タケゴラ

鹿島アントラーズのことを書いています。「DEAR Magazine」、「ぐるたび」にも寄稿。

2015年07月

 監督交代後の初戦、鹿島の選手たちのモチベーションはいつも以上に高かったのは間違いなく、それはピッチに確かに熱として現れていた。だが、サッカーはそれだけで勝つことは出来ない。ましてやチーム状態が上がらない今なら尚更だ。だからこそ、この状況で石井新監督がどこに手をつけていくのかがこの試合の見所であった。

 石井新監督が手をつけたのは守備だった。特にポジショニングにはその意識の強さが見て取れた。鹿島の選手たちはボールが相手に渡ると、まずは自分たちの定められたポジションに戻ることを徹底。高い位置でボールを奪うことよりも、守備組織を形成して相手の攻撃を迎え撃つことを重視したのだった。これによって、鹿島の守備時にはきちんと人数が揃い、そこから最終ラインを押し上げてコンパクトにプレスをかけていくことで、特に前半はFC東京にほとんどチャンスを作らせなかった。

 一方、攻撃ではまずビルドアップのやり方に変化が見られた。これまでボランチとCBのパス交換でリズムを作っていたが、SBの位置取りを下げることでSBもビルドアップに参加。柴崎の復帰も大きかったが、人数を増やすことでスムーズにパスが前線に通るようになっていた。また、SHの選手たちが深い位置に攻め込むまで中央での位置取りを意識したことで、流動的なポジショニングと細かいパス交換が機能。SBの攻め上がるスペースも作り出し、ハーフウェーラインを過ぎるとピッチを広く使いだしてサイドチェンジを多用したことで、相手の守備陣形を広げて、中央のバイタルエリアにもスペースを作り出した。パスの精度、シュートの精度はまだまだだが、これまで単騎特攻のカウンターが多かった攻撃にも、確かに変化が生まれていた。

 こうした攻守の変化により、鹿島は前半から主導権を握ることに成功。しかし、右サイドからカットインした伊東のシュートや山本の落としをダイレクトで狙った赤﨑のシュートは、ポストやクロスバーに阻まれ中々肝心のゴールを決めることが出来ない。それでも30分、左サイドの山本からバイタルエリアの柴崎にパスが通ると、柴崎がPA外から右足を一閃。これがFC東京DFに当たって、権田の脇をすり抜けてネットに吸い込まれて、鹿島は待望の先制点をゲットした。

 1点リードで入った後半も立ち上がりまでは鹿島がチャンスを作っていたが、それをモノに出来ずにいると、布陣を4-2-2-2に代えて、2列目を高い位置に押し出してきたFC東京に押し込まれてしまう。この対応に苦慮した面、疲労が出てきた面、まだ戦術の浸透は付け焼刃だった面など、様々な要因が重なり鹿島のDFラインは前半ほどの高い位置を保てなくなり、布陣が全体的に間延びしてしまう。すると70分、敵陣からの権田のFKに、前田が昌子に競り勝って裏に落とすと、抜け出したN・バーンズがファン・ソッコの軽い対応を見逃さず、ボールをネットに沈めて、FC東京にワンチャンスで同点に追いつかれてしまう。それでも、カイオやダヴィといった途中出場のフレッシュな力で再び攻めに出た鹿島は、81分に柴崎の右CKを昌子がドンピシャで合わせて勝ち越しに成功。結局、そのまま逃げ切った鹿島が石井新監督の初陣を勝利で飾ることに成功したのだった。

 こうして見ていると石井新監督がチームを大きく変えたように思えるが、石井新監督はポジショニングやプレスのかけるタイミングなど、サッカーにおける基本のことを徹底しただけである。また、先制点を奪うこと、セットプレーが勝敗のカギを分けることなど、鹿島が点を取った時間やその経緯も、サッカーで勝利を掴むには重要な要素である。今節は改めてサッカーの「イロハ」を教えられた試合である。とはいえ、新生アントラーズがその新たな一歩を、確かに踏み出したことは間違いないことは、改めて強調しておきたい。

[試合記録]
2015明治安田生命J1リーグ 2ndステージ 第4節
2015年7月25日(土) 18:34キックオフ
県立カシマサッカースタジアム 入場者数:17804人

鹿島アントラーズ鹿島アントラーズ2-1FC東京FC東京

[得点経過]
30分 <鹿島>柴崎岳(今季3点目 アシスト:山本脩斗[今季1アシスト目])
70分 <FC東京>ネイサン・バーンズ(アシスト:前田遼一)
81分 <鹿島>昌子源(今季3点目 アシスト:柴崎岳[今季8アシスト目])

[ハイライト動画]


[データ]

鹿島項目FC東京
15シュート8
6CK4
12FK16
3オフサイド1
0PK0

image

[警告・退場]
33分 <FC東京>米本拓司(警告)
50分 <FC東京>河野広貴(警告)
71分 <FC東京>高橋秀人(警告)
72分 <鹿島>山本脩斗(警告 累積1枚目)
90分 <鹿島>柴崎岳(警告 累積1枚目)

[フォーメーション]
myboard

[出場記録、採点・寸評]
<鹿島>
GK
21曽ヶ端準 6 1失点も、クロスなどの対応に安定感を見せ続けた。
DF
24伊東幸敏 7 献身的なスプリントで攻守に貢献。カットインから惜しいシュートも。
14ファン・ソッコ 5.5 チームの守備戦術に浸透していただけに、失点時の軽い対応が悔やまれる。
3昌子源 6 失点時に競り負けたことは課題だが、自らのゴールで取り返した。
16山本脩斗 7 アシストだけでなく、自らの前に出来たスペースを存分に活用した。
MF
20柴崎岳 8 全得点に絡む活躍。「鹿島に柴崎あり」を見せつけた。 MOM
40小笠原満男 7.5 要所に必ず顔を出し、貢献度は計り知れなかった。
25遠藤康 7.5 圧巻のキープ力を披露。何度チャンスメイクしたことか。
→DF5青木剛(90+1分) - 出場時間短く、評価なし。
13中村充孝 7 攻撃と同じくらい守備での貢献度が高かった。新生鹿島を象徴する1人になりそうだ。
→MF7カイオ(66分) 6 守備をサボる部分もあったが、ドリブルのキレは別格だった。
8土居聖真 5.5 守備の貢献度は高いだけに、もっと決定的な仕事がしたい。
FW
18赤﨑秀平 5.5 動き出しは効果的だったが、チャンスを決めてチームを楽にしたい。
→FW11ダヴィ(80分) 6.5 フィジカルは敵なし。何度も前線で起点になった。
監督
石井正忠 8 限られた時間でやるべきことを整理して取り組み、勝利へと導いた。

<FC東京>
GK
1権田修一 6
DF
2徳永悠平 6
3森重真人 5.5
29吉本一謙 5.5
→DF50松田陸(HT) 6
5丸山祐市 5
MF
4高橋秀人 5
7米本拓司 6
22羽生直剛 5.5
FW
17河野広貴 5
→MF8三田啓貴(66分) 5
20前田遼一 6
21サンダサ 5
→FW16ネイサン・バーンズ(61分) 6.5
監督
マッシモ・フィッカデンティ 5

<主審>
村上伸次

[明治安田生命J1 2nd第4節終了時 記録]
<対戦結果>

甲府0-1松本
鹿島2-1FC東京
仙台0-1
川崎F3-2清水
名古屋2-1浦和
神戸1-2G大阪
広島2-0横浜FM
鳥栖1-1湘南
山形1-3新潟

<年間 順位> ※暫定
順位チーム試合勝点得点失点得失
1サンフレッチェ広島2146432023
2浦和レッズ2145432221
3ガンバ大阪2240332112
4FC東京213928235
5川崎フロンターレ213738308
6鹿島アントラーズ212932302
7名古屋グランパス212926251
8横浜F・マリノス212824231
9柏レイソル21272728-1
10湘南ベルマーレ21272429-5
11ヴィッセル神戸212626233
12サガン鳥栖22262838-10
13ベガルタ仙台212431274
14ヴァンフォーレ甲府21241525-10
15松本山雅FC21212136-13
16アルビレックス新潟21202740-13
17モンテディオ山形21171628-12
18清水エスパルス21152642-16

<2ndステージ 順位> ※暫定
順位チーム試合勝点得点失点得失
1サンフレッチェ広島41214410
2柏レイソル49532
3ガンバ大阪58981
4ヴィッセル神戸47945
5川崎フロンターレ47642
6名古屋グランパス47871
7鹿島アントラーズ47550
8アルビレックス新潟46770
9サガン鳥栖56660
10松本山雅FC4648-4
11湘南ベルマーレ4545-1
12ヴァンフォーレ甲府44330
13浦和レッズ4445-1
FC東京4445-1
15モンテディオ山形4324-2
16横浜F・マリノス4236-3
17清水エスパルス42410-6
18ベガルタ仙台4147-3

<ゴールランキング> ※暫定
順位選手名チームゴール
1宇佐美貴史G大阪16
2豊田陽平鳥栖14
3大久保嘉人川崎F13
4武藤嘉紀FC東京10
5武藤雄樹浦和9
レナト川崎F
ピーター・ウタカ清水
ドウグラス広島
佐藤寿人広島
10興梠慎三浦和8

 2ndステージ最初の下位チームとの3連戦を1勝1分1敗とスタートダッシュに失敗した鹿島。今季開幕から一向に上向かないチーム状態を見たチームが下した決断は、監督交代という劇薬の投入だった。こうして石井正忠新監督を中心として再スタートを切ることになった鹿島は、4日間の準備期間をもって今節、FC東京と対戦する。

 この状況の中でFC東京と対戦するというのは決して悪くない巡り会わせだろう。FC東京も武藤というエースを失い、現在チームの再構築に苦慮している部分がある。一人でボールをキープでき、突破もできるアタッカーの不在を機に、FC東京はブロックを築いてロングカウンターを狙うスタイルから、チーム全体を押し上げて前からプレスをかけてボールを奪い、ショートカウンターを狙うスタイルへと変わりつつある。ビルドアップに課題を抱える鹿島としてはあまり好ましくはないが、そのスタイルが成熟していないのは幸い。スタイルの変更で持ち前の堅守に陰りが見えつつあるし、今節はケガで太田、梶山、東ら主力を欠くことになる。特に、セットプレーで絶大な存在感を放っていた太田の不在は大きいだろう。相性も鹿島に味方しているのも、追い風になるだろう。

 一方、自分たちを見てみると、やはり監督交代で不透明な部分は多い。練習からさまざまな部分で変化や修正を加えているという情報はあるが、それが試合でどこまで反映されるかは何とも言えないからだ。ただ、間違いなく言えるのが今節を前にした選手たちのモチベーションは高いということ。それをプレーにどこまで繋げ、結果に繋げることができるかが勝敗のカギとなる可能性は限りなく高い。今のチームにまだ先を見据える余裕はない。だからこそ、1戦1戦の結果によりこだわる必要があるだろう。石井新監督の初陣、勝利でリスタートを切り、自信に繋げたい。

2015明治安田生命J1リーグ 2ndステージ 第4節
鹿島アントラーズ鹿島アントラーズFC東京FC東京
7月25日(土) 18:30キックオフ
県立カシマサッカースタジアム

試合情報(鹿島公式サイト)
スタジアムの天気
スカパー!放送予定(18:00~ BSスカパー![BS241])
スカパー!オンデマンド配信リンク(18:00~)

[対戦相手情報]
FC東京
2015シーズン(年間):3位 勝点39 20試合12勝3分5敗 27得点21失点
2015シーズン(2nd):9位 勝点4 3試合1勝1分1敗 3得点3失点
鹿島との対戦データ
マッシモ・トーキョー2年目の今季は序盤戦から持ち前の堅守速攻スタイルが機能。権田、森重、太田、武藤というチームの中心の活躍も手伝って躍進に成功。1stステージを2位で終え、年間の優勝争いを見据えても好位置につけた。しかし、チームの絶対的エースである武藤が海外移籍。2ndステージを迎える前に、チームの再構築を迫られた。その結果、2ndステージは決して悪くはない滑り出しだが、攻守共にやはりチグハグさが見られる部分がある。ただ、選手の質、層の厚さはJ1でもトップクラス。また、実力のある2人の助っ人アタッカーも加わり、チーム力は相変わらず高い。今節は2007年以降リーグ戦での勝利がない鬼門カシマだが、優勝争いから後退しないためにも、勝点3を狙う。

・メンバーリスト
ポジ番号選手名試合-得点
GK1権田修一20-21
13榎本達也0-0
31圍謙太朗0-0
41波多野豪(2種)0-0
DF2徳永悠平19-0
3森重真人19-5
5丸山祐市6-0
6太田宏介20-2
25小川諒也0-0
29吉本一謙13-0
33奈良竜樹0-0
36室屋成(特別指定)0-0
50松田陸2-0
MF4高橋秀人18-1
7米本拓司17-0
8三田啓貴12-1
10梶山陽平18-0
17河野広貴11-0
18石川直宏9-1
19平岡翼0-0
22羽生直剛15-0
24佐々木渉0-0
27田邉草民0-0
28幸野志有人0-0
34野澤英之1-0
37橋本拳人3-1
38東慶悟16-2
39中島翔哉5-1
FW9平山相太0-0
16ネイサン・バーンズ1-0
20前田遼一16-3
21サンダサ2-0
23林容平9-0
監督マッシモ・フィッカデンティ2年目
※試合-得点は2015シーズンのリーグ戦の成績。GKの得点の欄は失点。

・直近5試合の結果
大会相手会場スコア得点者
明治安田生命J1
1st第16節
鳥栖ベアスタ○2-1(鳥栖)金民友
(FC東京)中島、森重
明治安田生命J1
1st第17節
清水味スタ○3-2(FC東京)東、前田2
(清水)大前、石毛
明治安田生命J1
2nd第1節
川崎F等々力●0-2(川崎F)エウシーニョ、レナト
明治安田生命J1
2nd第2節
新潟味スタ○3-1(FC東京)東、高橋、森重
(新潟)L・シルバ
明治安田生命J1
2nd第3節
山形味スタ△0-0

・鹿島との対戦成績
会場スコア得点者
2013年
第13節
カシマ○ 鹿島 3-2 FC東京(鹿島)大迫2、O.G.
(FC東京)李、渡邉
2013年
第28節
国立○ FC東京 1-4 鹿島(FC東京)平山
(鹿島)遠藤、ダヴィ、小笠原、大迫
2014年
第15節
味スタ△ FC東京 1-1 鹿島(FC東京)三田
(鹿島)豊川
2014年
第22節
カシマ△ 鹿島 2-2 FC東京(鹿島)土居、ダヴィ
(FC東京)エドゥー、武藤
2015年
1st第11節
味スタ○ FC東京 0-1 鹿島(鹿島)土居

[前回対戦時のハイライト]


[対戦相手の前節ハイライト]


[予想フォーメーション]
myboard

[予想スタメン]
<鹿島>(年間:8位、2nd:11位) ※()は2015年リーグ戦の記録、は累積警告
GK
21曽ヶ端準(10試合12失点)
DF
22西大伍(19試合0得点4アシスト)
14ファン・ソッコ(14試合0得点0アシスト)
3昌子源(17試合2得点1アシスト)
16山本脩斗(14試合0得点0アシスト)

MF
40小笠原満男(15試合1得点1アシスト)
20柴崎岳(16試合2得点7アシスト)
25遠藤康(18試合4得点0アシスト)
10本山雅志(5試合0得点0アシスト)
13中村充孝(8試合1得点0アシスト)
FW
18赤﨑秀平(10試合4得点0アシスト)
SUB
GK1佐藤昭大(10試合17失点)
DF4山村和也(6試合0得点0アシスト)
DF5青木剛(16試合0得点1アシスト)
DF23植田直通(11試合1得点0アシスト)
MF8土居聖真(19試合4得点2アシスト)
MF33金崎夢生(15試合4得点1アシスト)
FW11ダヴィ(3試合0得点0アシスト)
監督
石井正忠

欠場予想選手
FWジネイ(右膝前十字靭帯と右膝半月板の損傷で欠場濃厚)

スタメンは大きく変わりそうだ。GKは曽ヶ端が入り、ボランチには柴崎が復帰。2列目はトップ下に本山が入り、左SHは中村が入りそうだ。先発はある程度固定して練習しているとの情報があるが、SUBは監督交代で序列がリセットされているため、全く読めない。

【KEY MAN】
MF柴崎岳
…左足の痛みで戦列を離れていたが、順調に回復しておりついに復帰。まだ本調子でのプレーを期待するのは難しそうだが、柴崎不在の4試合ではビルドアップ、機動力、攻撃のリズムなど様々な面でその存在の大きさが証明されただけに、チームの流れを変える活躍に期待したい。

<FC東京>(年間:3位、2nd:9位) ※()は2015年リーグ戦の記録
GK
1権田修一(20試合21失点)
DF
2徳永悠平(19試合0得点)
29吉本一謙(13試合0得点)
3森重真人(19試合5得点)
5丸山祐市(6試合0得点)
MF
4高橋秀人(18試合1得点)
7米本拓司(17試合0得点)
22羽生直剛(15試合0得点)
8三田啓貴(12試合1得点)
FW
20前田遼一(16試合3得点)
18石川直宏(9試合1得点)
SUB
GK13榎本達也(0試合0失点)
DF33奈良竜樹(0試合0得点)
DF50松田陸(2試合0得点)
MF37橋本拳人(3試合1得点)
MF39中島翔哉(5試合1得点)
FW16ネイサン・バーンズ(1試合0得点)
FW21サンダサ(2試合0得点)
監督
マッシモ・フィッカデンティ

欠場予想選手
GK圍謙太朗(右第五中足骨骨折で欠場濃厚)
DF太田宏介(右太腿裏を痛めて出場微妙)
MF梶山陽平(左足関節捻挫及び左腓骨骨挫傷で欠場濃厚)
MF佐々木渉(腹部の違和感で欠場濃厚)
MF東慶悟(左太腿を痛めて欠場濃厚)
FW平山相太(右足を痛めて欠場濃厚)

状況ごとに布陣を変えていくが、今節のスタートは引き続き4-2-2-2だろう。左SBの太田は負傷中で、丸山が入る。ボランチは高橋と米本が組み、2列目は羽生と、中島ではなく三田の起用を予想した。SUBのN・バーンズはスピード、サンダサは高さなどのポストプレーに優れており、出場すれば厄介な存在になりそうだ。

[要注意選手]
FW前田遼一
…今季加入してからはフィットするのに時間を要したが、武藤無き今は攻撃の軸となっている、日本を代表するストライカー。卓越した得点感覚と高い精度のポストプレーが武器。ポストプレーヤーに苦戦する傾向がある鹿島DFにとっては、この男をどう止めるかが失点ゼロへのカギになりそうだ。

<明治安田生命J1 2nd第4節 対戦カード>
日付時間対戦カード会場
7/25(土)18:00甲府-松本中銀スタ
18:30鹿島-FC東京カシマ
19:00仙台-柏ユアスタ
川崎F-清水等々力
名古屋-浦和パロ瑞穂
神戸-G大阪ノエスタ
広島-横浜FMEスタ
鳥栖-湘南ベアスタ
19:30山形-新潟NDスタ

<年間 順位> ※暫定
順位チーム試合勝点得点失点得失
1浦和レッズ2045422022
2サンフレッチェ広島2043412021
3FC東京203927216
4ガンバ大阪2137312011
5川崎フロンターレ203435287
6横浜F・マリノス202824213
7ヴィッセル神戸202625214
8鹿島アントラーズ202630291
9名古屋グランパス202624240
10湘南ベルマーレ20262328-5
11サガン鳥栖21252737-10
12ベガルタ仙台202431265
13柏レイソル20242628-2
14ヴァンフォーレ甲府20241524-9
15松本山雅FC20182036-14
16モンテディオ山形20171525-10
17アルビレックス新潟20172439-15
18清水エスパルス20152439-15

<2ndステージ 順位> ※暫定
順位チーム試合勝点得点失点得失
1サンフレッチェ広島391248
2ヴィッセル神戸37826
3柏レイソル36431
4ガンバ大阪45770
5サガン鳥栖45550
6川崎フロンターレ34321
ヴァンフォーレ甲府34321
8名古屋グランパス34660
9浦和レッズ34330
FC東京34330
11鹿島アントラーズ3434-1
湘南ベルマーレ3434-1
13モンテディオ山形33110
14アルビレックス新潟3346-2
15松本山雅FC3338-5
16横浜F・マリノス3234-1
17清水エスパルス3227-5
18ベガルタ仙台3146-2

<ゴールランキング> ※暫定
順位選手名チームゴール
1宇佐美貴史G大阪15
2豊田陽平鳥栖14
3大久保嘉人川崎F11
4武藤嘉紀FC東京10
5武藤雄樹浦和9
レナト川崎F
佐藤寿人広島
8興梠慎三浦和8
9工藤壮人7
ラファエル・シルバ新潟
大前元紀清水
ピーター・ウタカ清水
パトリックG大阪
ドウグラス広島

 試合開始から松本の狙いがはっきり見える試合展開になった。リーグ戦7連敗中、しかもそのすべての試合で複数失点中の松本は、2ボランチに戻して守備を強化。前半は風上に立ったことでロングボールを使って、オビナのポストプレーか鹿島の両サイドの裏を使うことを徹底。これでペースをつかむことに成功した松本は、ボールを奪われてもすぐにプレスをかけて、鹿島のカウンターに繋げさせなかった。一方の鹿島も松本の意図を読み取って、最終ラインを高く保ち、松本の攻撃陣をゴールから遠ざけることで対応。また、同じようにサイドの裏のスペースを使う意図も見て取れた。鹿島にしてみれば、前半はスコアレスで松本が風下に立つ後半勝負という考えも少なからずあったのだろう。

 しかし、17分に試合は動く。それも思わぬ形で。右サイドでボールを受けた遠藤からファン・ソッコへのバックパスが緩くなり、ファン・ソッコの対応のまずさを見逃さなかった工藤がボールを奪い、そのまま持ち込んでシュートを流し込み、松本が待望の先制点を掴んだ。鹿島にとっては、ファン・ソッコの対応のまずさと言い、1対1になった時の佐藤のポジショニングといい、スコアレスで進めるためにはやってはいけないミスだった。さらに、28分に鹿島は自陣深くで松本にスローインを与えると、岩上は一度味方に充てて右サイドでボールを受けると、昌子の寄せが甘いのを見逃さずにクロスを送り、これを飯田がヘッドで流し込んで大きな追加点を手に入れる。鹿島はその後、主導権を握って攻め続けるが、人数をかけて守る松本の守備を崩しきれずに前半終了。松本にとっては自分たちのスタイルを押し出すことでペースを握り、相手のミスと自らの武器で2点差をつけるという理想的な形で前半を終えることになった。

 それでも、鹿島にはまだ反撃のための時間があと45分も残されていた。しかし、ここから鹿島の攻撃は袋小路に迷い込んでいく。2点差をつけた松本が引いて守るため、ボールを握ることができた鹿島だが、前線の選手の動き出しは少なく、中に固まるだけで松本の守備に跳ね返されてしまう。またクロスを上げるまでのボール回しもリズムに変化がなく、ダイレクトパスやサイドチェンジを使うわけでもないので、そもそもクロスに至ることさえできない場面も目立った。ダヴィ、豊川、山村と3枚の交代枠を使ってもその流れが変わることなく、むしろ高い位置でキープ力を活かし起点になり、またあえてサイドに張ることで松本の守備陣形を広げていた遠藤のポジションをボランチ→右SBと下げてしまうことで、余計にそのチャンスを失ってしまった。結果的には、カウンターやセットプレーでゴールに迫った松本のほうが決定機が多い始末。結局、後半でスコアは動くことなく試合終了。鹿島は完敗といえる内容で敗れ、2ndシーズン最初の3連戦を1勝1分1敗と当初のノルマとは程遠い成績で終えることになってしまった。

 今の鹿島の武器は機動力とそれを活かした攻撃力だったはずである。しかし、この試合で目立ったのは鹿島のその武器ではなく、松本の運動量とセットプレーという松本のそれであった。その差は今回、そのままスコアの差となってアルウィンのピッチに表れていた。

[試合記録]
2015明治安田生命J1リーグ 2ndステージ 第3節
2015年7月19日(日) 18:04キックオフ
松本平区域公園総合球技場 入場者数:17625人

松本山雅FC松本山雅FC2-0鹿島アントラーズ鹿島アントラーズ

[得点経過]
17分 <松本>工藤浩平
28分 <松本>飯田真輝(アシスト:岩上祐三)

[ハイライト動画]


[データ]

松本項目鹿島
10シュート17
6CK11
14FK9
3オフサイド0
0PK0

image
[警告・退場]
34分 <鹿島>カイオ(警告 累積1枚目)
85分 <鹿島>佐藤昭大(警告 累積1枚目)

[フォーメーション]
myboard

[出場記録、採点・寸評]
<鹿島>
GK
1佐藤昭大 4.5 いいプレーと悪いプレーの落差が大きく、安定感に欠けた。
DF
22西大伍 5 終始プレッシャーを受けて、クロスをほとんどあげられず。
→DF4山村和也(89分) - 出場時間短く、評価なし。
14ファン・ソッコ 4.5 失点に繋がったミスがあまりにも痛かった。その後プレーが雑に。
→FW19豊川雄太(64分) 5 中央に位置取って動きがなく、ほとんどボールに絡めず。
3昌子源 5 2失点目は岩上への寄せが甘い。オビナのフィジカルに苦戦気味だった。
16山本脩斗 5 自身も裏を突く場面があったが、自身も田中に裏を突かれた。
MF
5青木剛 5 攻撃面での貢献度が低い。2失点目はマークしていた飯田に競り負けた。
40小笠原満男 5 特にミスがあったわけではないが、攻撃に変化をつけられず。
25遠藤康 5.5 右サイドで起点になっていたが、ポジションを下げるごとに恐さが消えた。
8土居聖真 5 高い位置でボールに絡めず、決定機もモノにできず。
7カイオ 5 いいプレーはすべて単発。キックの精度もなかった。
FW
18赤﨑秀平 5 裏に抜けられたシーンを決めなければ、ピッチに立っている意味がない。
→FW11ダヴィ(57分) 4.5 中央でボールを呼び込むも、まったく勝てずに大ブレーキ。
監督
トニーニョ・セレーゾ 4.5 2枚目からの交代策が不可解。攻撃の単調さを変えられなかった。

<松本>
GK
1村山智彦 6.5
DF
3田中隼磨 7
36安藤淳 7
4飯田真輝 7.5
30酒井隆介 7
MF
8岩上祐三 7
5岩間雄大 6.5
23工藤浩平 7.5 MOM
→MF22前田直輝(89分) -
11喜山康平 6.5
6岩沼俊介 6.5
FW
9オビナ 7
監督
反町康治 8

<主審>
松尾一

[明治安田生命J1 2nd第3節終了時 記録]
<対戦結果>

松本2-0鹿島
清水2-2名古屋
仙台1-2神戸
浦和1-2広島
1-0川崎F
FC東京0-0山形
湘南0-2甲府
新潟1-0鳥栖
G大阪2-2横浜FM

<年間 順位>
順位チーム試合勝点得点失点得失
1浦和レッズ2045422022
2サンフレッチェ広島2043412021
3FC東京203927216
4ガンバ大阪2036301911
5川崎フロンターレ203435287
6横浜F・マリノス202824213
7ヴィッセル神戸202625214
8鹿島アントラーズ202630291
9名古屋グランパス202624240
10湘南ベルマーレ20262328-5
11ベガルタ仙台202431265
12柏レイソル20242628-2
13ヴァンフォーレ甲府20241524-9
14サガン鳥栖20242636-10
15松本山雅FC20182036-14
16モンテディオ山形20171525-10
17アルビレックス新潟20172439-15
18清水エスパルス20152439-15

<2ndステージ 順位>
順位チーム試合勝点得点失点得失
1サンフレッチェ広島391248
2ヴィッセル神戸37826
3柏レイソル36431
4川崎フロンターレ34321
ヴァンフォーレ甲府34321
6名古屋グランパス34660
ガンバ大阪34660
8サガン鳥栖34440
9浦和レッズ34330
FC東京34330
11鹿島アントラーズ3434-1
湘南ベルマーレ3434-1
13モンテディオ山形33110
14アルビレックス新潟3346-2
15松本山雅FC3338-5
16横浜F・マリノス3234-1
17清水エスパルス3227-5
18ベガルタ仙台3146-2

<ゴールランキング>
順位選手名チームゴール
1宇佐美貴史G大阪15
2豊田陽平鳥栖14
3大久保嘉人川崎F11
4武藤嘉紀FC東京10
5武藤雄樹浦和9
レナト川崎F
佐藤寿人広島
8興梠慎三浦和8
9工藤壮人7
ラファエル・シルバ新潟
大前元紀清水
ピーター・ウタカ清水
パトリックG大阪
ドウグラス広島

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