろん、オビナに簡単にポストプレーを許さないような厳しい対応も重要になってくる。

 ここのところ、チームとしてプレーの意識が統一できておらず、連係面で噛み合わない場面が増えている。場面場面で、どんなプレーが求められているのか、個々のそれぞれの判断に委ねられている部分が多すぎるように感じる。ピッチ内、あるいはピッチ外でリーダーシップを取って、プレーを整理していくことが必要だろう。2ndステージにおいても、年間においても、上位に食い込むためにはこれ以上勝点は落とせない。

2015明治安田生命J1リーグ 2ndステージ 第3節
松本山雅FC松本山雅FC
鹿島アントラーズ鹿島アントラーズ
7月19日(日) 18:00キックオフ
松本平区域公園総合球技場

試合情報(松本公式サイト)
スタジアムの天気
スカパー!放送予定(17:50~ スカチャン2[CS802])
スカパー!オンデマンド配信リンク(17:50~)

[対戦相手情報]
松本山雅FC
2015シーズン(年間):16位 勝点15 19試合4勝3分12敗 18得点34失点
2015シーズン(2nd):18位 勝点0 2試合0勝0分2敗 1得点8失点
鹿島との対戦データ
初めてのJ1を戦う中で、ここまでの順位や上位との勝点差を見れば決して悪くない数字である。運動量やセットプレーという自分たちのストロングポイントを前面に押し出し、前線のオビナという個も加わって、J1での戦いに手ごたえを感じる内容であると言えよう。しかし、現在リーグ戦7連敗中と状態は最悪である。上位陣との対戦も含まれていたとはいえ、早い時間での失点が多く、ロースコアの戦いに持ち込みたい松本にとっては、序盤のビハインドはあまりにも大きなものであろう。2ndステージに向けて、3人の新戦力を加え、ポゼッションの部分も取り入れようとしているが、結果には結びついていない。ついに降格圏に転落した中で迎える今節は、満員のサポーターが後押しするアルウィンでの一戦。浮上のきっかけ、残留への勝点を掴むうえでは、負けられない一戦だ。

・メンバーリスト
ポジ番号選手名試合-得点
GK1村山智彦19-34
21鈴木智幸0-0
25白井裕人0-0
35キローラン菜入0-0
DF2大久保裕樹9-2
3田中隼磨19-0
4飯田真輝19-1
13後藤圭太9-0
16鐡戸裕史5-0
24那須川将大1-0
28谷奥健四郎0-0
30酒井隆介18-2
36安藤淳2-0
MF5岩間雄大19-0
6岩沼俊介14-0
7エリック0-0
8岩上祐三19-1
11喜山康平18-2
17飯尾竜太朗5-0
19ドリバ2-0
20石原崇兆11-0
22前田直輝18-2
23工藤浩平3-0
27柴田隆太朗0-0
34志知孝明(特別指定)0-0
38和田達也0-0
FW9オビナ19-4
10塩沢勝吾3-0
14池元友樹7-1
19棗佑喜0-0
32荒田智之0-0
39阿部吉朗13-3
41柳下大樹0-0
監督反町康治4年目
※試合-得点は2015シーズンのリーグ戦の成績。GKの得点の欄は失点。

・直近5試合の結果
大会相手会場スコア得点者
明治安田生命J1
1st第15節
FC東京松本●1-2(松本)大久保
(FC東京)橋本、武藤
明治安田生命J1
1st第16節
川崎F等々力●0-2(川崎F)レナト、エウシーニョ
明治安田生命J1
1st第17節
湘南松本●2-3(松本)オビナ、阿部
(湘南)O.G.、古林、藤田祥
明治安田生命J1
2nd第1節
浦和松本●1-2(松本)酒井
(浦和)武藤、興梠
明治安田生命J1
2nd第2節
広島Eスタ●0-6(広島)O.G.2、柏、ドウグラス、柴﨑2

・鹿島との対戦成績
会場スコア得点者
2015年
第14節
カシマ○ 鹿島 3-1 松本(鹿島)赤﨑2、カイオ
(松本)酒井

[前回対戦時のハイライト]



[対戦相手の前節ハイライト]


[予想フォーメーション]
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[予想スタメン]
<鹿島>(年間:7位、2nd:5位) ※()は2015年リーグ戦の記録、は累積警告
GK
1佐藤昭大(9試合15失点)
DF
22西大伍(18試合0得点4アシスト)
23植田直通(11試合1得点0アシスト)
3昌子源(16試合2得点1アシスト)
16山本脩斗(13試合0得点0アシスト)

MF
40小笠原満男(14試合1得点1アシスト)
5青木剛(15試合0得点1アシスト)
25遠藤康(17試合4得点0アシスト)
8土居聖真(18試合4得点2アシスト)
7カイオ(18試合5得点0アシスト)
FW
18赤﨑秀平(9試合4得点0アシスト)
SUB
GK21曽ヶ端準(10試合12失点)
DF14ファン・ソッコ(13試合0得点0アシスト)
DF24伊東幸敏(5試合0得点0アシスト)
MF13中村充孝(8試合1得点0アシスト)
MF20柴崎岳(16試合2得点7アシスト)
FW11ダヴィ(2試合0得点0アシスト)
FW19豊川雄太(2試合0得点0アシスト)
監督
トニーニョ・セレーゾ

欠場予想選手
MF大橋尚志(Jリーグ・アンダー22選抜で欠場)
FWジネイ(右膝前十字靭帯と右膝半月板の損傷で欠場濃厚)
FW鈴木優磨(Jリーグ・アンダー22選抜で欠場)

前節からは、CBに植田、左SHにカイオが入りそうだ。また、コンディションが戻ってきたダヴィの先発、ケガ明けの柴崎のメンバー入り、あるいは先発の可能性もありそうだ。

【KEY MAN】
MF遠藤康
…2ndステージに入って、攻撃に確実に変化をつけているのがこの男だ。持ち前のキープ力を活かし、サイドで起点になることで、相手のDFラインを押し下げ、タメを作っている。今節も前節に続き3バックの相手だけに、WBの裏でボールを受けて、チャンスを作り出したい。

<松本>(年間:16位、2nd:18位) ※()は2015年リーグ戦の記録
GK
1村山智彦(19試合34失点)
DF
4飯田真輝(19試合1得点)
36安藤淳(2試合0得点)
30酒井隆介(18試合2得点)
MF
5岩間雄大(19試合0得点)
3田中隼磨(19試合0得点)
11喜山康平(18試合2得点)
8岩上祐三(19試合1得点)
23工藤浩平(3試合0得点)
FW
9オビナ(19試合4得点)
22前田直輝(18試合2得点)
SUB
GK25白井裕人(0試合0失点)
DF2大久保裕樹(9試合2得点)
DF16鐡戸裕史(5試合0得点)
MF6岩沼俊介(14試合0得点)
MF17飯尾竜太朗(5試合0得点)
MF20石原崇兆(11試合0得点)
FW39阿部吉朗(13試合3得点)
監督
反町康治

欠場予想選手
DF後藤圭太(左後十字靭帯損傷で欠場濃厚)
DF那須川将大(右第五中足骨骨折で欠場濃厚)
MFドリバ(右膝内側半月板断裂で欠場濃厚)
MF和田達也(Jリーグ・アンダー22選抜で欠場)

前節と同じスタメン予想だが、左WBに飯尾が起用される可能性がある。古巣対戦となる後藤はケガで欠場濃厚だ。

[要注意選手]
FWオビナ
…松本のサッカーに欠かせない前線の柱。高さと強さで前線に君臨し、ポストプレーで攻撃の起点になる。ここまでチーム最多の4得点と文字通りのエースに仕事をさせないことが、鹿島勝利の一つのカギとなることは間違いない。

<明治安田生命J1 2nd第3節 対戦カード>
日付時間対戦カード会場
7/19(日)18:00松本-鹿島松本
18:30清水-名古屋アイスタ
19:00仙台-神戸ユアスタ
浦和-広島埼玉
柏-川崎F
FC東京-山形味スタ
湘南-甲府BMWス
新潟-鳥栖デンカS
G大阪-横浜FM万博

<年間 順位>
順位チーム試合勝点得点失点得失
1浦和レッズ1945411823
2サンフレッチェ広島1940391920
3FC東京193827216
4ガンバ大阪1935281711
5川崎フロンターレ193435278
6横浜F・マリノス192722193
7鹿島アントラーズ192630273
8湘南ベルマーレ19262326-3
9名古屋グランパス192522220
10ベガルタ仙台192430246
11サガン鳥栖19242635-9
12ヴィッセル神戸192323203
13柏レイソル19212528-3
14ヴァンフォーレ甲府19211324-11
15モンテディオ山形19161525-10
16松本山雅FC19151836-16
17清水エスパルス19142237-15
18アルビレックス新潟19142339-16

<2ndステージ 順位>
順位チーム試合勝点得点失点得失
1サンフレッチェ広島261037
2ヴィッセル神戸24615
3川崎フロンターレ24312
4サガン鳥栖24431
5鹿島アントラーズ24321
湘南ベルマーレ24321
7浦和レッズ24211
8ガンバ大阪23440
名古屋グランパス23440
10柏レイソル23330
FC東京23330
12モンテディオ山形22110
13横浜F・マリノス2112-1
ヴァンフォーレ甲府2112-1
15ベガルタ仙台2134-1
16清水エスパルス2105-5
17アルビレックス新潟2036-3
18松本山雅FC2018-7

<ゴールランキング>
順位選手名チームゴール
1宇佐美貴史G大阪14
豊田陽平鳥栖
3大久保嘉人川崎F11
4武藤嘉紀FC東京10
5武藤雄樹浦和9
レナト川崎F
佐藤寿人広島
8興梠慎三浦和8
9ラファエル・シルバ新潟7
大前元紀清水
ドウグラス広島

 立ち上がりから、試合が決まるのは時間の問題かと思われた。清水はプレッシングが個々の単発なもので、サイドの裏には大きなスペースが出来ている、そのカバーリングも万全とは言えない。とても堅守とは言えない清水の守備の穴を、鹿島はどんどん突いていった。清水が人数をかけて攻めてきた所でのカウンター、遠藤らが起点になって、両サイドの裏を西、金崎、山本らが突いたサイド攻撃と、鹿島は多彩なパターンでゴールに迫っていく。ただ、攻めているのにゴールが奪えない。赤﨑、金崎、土居が次々に決定機を迎えるが決められず、嫌な空気が流れる中、スコアレスで折り返すことになった。

 後半になっても流れは変わらない。それでもゴールが遠い展開が続く。CKのこぼれ球を遠藤がボレーで狙ったシーンは河井のライン上クリアに防がれ、ダヴィとカイオを投入して攻勢を強めたが、土居がクロスに合わせられず、最大の決定機だった小笠原のPKも杉山力に止められてしまう。むしろ大前に2度の決定機を作られ、石毛にはクロスバー直撃のミドルを許すなど、あわやの場面も作られてしまう。最後は本山も投入して、怒涛の攻撃で清水ゴールに迫るが、最後までゴールが遠く試合終了。鹿島は今季初のスコアレスドローに終わってしまった。

 前節の新潟戦では最低限の結果を手に入れただけに、勢いをつける意味でも今節も勝利が欲しかったが得られなかった。その点を考えてもこのドローはあまりにも痛すぎるものである。また、攻撃では決定力不足は何より、終盤の単調さやパターンの無さ、また守備でもカウンターの対応など、攻め続けたとは言えないようにもあまりプラスと取れるものは多くなかったように思える。結果として、大きな徒労感と勝点1だけが残った試合になってしまった。

[試合記録]
2015明治安田生命J1リーグ 2ndステージ 第2節
2015年7月15日(水) 19:04キックオフ
県立カシマサッカースタジアム 入場者数:6923人

鹿島アントラーズ鹿島アントラーズ0-0清水エスパルス清水エスパルス

[ハイライト動画]


[データ]

鹿島項目清水
20シュート6
10CK2
14FK7
3オフサイド3
1PK0

image

[警告・退場]
61分 <清水>ピーター・ウタカ(警告)
66分 <清水>八反田康平(警告)
70分 <清水>カルフィン・ヨン・ア・ピン(警告)
80分 <清水>杉山力裕(警告)

[フォーメーション]
myboard

[出場記録、採点・寸評]
<鹿島>
GK
1佐藤昭大 6 まずまずのプレーだったが、クリアせずに繋げた場面も。
DF
22西大伍 6 再三の裏に抜けてのクロスも、得点に繋がらず。
3昌子源 5 工夫のないビルドアップで攻撃に停滞を生み、大前への軽い対応でピンチを生んだ。
14ファン・ソッコ 5.5 縦パスでチャンスも作ったが、P・ウタカへの対応に不安も。
16山本脩斗 6 上下動を繰り返して攻撃に絡んだが、味方と連係が合わず。

MF
5青木剛 6 セカンドボールを拾って、縦への勢いを生み出した。
40小笠原満男 5 攻撃の起点になっていたが、痛恨のPK失敗で最大の決定機を逃した。
25遠藤康 6 M・デュークの裏で受けることで、チャンスを作り出した。
→FW11ダヴィ(65分) 5 存在感はあったが、ボールが足につかず。
33金崎夢生 5 一番ボールに絡んで、一番チャンスを迎えたが、ことごとく決められず。
8土居聖真 5 PKゲットも、再三の決定機を外して低評価。
→MF10本山雅志(80分) 6 攻撃の流れに変化をつけて、自ら決定機も迎えたが…。
FW
18赤﨑秀平 5 立ち上がりの決定機を決めておけば、もっと楽な試合になっていた。
→MF7カイオ(65分) 5 ボールの持ちすぎで相手に帰陣の時間を与え、チャンスを逃す。
監督
トニーニョ・セレーゾ 5 遠藤を下げたことで攻撃が単調に。ビルドアップの質も低い。

<清水>
GK
21杉山力裕 6.5 MOM
DF
22枝村匠馬 5
→MF16六平光成(77分) 5
13犬飼智也 6
38福村貴幸 6
4カルフィン・ヨン・ア・ピン 5
MF
28八反田康平 5.5
7本田拓也 6
17河井陽介 6
19ミッチェル・デューク 4.5
→DF32松原后(82分) -
FW
10大前元紀 5
18ピーター・ウタカ 4.5
→MF8石毛秀樹(63分) 6
監督
大榎克己 5

<主審>
東城穣


[明治安田生命J1 2nd第2節終了時 記録]
<対戦結果>

鳥栖1-1川崎F
山形0-0浦和
鹿島0-0清水
FC東京3-1新潟
横浜FM0-1
甲府0-0仙台
名古屋3-2G大阪
神戸1-1湘南
広島6-0松本

<年間 順位>
順位チーム試合勝点得点失点得失
1浦和レッズ1945411823
2サンフレッチェ広島1940391920
3FC東京193827216
4ガンバ大阪1935281711
5川崎フロンターレ193435278
6横浜F・マリノス192722193
7鹿島アントラーズ192630273
8湘南ベルマーレ19262326-3
9名古屋グランパス192522220
10ベガルタ仙台192430246
11サガン鳥栖19242635-9
12ヴィッセル神戸192323203
13柏レイソル19212528-3
14ヴァンフォーレ甲府19211324-11
15モンテディオ山形19161525-10
16松本山雅FC19151836-16
17清水エスパルス19142237-15
18アルビレックス新潟19142339-16

<2ndステージ 順位>
順位チーム試合勝点得点失点得失
1サンフレッチェ広島261037
2ヴィッセル神戸24615
3川崎フロンターレ24312
4サガン鳥栖24431
5鹿島アントラーズ24321
湘南ベルマーレ24321
7浦和レッズ24211
8ガンバ大阪23440
名古屋グランパス23440
10柏レイソル23330
FC東京23330
12モンテディオ山形22110
13横浜F・マリノス2112-1
ヴァンフォーレ甲府2112-1
15ベガルタ仙台2134-1
16清水エスパルス2105-5
17アルビレックス新潟2036-3
18松本山雅FC2018-7

<ゴールランキング>
順位選手名チームゴール
1宇佐美貴史G大阪14
豊田陽平鳥栖
3大久保嘉人川崎F11
4武藤嘉紀FC東京10
5武藤雄樹浦和9
レナト川崎F
佐藤寿人広島
8興梠慎三浦和8
9ラファエル・シルバ新潟7
大前元紀清水
ドウグラス広島

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