巡り合わせというものは憎らしいほどよく出来ているものだ。昨季CSの決勝の再現、首位攻防戦、GWのデーゲーム、舞台は整った。鹿島にとっては、今季ここまでの試合の中で間違いなく一番のビッグマッチになるだろう。決戦の舞台は、埼玉スタジアム2002だ。

 試行錯誤を経て、鹿島はここに来て徐々にチームが整ってきた。昨季の主力をベースにしながら、そこに新戦力を組み込んでいく作業がここ2試合は結果となって表れてきている。まだ、完全な状態とは言えないが、その新戦力たちのパフォーマンスも上がってきており、さらに頼れるベテランや飛躍を期す若手も控えている。このビッグマッチに向けて戦える状態は出来てきたと言えるだろう。

 ただ、対戦するのは浦和レッズ。言うまでもなく強敵だ。このところの公式戦2試合には勝利しているものの、流動的なコンビネーションから何度もピンチを作られ、失点を喫してきた。さらに、今季はラファエル・シルバという新戦力が加入。抜群のスピードを持ち、さらにシンプルに味方を使うことも出来るこのストライカーの加入によって、浦和の攻撃陣にはさらに磨きがかかっていると言えるだろう。

 鹿島としては、まず中央を崩されるのはなんとしても避けたいところだ。まず、相手の選択肢をサイドに向け、攻撃の経路を限定した上で、ボールを奪いたいところだ。今の鹿島なら先制されても、粘り強く戦って逆転するだけの力は備えているが、連戦続きの中であまり余計なパワーは使いたくないところ。特に試合の入りには気をつけたいところだ。一方、攻撃面では浦和の守備陣に数的有利を作られたくないところ。浦和の守備陣と鹿島の攻撃陣なら決して個々の力では負けていない、むしろ勝てる部分も多いだけに、出来る限り相手の3バックをピン止めして、相手のWBと1対1の状況を作り出して、そこからチャンスを窺いたいところだ。昨季CS決勝での金崎の2ゴールはいずれもその形から生まれたもの。再現を狙いたいところだ。

 負傷を抱えるメンバーもいるが、どうやらこの試合はほぼ現状のベストメンバーで戦えそうだ。まだリーグ戦の1/3も経過していないとはいえ、この一戦の影響度は良くも悪くも大きいだろう。この大一番に必要なのは勝つこと、ただそれだけだ。

明治安田生命J1リーグ 第10節
浦和レッズ浦和レッズ鹿島アントラーズ鹿島アントラーズ

5月4日(木・祝) 14:00キックオフ
埼玉スタジアム2002


試合情報(浦和公式サイト)
スタジアムの天気
NHK総合 放送予定(13:50~)
DAZN 放送予定(13:50~)

ニッポン放送 放送予定(14:00~)

[鹿島の前節ハイライト]


[対戦相手の前節ハイライト]


[予想フォーメーション]
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[予想スタメン]
<鹿島>(3位) ※は累積警告
GK
1クォン・スンテ
DF
22西大伍
5植田直通
3昌子源
16山本脩斗
MF
4レオ・シルバ
6永木亮太
25遠藤康
8土居聖真
FW
7ペドロ・ジュニオール
33金崎夢生

SUB
GK21曽ヶ端準
DF15三竿雄斗
MF11レアンドロ
MF20三竿健斗
MF40小笠原満男
FW9鈴木優磨
FW14金森健志
監督
石井正忠

欠場予想選手
MF中村充孝(右太もも裏を痛めて欠場濃厚)

前節と同じスタメン予想だが、山本と金崎が負傷を抱えているため万が一の場合は欠場する可能性がある。代役となるのは、左SBが三竿雄、FWが鈴木となるだろう。

<浦和>(1位) ※は累積警告
GK
1西川周作
DF
46森脇良太
4那須大亮
5槙野智章
MF
22阿部勇樹
16青木拓矢
24関根貴大
3宇賀神友弥
9武藤雄樹
30興梠慎三
FW

8ラファエル・シルバ
SUB
GK25榎本哲也
DF17田村友
MF15長澤和輝
MF18駒井善成
MF39矢島慎也
FW20李忠成
FW21ズラタン
監督
ペトロヴィッチ

欠場予想選手
DF遠藤航(左足首捻挫で欠場濃厚)
MF柏木陽介(右太もも打撲で欠場濃厚)

遠藤と柏木がケガで今節は欠場が濃厚。代わりにCBに那須、ボランチに青木か駒井が入りそうだ。




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