前回対戦時にも苦戦を強いられた山形相手に、鹿島は今回も苦戦を強いられることになった。立ち上がり、山形はWBの位置取りを高くして、前から積極的にプレスをかけて、ロングボール主体の攻め方で鹿島ゴールに迫った。これを受けてしまった鹿島は、中々前線にボールが渡らず、押し込まれる展開になってしまう。

 それでもこのままズルズルと行かないのが今の鹿島である。敢えてラインを下げて中央を固めることで、山形の攻撃を跳ね返すことに集中。山形のハイプレスが長くは続かないことを見越しての選択だった。その結果、単発な攻撃資格り出せない鹿島だったが、山形にシュートは打たれながらも大きなピンチとはならず、失点の危険性が低い攻撃を繰り返させていった。

 そして、このペースのまま後半に持ち込むかと思われた40分、試合が動く。鹿島は左サイドのスローインから粘って山本がニアにボールを入れると、それを受けた土居がドリブルで3人をかわして切れ込みクロス、これをファーで金崎が競り勝ってヘディングで押し込み、先制に成功。山形のペースが落ち気味になった所を突いた見事な得点で、鹿島は1点リードで前半を折り返す。

 後半になると、予測通りペースが落ちてきた山形に対して、鹿島がペースを握り出す。57分には、宇佐美の縦パスをカットしたカイオからボールを繋いで、土居が右サイドに展開。抜け出した遠藤のクロスに、走り込んだカイオが詰めて、追加点をゲット。小笠原を投入した後は、ボールが落ち着くようになり、鹿島が試合を支配する時間がどんどん増えていく。そして、74分にはカイオが左サイドを突破すると、折り返したボールを遠藤がダイレクトで合わせて、決定的な3点目が入る。終了間際に訪れたピンチも、中島のシュートを曽ヶ端が見事にストップして、完封も達成。結果として、鹿島が盤石の勝ち方で5連勝、2ndステージ首位を守り抜いた。

 自分たちの時間帯でなくても慌てることなくこらえられるという勝者のスタイル、そうした劣勢の時間帯に得点が奪えるという好調のチームが持つスタイル、その両方を兼ね備えた今の鹿島のチームの盤石さは簡単に揺らぐものではないだろう。

[試合記録]
2015明治安田生命J1リーグ 2ndステージ 第8節
2015年8月22日(土) 18:34キックオフ
県立カシマサッカースタジアム 入場者数:16700人

鹿島アントラーズ鹿島アントラーズ3-0モンテディオ山形モンテディオ山形

[得点経過]
40分 <鹿島>金崎夢生(今季5点目 アシスト:土居聖真[今季3アシスト目])
57分 <鹿島>カイオ(今季6点目 アシスト:遠藤康[今季3アシスト目])
74分 <鹿島>遠藤康(今季5点目 アシスト:カイオ[今季3アシスト目])

[ハイライト動画]


[データ]

鹿島項目山形
7シュート11
2CK7
14FK18
1オフサイド0
0PK0

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[警告・退場]
14分 <鹿島>山村和也(警告 累積1枚目)
31分 <山形>キム・ボムヨン(警告)
37分 <山形>山田拓巳(警告)
84分 <鹿島>遠藤康(警告 累積2枚目)

[フォーメーション]
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[出場記録、採点・寸評]
<鹿島>
GK
21曽ヶ端準 6.5 ハイボールへの対応が抜群。終了間際の好セーブで完封に大きく貢献。
DF
22西大伍 5.5 背後を狙われ、フィジカルの部分で競り負けるところも。
23植田直通 6.5 的確なポジショニングで相手の攻撃を跳ね返す。ミスも見られなかった。
3昌子源 6 相手のパワーにも粘り強く対応して、劣勢の中でも耐え抜いた。
16山本脩斗 6 自身のサイドはほとんど崩されず。攻撃でも的確なサポートを見せた。
MF
4山村和也 5.5 序盤は裏を取られて、危うく退場になる所だった。徐々に落ち着いてきた。
→MF40小笠原満男(68分) 6.5 チームの流れをグッと引き寄せ、勝利を確実なものにした。
20柴崎岳 6 後半に存在感を見せたが、その存在感を劣勢の前半にも見せたい。
25遠藤康 7 攻撃の矢印が後ろ向きになることがやや多かったが、1ゴール1アシストときっちり結果を残した。
7カイオ 7.5 1ゴール1アシストで勝利に貢献。守備での貢献度も非常に高かった。 MOM
→DF17鈴木隆雅(86分) - 出場時間短く、評価なし。
FW
33金崎夢生 7 1ゴールだけでなく、相手の背後に蹴られたボールに走り込んで、プレッシャーをかけたプレーも評価できる。
8土居聖真 7
 アシストの1プレーが、試合の流れを大きく変えた。前線からのプレスも〇。
→FW18赤﨑秀平(66分) 5.5 3つあったシュートチャンスのうち、1つは決めておきたかった。
監督
石井正忠 7 我慢したことが5連勝の要因の一つにも。選手起用も当たった。

<山形>
GK
1山岸範宏 5.5
DF
26宇佐美宏和 4.5
4西河翔吾 5
13石川竜也 5
MF
6山田拓巳 5
5アルセウ 5
15宮阪政樹 5.5
24ロメロ・フランク 5
→MF9中島裕希(60分) 5.5
29川西翔太 5.5
→FW8林陵平(71分) 5
22キム・ボムヨン 4.5
FW
11ディエゴ 5
監督
石﨑信弘 5

<主審>
松尾一

[明治安田生命J1 2nd第8節終了時 記録]
<対戦結果>

2-0松本
甲府1-0神戸
鹿島3-0山形
浦和3-1仙台
湘南2-1川崎F
新潟0-2広島
名古屋0-0FC東京
G大阪1-0清水
鳥栖1-2横浜FM

<年間 順位>
順位チーム試合勝点得点失点得失
1浦和レッズ2555502525
2サンフレッチェ広島2552492425
3FC東京254934259
4ガンバ大阪2542372512
5鹿島アントラーズ2541423210
6川崎フロンターレ254142357
7横浜F・マリノス253732266
8柏レイソル253634313
9名古屋グランパス253630282
10湘南ベルマーレ25363132-1
11ヴィッセル神戸25292830-2
12サガン鳥栖25293244-12
13ヴァンフォーレ甲府25281729-12
14ベガルタ仙台252738371
15アルビレックス新潟25223147-16
16松本山雅FC25212343-20
17清水エスパルス25193047-17
18モンテディオ山形25181737-20

<2ndステージ 順位>
順位チーム試合勝点得点失点得失
1鹿島アントラーズ8191578
2サンフレッチェ広島81820812
3柏レイソル8181266
4浦和レッズ8141183
5湘南ベルマーレ8141183
6FC東京8141073
7名古屋グランパス81412102
8ガンバ大阪81213121
9横浜F・マリノス8111192
10川崎フロンターレ8111091
11ヴィッセル神戸81011110
12サガン鳥栖891012-2
13ヴァンフォーレ甲府8857-2
14アルビレックス新潟881114-3
15清水エスパルス86815-7
16松本山雅FC86617-11
17ベガルタ仙台841117-6
18モンテディオ山形84313-10

<ゴールランキング>
順位選手名チームゴール
1宇佐美貴史G大阪16
2大久保嘉人川崎F15
3豊田陽平鳥栖14
4大前元紀清水11
ドウグラス広島
6武藤雄樹浦和10
クリスティアーノ
武藤嘉紀FC東京
佐藤寿人広島
10レナト川崎F9
ピーター・ウタカ清水
パトリックG大阪