中断前最後のリーグ戦。良薬は勝利のみ
3連敗と負の流れを引きずっている鹿島が今節ホームに戻って対戦するのは、現在18位とこちらも苦しむ徳島ヴォルティスだ。
徳島の攻撃はカウンターがほぼ大半を占めている。守備に人数をかけている分、基本的に攻撃に参加するのは前の3人とサイドの2人のみだ。その方法もシンプルで前線の高崎に当てて、そのセカンドを拾う形か、サイドを個人で突破してクロスを上げていく形だ。形がわかっているので対策も打ちやすいが、個々の争いで負けると即失点につながりかねない。植田と昌子は高崎を自由にさせないこと、両SBは自分のサイドを突破されることは避けるように意識してプレーしたい。
問題は鹿島の攻撃だ。人数をかけて守る徳島の守備はかなり手強いものがある。しかし、個々の能力では勝っており、また連動した攻撃が続くと綻びを見せるだけに、中央突破ではワンツーから柴崎や土居が飛び出していく形が有効になるだろうし、サイドではただクロスを上げるのではなく、積極的に仕掛けて相手を剥がしてから上げることを意識していけば、ゴールはそう遠くないはずである。0-0の時間が続けば続くほど、相手の思惑通りとなるだけに、なるべく早く先制点を奪いたい所である。
リーグ戦は今節を最後に中断期間に入る。現在3連敗中の鹿島にとって今節を落として中断期間に入るのは何としても避けたい所である。また、現在首位である鳥栖との勝点差は6。これ以上離されるのはいくら追う方が楽とは言え、厳しいものがある。嫌な流れを断ち切る意味、優勝争いに絡み続ける意味でも、今節は何よりも勝点3が求められる試合となる。
2014 Jリーグ ディビジョン1 第14節
鹿島アントラーズ-徳島ヴォルティス
5月17日(土) 19:00キックオフ
県立カシマサッカースタジアム
試合情報
スタジアムの天気
NHK BS1 放送予定
スカパー!放送予定
スカパー!オンデマンド配信リンク
対戦データ
[対戦相手情報]
徳島ヴォルティス
現在 18位(暫定) 1勝1分11敗3得点32失点
J1初挑戦の今季はここまで力の差を見せつけられ、厳しい戦いを強いられてる。特に安定しない守備が苦戦の要因で、駒不足が浮き彫りになっている。前線はエースの津田やフィジカルのあるドウグラス、高さのある高崎など駒はあるのだが、ここまで少ないチャンスを活かせていない。中盤は2列目にドリブラーの大﨑、ボランチにはテクニシャンの濱田や小島、ベテランの斉藤、ルーキーの窪田などを擁しているが、迫力不足は否めない。最終ラインは全試合フル出場の橋内を軸に、世代別代表の経験もある福元、期待の大卒2年目藤原、左サイドのスペシャリストアレックスなどがいるが、明らかに守備力が足りていないのが現状だ。GKは長谷川で固定されつつあるが、J1レベルとは言えない。とはいえ、かつて同じく戦力的に厳しい山形を2年連続でJ1に残留させた手腕を持つ小林監督の下、徐々にJ1の水にも慣れ始めた。その結果、甲府には初勝利を挙げ、前節はFC東京の猛攻を耐えてドローに持ち込んだ。今節、鹿島相手に金星を狙う。
[対戦相手の前節ハイライト]
J1第13節 VSFC東京 △0-0
[予想スタメン]
<鹿島>
GK
21曽ヶ端準
DF
24伊東幸敏■■
23植田直通■■
15昌子源■
17前野貴徳
MF
40小笠原満男■■
20柴崎岳
25遠藤康■■■
28土居聖真
13中村充孝
FW
18赤﨑秀平
SUB
GK1佐藤昭大
MF6中田浩二
MF8ルイス・アルベルト
MF10本山雅志■
MF27梅鉢貴秀■■
MF33カイオ■
FW11ダヴィ■
監督
トニーニョ・セレーゾ
鹿島 予想フォーメーション
欠場予想選手
DF山本脩斗(右太ももの裏を痛め出場微妙)
MF宮内龍汰(左足甲外側の第5中足骨骨折で欠場濃厚)
前節途中交代した山本は大事を取って欠場となりそう。代わりは前野が有力だが、高さを考えると中田もあり得る。右SBは伊東と西が横一線。左SHはドリブルとショートパスの使い分けが出来る中村の先発を予想。だが、豊川、カイオの先発も考えられる。1トップは連係をとるなら赤﨑、高さをとるならダヴィが選ばれるだろう。ベンチも誰が入るか予想するのは難しいが、守備的なカード3枚、攻撃的なカード3枚、というチョイスは変わらないだろう。
【KEY MAN】
MF小笠原満男
…連敗を一番悔しがっているのはこの男だろう。今節は攻撃に費やす時間が増えそう。裏へのパス、セットプレーの質は重要なカギとなる。
<徳島> ※()は2014シーズンの記録
GK
31長谷川徹(7試合15失点)
DF
4藤原広太朗(6試合0得点)
2福元洋平(11試合0得点)
26橋内優也(13試合1得点)
MF
14濱田武(12試合0得点)
16斉藤大介(7試合0得点)
20大﨑淳矢(12試合0得点)
3アレックス(7試合0得点)
11津田知宏(9試合0得点)
17衛藤裕(10試合0得点)
FW
13高崎寛之(10試合1得点)
SUB
GK1松井謙弥(6試合17失点)
DF23小暮大器(7試合0得点)
MF7小島秀仁(8試合0得点)
MF8青山隼(3試合0得点)
MF18宮崎光平(5試合0得点)
FW9ドウグラス(13試合0得点)
FW25佐々木一輝(2試合0得点)
監督
小林伸二
徳島 予想フォーメーション
欠場予想選手
DF千代反田充(左膝内側側副靭帯損傷で出場微妙)
DF那須川将大(右ハムストリングス肉離れで出場微妙)
MFクレイトン・ドミンゲス(右大腿四頭筋肉離れで欠場濃厚)
システムは5バックに近い3-6-1。古巣対戦となるアレックスが左WBに入り、ボランチは斉藤と濱田のコンビになるだろう。2シャドーは運動量のある衛藤と、スピードのある佐々木か一発のある津田の2人となるだろう。その他ベンチ入りの可能性がありそうなのは、ルーキーのボランチ窪田、左サイドをこなすリ・ヨンジか。
【要注意選手】
FW高崎寛之
…攻撃の軸として奮闘するハイタワー。今季FW陣の中で唯一得点を挙げており、好調だ。長身を活かしたポストプレーには注意が必要。
3連敗と負の流れを引きずっている鹿島が今節ホームに戻って対戦するのは、現在18位とこちらも苦しむ徳島ヴォルティスだ。
徳島の攻撃はカウンターがほぼ大半を占めている。守備に人数をかけている分、基本的に攻撃に参加するのは前の3人とサイドの2人のみだ。その方法もシンプルで前線の高崎に当てて、そのセカンドを拾う形か、サイドを個人で突破してクロスを上げていく形だ。形がわかっているので対策も打ちやすいが、個々の争いで負けると即失点につながりかねない。植田と昌子は高崎を自由にさせないこと、両SBは自分のサイドを突破されることは避けるように意識してプレーしたい。
問題は鹿島の攻撃だ。人数をかけて守る徳島の守備はかなり手強いものがある。しかし、個々の能力では勝っており、また連動した攻撃が続くと綻びを見せるだけに、中央突破ではワンツーから柴崎や土居が飛び出していく形が有効になるだろうし、サイドではただクロスを上げるのではなく、積極的に仕掛けて相手を剥がしてから上げることを意識していけば、ゴールはそう遠くないはずである。0-0の時間が続けば続くほど、相手の思惑通りとなるだけに、なるべく早く先制点を奪いたい所である。
リーグ戦は今節を最後に中断期間に入る。現在3連敗中の鹿島にとって今節を落として中断期間に入るのは何としても避けたい所である。また、現在首位である鳥栖との勝点差は6。これ以上離されるのはいくら追う方が楽とは言え、厳しいものがある。嫌な流れを断ち切る意味、優勝争いに絡み続ける意味でも、今節は何よりも勝点3が求められる試合となる。
2014 Jリーグ ディビジョン1 第14節
鹿島アントラーズ-徳島ヴォルティス
5月17日(土) 19:00キックオフ
県立カシマサッカースタジアム
試合情報
スタジアムの天気
NHK BS1 放送予定
スカパー!放送予定
スカパー!オンデマンド配信リンク
対戦データ
[対戦相手情報]
徳島ヴォルティス
現在 18位(暫定) 1勝1分11敗3得点32失点
J1初挑戦の今季はここまで力の差を見せつけられ、厳しい戦いを強いられてる。特に安定しない守備が苦戦の要因で、駒不足が浮き彫りになっている。前線はエースの津田やフィジカルのあるドウグラス、高さのある高崎など駒はあるのだが、ここまで少ないチャンスを活かせていない。中盤は2列目にドリブラーの大﨑、ボランチにはテクニシャンの濱田や小島、ベテランの斉藤、ルーキーの窪田などを擁しているが、迫力不足は否めない。最終ラインは全試合フル出場の橋内を軸に、世代別代表の経験もある福元、期待の大卒2年目藤原、左サイドのスペシャリストアレックスなどがいるが、明らかに守備力が足りていないのが現状だ。GKは長谷川で固定されつつあるが、J1レベルとは言えない。とはいえ、かつて同じく戦力的に厳しい山形を2年連続でJ1に残留させた手腕を持つ小林監督の下、徐々にJ1の水にも慣れ始めた。その結果、甲府には初勝利を挙げ、前節はFC東京の猛攻を耐えてドローに持ち込んだ。今節、鹿島相手に金星を狙う。
[対戦相手の前節ハイライト]
J1第13節 VSFC東京 △0-0
[予想スタメン]
<鹿島>
GK
21曽ヶ端準
DF
24伊東幸敏■■
23植田直通■■
15昌子源■
17前野貴徳
MF
40小笠原満男■■
20柴崎岳
25遠藤康■■■
28土居聖真
13中村充孝
FW
18赤﨑秀平
SUB
GK1佐藤昭大
MF6中田浩二
MF8ルイス・アルベルト
MF10本山雅志■
MF27梅鉢貴秀■■
MF33カイオ■
FW11ダヴィ■
監督
トニーニョ・セレーゾ
鹿島 予想フォーメーション
欠場予想選手
DF山本脩斗(右太ももの裏を痛め出場微妙)
MF宮内龍汰(左足甲外側の第5中足骨骨折で欠場濃厚)
前節途中交代した山本は大事を取って欠場となりそう。代わりは前野が有力だが、高さを考えると中田もあり得る。右SBは伊東と西が横一線。左SHはドリブルとショートパスの使い分けが出来る中村の先発を予想。だが、豊川、カイオの先発も考えられる。1トップは連係をとるなら赤﨑、高さをとるならダヴィが選ばれるだろう。ベンチも誰が入るか予想するのは難しいが、守備的なカード3枚、攻撃的なカード3枚、というチョイスは変わらないだろう。
【KEY MAN】
MF小笠原満男
…連敗を一番悔しがっているのはこの男だろう。今節は攻撃に費やす時間が増えそう。裏へのパス、セットプレーの質は重要なカギとなる。
<徳島> ※()は2014シーズンの記録
GK
31長谷川徹(7試合15失点)
DF
4藤原広太朗(6試合0得点)
2福元洋平(11試合0得点)
26橋内優也(13試合1得点)
MF
14濱田武(12試合0得点)
16斉藤大介(7試合0得点)
20大﨑淳矢(12試合0得点)
3アレックス(7試合0得点)
11津田知宏(9試合0得点)
17衛藤裕(10試合0得点)
FW
13高崎寛之(10試合1得点)
SUB
GK1松井謙弥(6試合17失点)
DF23小暮大器(7試合0得点)
MF7小島秀仁(8試合0得点)
MF8青山隼(3試合0得点)
MF18宮崎光平(5試合0得点)
FW9ドウグラス(13試合0得点)
FW25佐々木一輝(2試合0得点)
監督
小林伸二
徳島 予想フォーメーション
欠場予想選手
DF千代反田充(左膝内側側副靭帯損傷で出場微妙)
DF那須川将大(右ハムストリングス肉離れで出場微妙)
MFクレイトン・ドミンゲス(右大腿四頭筋肉離れで欠場濃厚)
システムは5バックに近い3-6-1。古巣対戦となるアレックスが左WBに入り、ボランチは斉藤と濱田のコンビになるだろう。2シャドーは運動量のある衛藤と、スピードのある佐々木か一発のある津田の2人となるだろう。その他ベンチ入りの可能性がありそうなのは、ルーキーのボランチ窪田、左サイドをこなすリ・ヨンジか。
【要注意選手】
FW高崎寛之
…攻撃の軸として奮闘するハイタワー。今季FW陣の中で唯一得点を挙げており、好調だ。長身を活かしたポストプレーには注意が必要。