タケゴラ

鹿島アントラーズのことを書いています


 前節ホームで引き分けたものの、依然として首位に立つ鹿島。運命の最終節は、アウェイで磐田と戦う。

 磐田は現在5位。チームの目標を大きく上回る結果をここまで残しており、前節もメンバーを入れ替えながら、鳥栖に2-0で快勝。鹿島との前回対戦でも3-0で磐田が勝利している。そんな磐田の躍進の原動力となっているのが、リーグ最少の30失点という守備である。運動量豊富なボランチを軸に激しいプレッシャーをかけ、中盤でボールを奪おうとするのが磐田のスタイル。CBも積極的にインターセプトを狙って、最終ラインは高い位置を保っている。そして最後尾に控えるのはリーグ屈指のGKであるカミンスキー。昨季は50失点していたことを考えれば、磐田の守備の充実ぶりはチームの成績に大きな意味を持つものだろう。

 磐田は攻撃では速攻と遅攻を使い分けている。速攻は先程述べた高い位置からの守備をショートカウンターに繋げる形、一方遅攻では中村俊を軸としたビルドアップからのものである。低い位置から組み立てに参加する中村俊が空けたスペースにはボランチが走りこんで、前線の人数不足を補っている。そして、フィニッシュパターンで多いのがクロスからのもの。ゴール前で強さを発揮する川又以外にもアダイウトンや逆サイドの選手、ボランチを飛び込ませることで、チャンスを作り出しているのだ。

 鹿島としては磐田の攻守においてキーマンとなっているボランチの働きを封じることが勝利のカギとなるだろう。攻撃ではいかにボランチのプレッシャーを外して、相手CBとの勝負に持ち込めるか、守備では積極的にポジションを変えて動く磐田のボランチをケアできるか、ここの成否が勝敗を大きく左右してくることだろう。特に意識したいのが、ボールを奪った後、奪われた後のトラジションのシーンである。鹿島は前節の柏戦ではボールを奪われた後にその周りにいる選手が素早くプレッシャーをかけることでカウンターのピンチを未然に防ぎ、逆にチャンスに繋げることができていた。鹿島としてはそうしたプレーを継続したい一方で、磐田も同じようなプレーを狙ってくるチームなだけに、ボールを奪った後のプレーは今節余計に意識したいところだ。

 前節はゴールを奪えなかったが、チャンスは決して少なくなかった。あとはそれをゴールが入るまで続けるだけだ。チームの士気の高さは少しも衰えてないだけに、やるべきことをやりきれば確実にこちらに風は来る。

明治安田生命J1リーグ 第34節
ジュビロ磐田ジュビロ磐田鹿島アントラーズ鹿島アントラーズ
12月2日(土) 14:00キックオフ
ヤマハスタジアム


試合情報(磐田公式サイト)
スタジアムの天気
NHK総合 放送予定(13:50~)
DAZN 放送予定(13:50~)


[鹿島の前節ハイライト]


[対戦相手の前節ハイライト]


[予想フォーメーション]
myboard

[予想スタメン]
<鹿島>(1位)
GK
21曽ヶ端準
DF
22西大伍
5植田直通
3昌子源
16山本脩斗
MF

4レオ・シルバ
20三竿健斗
25遠藤康
11レアンドロ
FW

8土居聖真
33金崎夢生
SUB
GK1クォン・スンテ
DF24伊東幸敏
MF6永木亮太
MF40小笠原満男
FW7ペドロ・ジュニオール
FW9鈴木優磨
FW30安部裕葵
監督
大岩剛

欠場予想選手
MF田中稔也(右第5中足骨骨折で欠場濃厚)

前節と同じスタメンで臨む模様。安部の札幌戦以来となるベンチ入りを予想。

<磐田>(5位)
GK
21カミンスキー
DF
41高橋祥平
3大井健太郎
35森下俊
MF
8ムサエフ
40川辺駿
24小川大貴
13宮崎智彦
10中村俊輔
15アダイウトン

FW

20川又堅碁
SUB
GK36三浦龍輝
DF33藤田義明
MF7上田康太
MF11松浦拓弥
MF14松本昌也
MF30上原力也
FW37中野誠也
監督
名波浩


欠場予想選手
DF櫻内渚(累積警告で出場停止)
MF荒木大吾(右腓骨骨折・右足関節靱帯損傷で欠場濃厚)
FW小川航基(左膝前十字靭帯損傷・外側半月板損傷で欠場濃厚)

前節から2人変更して、3バックに変更しそうだ。3バックの一角に森下、ボランチに川辺、右WBに小川大が入る。特別指定で筑波大学在籍中のストライカー、中野のベンチ入りも予想される。


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 前節ホームで浦和を下して、優勝に王手をかけた鹿島。勝てば文句なしで連覇が決まる今節は、柏と対戦する。

 柏は現在4位。ここ2試合は川崎F、磐田といった上位陣とのホーム連戦で1勝1分の成績を残し、ACL出場圏内となる3位を射程圏内にとらえており、鹿島はもちろん柏にとっても勝利が求められる一戦になる。鹿島は今季、7月にアウェイで柏と対戦しており、その時は前半に柏に先制を許すも、金崎と永木のゴラッソで逆転。その後追いつかれるも、ペドロ・ジュニオールのゴラッソで突き放して、3-2とシーソーゲームをモノにしている。

 柏というチームは戦術に柔軟性があるため、どんな相手にもそれに合わせたやり方で勝点を稼げるチームである。鹿島相手に柏が繰り出してくるのがビルドアップとハイプレスだ。ビルドアップでは常に数的有利を作ってボールを前進させ、ボールが相手に渡ればすぐさま奪い返しにプレスをかけて、相手に満足な攻撃を許さない、この2つのやり方を使い分ける下平監督率いる柏に鹿島は常に苦戦を強いられ、昨季は2敗、今季も前半戦は勝ったとはいえ、内容面では明らかに柏の方が上回っていた試合だった。

 今節もお互いにやり方を大きくは変えてこないゆえに、正直鹿島が内容で劣る展開になってしまうだろう。だが、それと結果は別である。前半戦で鹿島が勝利した最大のポイントは、前線の個の力で押し切ったことにある。エースの金崎はもちろん、ドリブラーとしてもバランサーとしても重宝される土居、一発で展開を打開できるレアンドロ、キープ力とパンチ力ある左足を持つ遠藤と今の鹿島にはアタッカーの駒が充実しており、彼らを柏のDF陣にぶつけ、DFラインを押し下げることで鹿島にも自分たちのペースを握れる時間帯を迎えられるはずだ。ベンチには突破力のあるペドロ・ジュニオールやゴール前での強さを持つ鈴木も控えている。この攻撃陣の力を引き出せれば、鹿島に勝利は近づいてくるだろう。

 そのためにはもちろん守備陣の踏ん張りも欠かせない。チケット完売のカシマスタジアムで、鹿島は全員の力で目標達成に邁進するのみだ。
    
明治安田生命J1リーグ 第33節
鹿島アントラーズ鹿島アントラーズ柏レイソル柏レイソル
11月26日(日) 13:00キックオフ
県立カシマサッカースタジアム


試合情報(鹿島公式サイト)
スタジアムの天気
NHK総合 放送予定(13:05~)
DAZN 放送予定(12:50~)


[鹿島の前節ハイライト]


[対戦相手の前節ハイライト]


[予想フォーメーション]
myboard

[予想スタメン]
<鹿島>(1位) ※は累積警告
GK
21曽ヶ端準
DF
22西大伍■■
5植田直通
3昌子源
16山本脩斗
MF

4レオ・シルバ
20三竿健斗
25遠藤康
11レアンドロ■■
FW

8土居聖真
33金崎夢生
SUB
GK1クォン・スンテ
DF24伊東幸敏
MF6永木亮太■■
MF13中村充孝
MF40小笠原満男
FW7ペドロ・ジュニオール
FW9鈴木優磨
監督
大岩剛

欠場予想選手
DF三竿雄斗(別メニュー調整中で欠場濃厚)
MF田中稔也(右第5中足骨骨折で欠場濃厚)

前節と同じスタメンで臨む模様。ベンチにはここ2試合を欠場したペドロ・ジュニオールが復帰しそうだ。

<柏>(4位) ※は累積警告
GK
23中村航輔
DF
13小池龍太
2鎌田次郎
5中山雄太
22輪湖直樹■■
MF
7大谷秀和■■
28栗澤僚一
14伊東純也
19中川寛斗
20ハモン・ロペス

FW

9クリスティアーノ
SUB
GK1桐畑和繁
DF4中谷進之介■■
DF26古賀太陽
MF8武富孝介
MF37細貝萌
FW10大津祐樹
FW11ディエゴ・オリヴェイラ
監督
下平隆宏


欠場予想選手
MF小林祐介(左膝外側半月板損傷で欠場濃厚)
MFキム・ボギョン(累積警告で出場停止)
MF手塚康平(右膝前十字靭帯損傷・右膝外側半月板損傷で欠場濃厚)

前節から1人変更。キム・ボギョンが出場停止となるボランチに栗澤が入る。前節欠場した中谷は復帰濃厚で、先発の可能性もありそうだ。



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 いよいよ今季も残り2試合を残すのみとなったが、ここに来て鹿島のボランチは三竿健斗とレオ・シルバのコンビで固定されている。永木亮太や小笠原満男といった、他クラブならレギュラークラスの選手を控えに追いやって、なぜこの2人が起用されているのか、その理由を分析していきたい。

・大岩監督の事情と方針

 知っての通りだが、今季の鹿島は5月に監督交代を実施。現在は大岩監督が指揮を執っているわけだが、大岩監督が就任した時、次の試合であったアウェイでの広島戦はもう4日後に迫っていた。その後代表ウィークによる中断があったとはいえ、与えられた準備期間が短かったのは事実。そこで、大岩監督は数ある課題の中から攻撃の改善に着手。コンスタントにゴールの奪えるチーム作りを目指したのだった。

 ただ、そうなると必然的に守備については後回しになってしまう。守備の方も連動したプレッシングは機能しておらず、そうした点でチームは勝点を失ってきた。それに対して、大岩監督は守備陣の個々の能力に頼る戦い方にシフト。多少前掛かりになったり、押し込まれても、昌子を中心としたDFラインとボランチの守備力があれば、そう簡単に失点はしない、守備組織の再構築は来季以降に取り組み、今季はこのままでも十分に戦っていけると判断したのだった。

・ボランチに求められること

 この判断がボランチのチョイスに大きな影響をもたらしてくる。大岩監督の方針によって、ボランチには高い守備力が今まで以上に求められるようになった。とはいえ、三竿健ら上記にあげた4人はそれを満たすだけの守備力は持っている。ここで大事になってくるのが、「中央を固めること」と「守備範囲の広さ」だ。

 サッカーというものは中央から攻められる方がサイドから攻められるよりも、当然失点のリスクは高くなる。さらに、鹿島はSBが高い位置を取って攻撃に参加するため、SBの裏には大きなスペースが出来る。そのスペースをカバーするのは鹿島ではCBの仕事になっている。そこでCBが空けたスペースは、逆サイドのSBかボランチがケアしなければならない。ただ、ここでそのケアしたSBやボランチに対人の強さ、高さがないと、そこを突かれて失点するリスクは高くなってくる。そのため、ボランチやSBにはカバーに入った時に対応できるだけの守備力、さらに高さが求められているのだ。大岩監督が就任直後から三竿健を重用するのには、そうした高さを考えてのことと、三竿健はセットした状態だと必ずCBの前に位置取ることを特に意識するプレーヤーのため、そうした時には常にCBとボランチの1枚で三角形を作ることができる。この三角形が防波堤として成り立つためには大事なことなのであろう。

 先ほど、鹿島はプレッシングが機能しておらず、またSBの裏にはスペースが出来ると書いた。そうなると受けやすくなるのがカウンターである。カウンターでは相手の攻撃陣と数的同数、または数的不利の状態で広い自陣を守らなければならず、どうしても個々がカバーしなければならないゾーンは広くなってしまう。その広がったゾーンを補えるだけの運動量とボールを奪ってカウンターを止める能力は、大岩監督になってからいっそうボランチには求められるようになった。チームの大黒柱である小笠原がベンチを温める機会が多くなっているのは、この部分が理由として大きいだろう。鋭い読みとボール奪取力はチームでもトップレベルにあることは間違いないが、運動量に関しては衰えを隠せないのが正直なところだ。先述した理由に合わせて、鹿島は拮抗した展開で終盤に突入すると、わざと陣形を間延びさせてカウンターの撃ち合いに持ち込ませ、その中でゴールに迫るチャンスを増やす戦い方もしている。これはゴールを奪えるクオリティのある攻撃陣がいることはもちろん、カウンターを受けても耐えきれる守備陣の力も一層必要になってくる。そうしたことも、小笠原がなかなか出番を得られない理由の一つではあると思われる。

 また、大岩監督になってボランチが求められるようになったことのもう一つが「縦パス」だ。攻撃の改善に乗り出した大岩監督は、石井監督時のサイド攻撃主体から中央突破主体にシフト。そのため、ボランチには多少のリスクを冒してでも中央の味方に縦パスを入れていくことが求められるようになった。ただ、この点においてはボランチのレギュラーを争う4人全員がこなせるタスクであり、さらに言えば小笠原や永木の方がスタメンで出ている2人より質の高いものを持っているとも言えるだろう。

 それでも大岩監督が2人を評価してレギュラーに使い続けるのには、彼らに積極性があるからだろう。彼らは縦パスを入れることをあまり躊躇しない。もちろん奪われるリスクも考えなければいけないし、2人も闇雲に入れているわけではないが、彼らはミスを恐れることなく、おそらく他のボランチよりも高い頻度で縦パスを入れている。それには、たとえミスしても、すぐに失点には繋がらない場面だという判断もあると思われるし、また彼らの守備力をもってすれば、そのミスを取り返してもう一度自分たちのボールにできるという計算があるからだろう。いずれにしろ、彼らの積極性が鹿島の攻撃の機会を増やしていることは間違いない。

・レギュラー争いのこれから

 もっとも、この現状を小笠原や永木がすんなりと受け入れているわけはなく、彼らの突き上げによってボランチのレギュラー争いはまだまだ激しい争いが続いていくだろう。もちろん、彼ら以外にもレンタル組を含めて、鹿島にはボランチのレギュラーポジションを狙う選手が数多く在籍しているだけに、そうした面々の活躍にも期待したいところだ。来季になれば、守備組織の整備の如何でボランチに求められることもまた変わってくるだろう。今までも、これからも、その時その時に合わせて求められることを最もこなせる選手が、ボランチのポジションを掴んでいるだろう。


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