接戦制して鹿島が連勝。身につけ始めた強さ
試合が始まってからすぐに鹿島が押し込み始めた。カイオのスピードを活かして攻撃を仕掛け、5分には早くもCKから先制点を奪うという完璧な試合運び。その後もゴールこそ奪えないものの、畳みかけるようにチャンスを作っていった。
しかし、落ち着きを取り戻した清水が徐々に攻勢を強めていく。吉田が高い位置を取る左サイドとこの日キレていた河井のドリブルがある右サイドという両サイドからの攻撃を中心にチャンスを作り、守ってはCBとボランチの4人が高い守備力を発揮してボールを奪い取っていった。
後半も清水の流れが続く中で、ゴトビ監督は高木俊を投入してその勢いを強めていった。すると、57分にPA外のパス交換から高木俊が絶妙なクロス、それをこれまた絶妙な位置取りにいたノヴァコヴィッチがボレーで合わせ、清水が同点に追いつく。その後も清水は左サイドの高木俊の仕掛けを使い、追加点を狙っていった。鹿島もカウンターで清水ゴールに迫ったが、この時間は耐えることが多かった。
結果的にここを耐えられたのは大きかった。特にCBコンビの奮闘が目立った。植田が積極的にノヴァコヴィッチにチャレンジし、昌子がカバーする。この関係が非常に効果的だったため、ノヴァコヴィッチに決定的な場面を作られたのは失点シーンぐらいだった。そうした守備陣の奮闘が報われたのは79分。野沢のCKからこぼれ球を植田、ダヴィがシュートしたがはじかれ、そのルーズボールを昌子がヘッドで落としたところにL・アルベルトが豪快にボレーで決めて勝ち越しに成功した。こうなるとあとは逃げ切るだけになり、鹿島は高木俊の所に青木を入れてしっかりとケア。小笠原の献身的なプレーも光り、見事に逃げ切りに成功した。
この試合はお互いが持ち味を出したレベルの高い試合となった。こうした試合をモノに出来たのは大きい。課題だったチャンスを決めきれないという点も完全に解決したとは言えないが、最後に決めた点は十分に評価できるだろう。連戦2試合目も勝って連勝。その相手が上位だったことも考えていくと、チームは確実に強さを身につけ始めている。
[試合記録]
2014 Jリーグ ディビジョン1 第10節
2014年4月29日(火・祝) 15:00キックオフ
県立カシマサッカースタジアム 入場者数:15077人
鹿島アントラーズ2-1清水エスパルス
[試合展開]
立ち上がりは鹿島が圧倒。5分にCKから平岡のオウンゴールで鹿島が先制する。しかし、流れを取り戻した清水が攻勢を強めていく。後半に入ってもその流れは変わらず、57分に高木俊のクロスからノヴァコヴィッチが合わせて、清水が追いつく。その後は清水が攻める時間がやや多いものの、鹿島もチャンスをつくり一進一退の展開になる。すると、79分にCKから最後は昌子のヘッドをL・アルベルトが押し込んで鹿島が勝ち越し。そのまま逃げ切った鹿島が勝って、ホームで久々の勝利。
[得点経過]
・5分 <鹿島>オウンゴール
・57分 <清水>ノヴァコヴィッチ(今季5点目 アシスト:高木俊幸)
・79分 <鹿島>ルイス・アルベルト(今季1点目 アシスト:昌子源)
[ハイライト動画]
[警告・退場]
7分 <清水>ヤコヴィッチ(警告 累積1枚目)
23分 <鹿島>山本脩斗(警告 累積2枚目)
69分 <鹿島>植田直通(警告 累積2枚目)
90+1分 <鹿島>小笠原満男(警告 累積2枚目)
[出場記録・寸評]
<鹿島>
GK
21曽ヶ端準 6 失点はノーチャンス。ハイボールの処理が安定していた。
DF
22西大伍 5 攻め上がりはいいのだが、いかんせん守備が軽すぎる。
23植田直通 6.5 やや不安なところもあったが、粘りを見せた。惜しいシュートも。
15昌子源 7 ナイスカバーを見せ、失点を防ぐ。アシストも記録した。
16山本脩斗 5 前半は河井に翻弄された。退場にならなかったのが救い。
MF
20柴崎岳 5.5 運動量は多かったが、押し込まれた時の守備は課題。
40小笠原満男 6.5 ミスはあったが、さすがの読みでピンチの芽を摘んだ。
25遠藤康 6 上手くサイドの裏を突き、チャンスを創り出した。
→MF8ルイス・アルベルト(78分) 7 ファーストタッチで決勝点。起用に見事に応えた。 MOM
33カイオ 7 スピードを存分に活かした。守備の貢献度も高い。
→MF35野沢拓也(68分) 6 トラップ、キック共に精度が高く、ボールが上手く収まった。
28土居聖真 5 よく走り回ったが、消える時間が長かった。
FW
11ダヴィ 5.5 チャンスを決められず、C・ヨンアピンに潰されたが、その分守備で貢献。
→DF5青木剛(85分) - クローザーとして使えるのはなんとも贅沢だ。
監督
トニーニョ・セレーゾ 7 采配がズバリ的中。チームは確実に成長している。
鹿島 フォーメーション
<清水>
GK
1櫛引政敏 6
DF
28吉田豊 6
19ヤコヴィッチ 6.5
3平岡康裕 5.5
4カルフィン・ヨン・ア・ピン 7
MF
5村松大輔 5
→FW11高木俊幸(51分) 6.5
20竹内涼 6
→MF7本田拓也(85分) -
16六平光成 6
FW
17河井陽介 6.5
→FW22村田和哉(77分) 6.5
10大前元紀 5.5
18ノヴァコヴィッチ 6.5
監督
アフシン・ゴトビ 6
清水 フォーメーション
<主審>
家本政明 6 コミュニケーション能力の高さで試合を上手く落ち着かせた。
試合が始まってからすぐに鹿島が押し込み始めた。カイオのスピードを活かして攻撃を仕掛け、5分には早くもCKから先制点を奪うという完璧な試合運び。その後もゴールこそ奪えないものの、畳みかけるようにチャンスを作っていった。
しかし、落ち着きを取り戻した清水が徐々に攻勢を強めていく。吉田が高い位置を取る左サイドとこの日キレていた河井のドリブルがある右サイドという両サイドからの攻撃を中心にチャンスを作り、守ってはCBとボランチの4人が高い守備力を発揮してボールを奪い取っていった。
後半も清水の流れが続く中で、ゴトビ監督は高木俊を投入してその勢いを強めていった。すると、57分にPA外のパス交換から高木俊が絶妙なクロス、それをこれまた絶妙な位置取りにいたノヴァコヴィッチがボレーで合わせ、清水が同点に追いつく。その後も清水は左サイドの高木俊の仕掛けを使い、追加点を狙っていった。鹿島もカウンターで清水ゴールに迫ったが、この時間は耐えることが多かった。
結果的にここを耐えられたのは大きかった。特にCBコンビの奮闘が目立った。植田が積極的にノヴァコヴィッチにチャレンジし、昌子がカバーする。この関係が非常に効果的だったため、ノヴァコヴィッチに決定的な場面を作られたのは失点シーンぐらいだった。そうした守備陣の奮闘が報われたのは79分。野沢のCKからこぼれ球を植田、ダヴィがシュートしたがはじかれ、そのルーズボールを昌子がヘッドで落としたところにL・アルベルトが豪快にボレーで決めて勝ち越しに成功した。こうなるとあとは逃げ切るだけになり、鹿島は高木俊の所に青木を入れてしっかりとケア。小笠原の献身的なプレーも光り、見事に逃げ切りに成功した。
この試合はお互いが持ち味を出したレベルの高い試合となった。こうした試合をモノに出来たのは大きい。課題だったチャンスを決めきれないという点も完全に解決したとは言えないが、最後に決めた点は十分に評価できるだろう。連戦2試合目も勝って連勝。その相手が上位だったことも考えていくと、チームは確実に強さを身につけ始めている。
[試合記録]
2014 Jリーグ ディビジョン1 第10節
2014年4月29日(火・祝) 15:00キックオフ
県立カシマサッカースタジアム 入場者数:15077人
鹿島アントラーズ2-1清水エスパルス
[試合展開]
立ち上がりは鹿島が圧倒。5分にCKから平岡のオウンゴールで鹿島が先制する。しかし、流れを取り戻した清水が攻勢を強めていく。後半に入ってもその流れは変わらず、57分に高木俊のクロスからノヴァコヴィッチが合わせて、清水が追いつく。その後は清水が攻める時間がやや多いものの、鹿島もチャンスをつくり一進一退の展開になる。すると、79分にCKから最後は昌子のヘッドをL・アルベルトが押し込んで鹿島が勝ち越し。そのまま逃げ切った鹿島が勝って、ホームで久々の勝利。
[得点経過]
・5分 <鹿島>オウンゴール
・57分 <清水>ノヴァコヴィッチ(今季5点目 アシスト:高木俊幸)
・79分 <鹿島>ルイス・アルベルト(今季1点目 アシスト:昌子源)
[ハイライト動画]
[警告・退場]
7分 <清水>ヤコヴィッチ(警告 累積1枚目)
23分 <鹿島>山本脩斗(警告 累積2枚目)
69分 <鹿島>植田直通(警告 累積2枚目)
90+1分 <鹿島>小笠原満男(警告 累積2枚目)
[出場記録・寸評]
<鹿島>
GK
21曽ヶ端準 6 失点はノーチャンス。ハイボールの処理が安定していた。
DF
22西大伍 5 攻め上がりはいいのだが、いかんせん守備が軽すぎる。
23植田直通 6.5 やや不安なところもあったが、粘りを見せた。惜しいシュートも。
15昌子源 7 ナイスカバーを見せ、失点を防ぐ。アシストも記録した。
16山本脩斗 5 前半は河井に翻弄された。退場にならなかったのが救い。
MF
20柴崎岳 5.5 運動量は多かったが、押し込まれた時の守備は課題。
40小笠原満男 6.5 ミスはあったが、さすがの読みでピンチの芽を摘んだ。
25遠藤康 6 上手くサイドの裏を突き、チャンスを創り出した。
→MF8ルイス・アルベルト(78分) 7 ファーストタッチで決勝点。起用に見事に応えた。 MOM
33カイオ 7 スピードを存分に活かした。守備の貢献度も高い。
→MF35野沢拓也(68分) 6 トラップ、キック共に精度が高く、ボールが上手く収まった。
28土居聖真 5 よく走り回ったが、消える時間が長かった。
FW
11ダヴィ 5.5 チャンスを決められず、C・ヨンアピンに潰されたが、その分守備で貢献。
→DF5青木剛(85分) - クローザーとして使えるのはなんとも贅沢だ。
監督
トニーニョ・セレーゾ 7 采配がズバリ的中。チームは確実に成長している。
鹿島 フォーメーション
<清水>
GK
1櫛引政敏 6
DF
28吉田豊 6
19ヤコヴィッチ 6.5
3平岡康裕 5.5
4カルフィン・ヨン・ア・ピン 7
MF
5村松大輔 5
→FW11高木俊幸(51分) 6.5
20竹内涼 6
→MF7本田拓也(85分) -
16六平光成 6
FW
17河井陽介 6.5
→FW22村田和哉(77分) 6.5
10大前元紀 5.5
18ノヴァコヴィッチ 6.5
監督
アフシン・ゴトビ 6
清水 フォーメーション
<主審>
家本政明 6 コミュニケーション能力の高さで試合を上手く落ち着かせた。