タケゴラ

鹿島アントラーズのことを書いています

始動日までには終わらせるようにします!(汗)MFは3回に分けます。

5青木剛(31) B
成績:リーグ戦34試合出場2得点。ナビスコ杯7試合出場。天皇杯2試合出場。スル銀杯1試合出場。PSM水戸戦1試合出場。

今季は右SBを務めた試合もあったが、シーズンを通してCBでプレー。レギュラーを守り抜いた。チームとして失点は多かったが、青木本人は安定したパフォーマンスを見せ、30代に入りさらなる成長を見せている。積極的な守備や時折見せる大胆な持ち上がりはチームに欠かせない。課題はCBとしては物足りないフィジカルと視野の狭さか。ただ、フィジカルの課題は他の守備陣との連係で解消できるものである。来季は昌子ら若手の突き上げもあるが、まだまだポジションは譲れない。

6中田浩二(34) C
成績:リーグ戦25試合出場。ナビスコ杯6試合出場。天皇杯2試合出場。スル銀杯1試合出場。PSM水戸戦1試合出場。

今季は人材不足もあって左SBで1年を通してプレー。また大きなケガもなくシーズンを戦い抜いた。経験から導かれる読みによるカバーリングやコーチングなど、守備面での奮闘が目立った。また、2列目の選手への縦パスもミスがなく、安定していた。しかし、鹿島のSBらしいサイドを駆け上がる姿は見られず、一方通行になってしまう場面が多かった。また、スタミナ不足を露呈する場面も目立った。とはいえ、守備面でこの男の右に出る者はいない。来季はボランチなど他のポジションでも活躍が期待される。

10本山雅志(34) C
成績:リーグ戦24試合出場。ナビスコ杯7試合出場1得点。天皇杯3試合出場。PSM水戸戦1試合出場。

今季も流れを変えるジョーカーとしてのプレーが多く、ピッチに立てばかなりの確率で試合の流れを引き寄せていった。以前のような献身的な守備は運動量の問題から期待できなくなってしまったが、的確なポジション取りや、相手の急所を突いたスルーパス、高いキープ力を誇るドリブルはまだまだ錆びついていない。ただ本人は先発を希望しているが、先発で使うとスペースがなく長所が活かせないため、来季もジョーカーの役割を担わせた方がいいのではないか。

13中村充孝(23) D
成績:リーグ戦16試合出場3得点。ナビスコ杯6試合出場。天皇杯2試合出場。スル銀杯1試合出場。ベトナム遠征1試合出場1得点。

13番を背負ったことからもチームからの期待の大きさが窺えたが、結局最後までチームに完全にフィットすることが出来なかった。ドリブル、パス、シュートと持っているポテンシャルは高いのだが、人見知りな性格と視野の狭さが災いし、チームメイトとの連係が合わなかった。ただ、リーグ戦3ゴールのうち2ゴールが決勝ゴールと勝負強さは見せた。来季は他の2列目の選手との違いを見せ、攻撃の核としてプレーしたい。


16本田拓也(28) 鹿島:D 清水:B
成績:[鹿島]リーグ戦7試合出場。ナビスコ杯3試合出場。ベトナム遠征1試合出場。
     [清水]リーグ戦15試合出場。天皇杯3試合出場。

鹿島ではピッチに立てばソツのない動きを見せたが、小笠原と柴崎の壁を崩せず夏に清水に復帰した。清水では復帰後から即レギュラーでプレー。ケガや出場停止で欠場した試合を除けば、全試合にスタメン出場した。守備力こそ手術の影響もあり、以前のような守備範囲の広さとボールを刈り取るスライディングの威力は減少したが、鹿島で視野を広げたため、攻撃面が成長、特に得意のレーザービームに怖さが増した。終盤には、試合勘が戻りスタミナも戻ってきた。今後、鹿島の前に立ちはだかる嫌な相手となるだろう。

今日はシーズンレビューです。対戦相手のシステムによってどれくらい成績が変わってくるのか調べてみました。(リーグ戦のみ対象) ※対戦相手の順位は対戦する前の節までの順位

[4バック]
①4-4-2
・第4節 VS大宮(6位タイ) ×1-3
・第5節 VSC大阪(3位) ◯1-0
・第7節 VS甲府(8位) △0-0
・第8節 VS新潟(13位) ◯3-2
・第18節 VS名古屋(12位) ×1-3
・第19節 VS大宮(2位) ◯1-0
・第20節 VS仙台(9位) ×1-2
・第21節 VS新潟(12位) ◯1-0
・第24節 VS柏(7位) ◯3-1
・第26節 VS磐田(17位) ◯3-2

10試合6勝1分3敗15得点13失点 勝点19 勝率:.600 1試合平均:1.50得点 1.30失点 勝点1.90

②4-5-1
・第1節 VS鳥栖(1位タイ) △1-1
・第9節 VS横浜FM(2位) △1-1
・第12節 VS名古屋(14位) ◯3-1
・第13節 VSFC東京(7位) ◯3-2
・第14節 VS川崎(8位) ×2-4
・第15節 VS清水(10位) ◯3-1
・第17節 VS磐田(17位) △1-1
・第22節 VS横浜FM(1位) ◯2-1
・第28節 VSFC東京(5位) ◯4-1
・第30節 VS川崎(6位) ◯4-1
・第31節 VS湘南(16位) ◯2-1
・第32節 VS鳥栖(14位)  ×1-2
・第33節 VSC大阪(4位) ◯2-1

13試合8勝3分2敗29得点18失点 勝点27 勝率:.615 1試合平均:2.23得点 1.38失点 勝点2.08

③4-3-3
・第2節 VS仙台(8位タイ) ◯3-2
・第23節 VS清水(13位) ×3-4

2試合1勝1敗6得点6失点 勝点3 勝率:.500 1試合平均:3.00得点3.00失点 勝点1.50

4バック合計
25試合15勝4分6敗50得点37失点 勝点49 勝率:.600 1試合平均:2.00得点1.48失点 勝点1.96

[3バック]
①3-6-1
・第3節 VS広島(7位) △0-0
・第10節 VS湘南(16位) ◯1-0
・第11節 VS浦和(4位) ×1-3
・第16節 VS柏(10位) ×1-2
・第25節 VS甲府(15位) ×0-3
・第27節 VS大分(18位) ◯3-1
・第29節 VS浦和(3位) ×1-2
・第34節 VS広島(2位) ×0-2

②3-1-4-2
・第6節 VS大分(18位) ◯3-2

3バック合計
9試合3勝1分5敗10得点15失点 勝点10 勝率:.333 1試合平均:1.11得点1.67失点 勝点1.11

[考察]
調べる前から分かってはいたのだが、やはり3バックのチーム相手に全く勝てていない。そもそも3-6-1が鹿島のような4バック主体のチーム対策に生み出されたシステムなのだが、今までの鹿島は個人能力の高さやオリヴェイラの戦術で蹴散らしてきていた。しかし、チーム力が落ち、オリヴェイラのいない今では、新たに対策を練らなければいけないのではないだろうか。特に4バックと3バックでは得点力の差が顕著である。これは、あまりにもボールを相手に支配されているためと考えられる。ボールの奪い所と収め所をはっきりさせ、カウンターとセットプレー頼みの攻撃から脱却する必要があると思う。

久々の通信簿です。

22西大伍(26) C
成績:リーグ戦29試合出場。ナビスコ杯8試合出場。天皇杯1試合出場。スル銀杯1試合出場。PSM水戸戦1試合出場。

今季もシーズン中盤までは不動の右SBとしてのレギュラーとして戦い続けたが、1対1の守備やカバーリングなどに課題があり、決して安定した出来ではなかった。また、攻撃面でも左SBの中田とのバランスを気にしてか、サイドを敵陣深くまで攻め上がることも少なかった。終盤には伊東にポジションを奪われるなど苦しいシーズン。来季は激しいポジション争いが待っているが、フィジカル面とビルドアップ能力の高さを武器にレギュラーの座を盤石にし、もっと得点に絡みたい所。

23植田直通(19) E
成績:ナビスコ杯2試合出場。天皇杯1試合出場。ベトナム遠征1試合出場。

「開幕スタメンを狙う」と宣言した逸材にとって、リーグ戦出場ゼロはあまりにも悔しい結果となった。高さや強さといった身体能力はプロでも十分通用したが、ポジショニングなど技術面での課題が多く、最終ラインの一角を担うにはあまりにも心もとなかった。とはいえ、シーズン終盤には監督の徹底指導のかいもあり、成長を感じさせるパフォーマンスが見られるようになった。岩政が抜ける来季、パワー系のCBは彼だけ。U-21代表での活動もあるが、まずはクラブでリーグ戦出場を果たし、レギュラー争いに加わりたい。

24伊東幸敏(20) C
成績:リーグ戦6試合出場。天皇杯2試合出場1得点。ベトナム遠征1試合出場。

今季開花したセレーゾチルドレンの1人。西の出場停止により、リーグFC東京戦(国立)でリーグ戦初出場を飾ると、スピードと運動量を活かした攻守において積極的なプレーを見せ、終盤戦はレギュラーに定着。飛躍の1年となった。しかし、クロス精度の低さや、守備においての軽さは課題。来季はレギュラー定着を目指すと共に、U-21代表にも絡んでいきたい。

26鈴木隆雅(19) E
成績:[鹿島]ベトナム遠征1試合出場。
     [千葉]J2リーグ戦2試合出場。天皇杯1試合出場。

身体能力の高さを活かしたスケールの大きいプレーが魅力の左SB。しかし、攻守両面で荒削りで課題が多く、鹿島ではレギュラー争いどころかベンチ入りもならなかった。そのため、夏に千葉に期限付き移籍。千葉に移籍直後も試合に絡めなかったが、練習でのアピールもあってかベンチ入りし、2試合に途中出場した。しかし、インパクトを残せずにいると、再び終盤戦はベンチ外となってしまった。来季は鹿島に復帰したが、再びレンタルの可能性もある。いずれにせよ、ポジションをつかむには長所を明確にして、アピールしていくことが必要か。

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