タケゴラ

鹿島アントラーズのことを書いています

噂されていたブラジル人MF2人のうちの1人の加入が決まりました。ここではその期待の新外国人、ルイス・アルベルトについて取り上げます。

ルイス アルベルト選手が加入(鹿島公式)
 http://www.so-net.ne.jp/antlers/news/release/41364

[プロフィール]
ルイス・アルベルト(Luis Alberto)
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本名:ルイス・アルベルト・サントス・ドス・サントス(Luis Alberto Santos dos Santos)
生年月日:1983年11月17日(現在30歳)
国籍:ブラジル
ポジション:MF(ボランチ)
サイズ:183cm、80kg

[経歴]
2003~2006年 バイーア(ブラジル) 通算30試合7得点
2005~2006年 アルイティファク(サウジアラビア) 記録不明 ※期限付き移籍
2007年 サンカエターノ(ブラジル) 通算16試合1得点
2007年 クルゼイロ(ブラジル) 通算8試合0得点
2008~2011年 CDナシオナル(ポルトガル) 通算81試合5得点
2012年 SCブラガ(ポルトガル) 通算2試合0得点
2012年 CFRクルージュ(ルーマニア) 通算8試合1得点 欧州CL出場 ※期限付き移籍
2013年 ヴィトーリア(ブラジル) 通算10試合0得点 ※期限付き移籍

[プレースタイル]
このツイートが一番わかりやすいと思います。


プレー動画を見た自分が補足すれば、テクニックがありながら、ブラジル人にありがちな球離れの遅さはあまり見られない。またどちらかというと守備型のボランチだが、前線に飛び出してフィニッシュに絡むことも多い。同じ守備型のボランチに鹿島には梅鉢がいるが、梅鉢が自分から積極的にボールを取りに行くタイプなら、ルイス・アルベルトは自分のプレー範囲に来た所で捕まえるタイプだろう。ボールを奪う際も、手を使ったり、フィジカルにものを言わせて奪い取るのではなく、正当なタックルで奪いに行っていた。実力はかなりのもの。レオ・シルバ(新潟)のように日本で活躍する可能性は十分ある。

プレー動画はこちら。
 

CFRクルージュ時代には欧州CLでマンチェスター・Uからゴールも奪っている。
 

[懸念点]
・日本サッカーへの適応
過去、日本サッカーのスピードの速さに適応できずにJリーグを去っていた外国人は何人もいた。また判定にも慣れなければ、カードホルダーにもなりかねない。

・試合勘のなさ
30歳という年齢ながら、出場試合数が少ないのは気がかり。最後に所属したヴィトーリアでも10試合の出場に留まっており、コンディションに不安がある。

・運動量
動画を見ただけではなんとも言えないが、運動量が決して多いわけではないようである。セレーソのサッカーでは運動量も重要なポイント。特にボランチには縦横無尽に動き回ることが求められる。ポジショニングなどで補えるか。

[現段階での予想布陣]
こちら

[まとめ]
まずは実際に見てみないと何とも言えないというのが正直なところである。ただ、彼が戦力となるなら柴崎を2列目で使うことも出来る。層の薄いボランチの救世主となってくれることを期待したい。また、チーム始動日の1月20日(月)までに更なる補強があることも期待したい。                         

30宮内龍汰(19) E
成績:公式戦出場なし

今季も公式戦出場はなし。練習では本来の2列目以外にボランチなどでも起用されているが、ポジション争いの激しい中盤でチャンスを掴むことは出来なかった。今後の補強次第ではレンタルで試合経験を積ませるのも一つの手だと思うのだが…

33川島大地(27) E
成績:公式戦出場なし

3年ぶりに鹿島に復帰したが、なかなかチャンスは来ず、シーズン中盤には膝を負傷。そのままシーズンを終え、ついに鹿島のユニフォームを着てピッチに立つことなく、鹿島からの退団が決まってしまった。その後、北九州に移籍が決定。福岡に移籍した森村の後釜として期待されているだけに、結果を残したい。

35野沢拓也(32) C
成績:リーグ戦23試合出場4得点。ナビスコ杯8試合出場。天皇杯2試合出場1得点。スル銀杯1試合出場。PSM水戸戦1試合出場。

2年ぶりに鹿島に復帰。2列目の軸として期待された。シーズン当初は空回りすることもあったが、持ち前の技術の高さと献身的な動きで攻撃陣を引っ張った。ところが夏場から急激にトーンダウン。武器のトラップでもミスが増え、試合から消えることが多くなった。特にリーグ第32節鳥栖戦後は監督から名指しで批判されるなど、当初の期待に応えたとは言い難いシーズンになってしまった。来季は周りとの連係を深め、以前の輝きを取り戻してほしい。

40小笠原満男(34) B
成績:リーグ戦33試合出場2得点。ナビスコ杯5試合出場。天皇杯3試合出場。スル銀杯1試合出場。PSM水戸戦1試合出場。

チームを引っ張る闘将はシーズン前半こそ、スタミナ切れやパスミスが目立ったが、夏場から徐々にコンディションを上げ、調子の上がらない柴崎に代わり、中盤をけん引した。特にゲームの流れを読み、潰す所と行かない所の判断は素晴らしく、退場者の出たリーグ第29節浦和戦やリーグ最終節広島戦ではそのバランスの良さが目立った。また2年連続で複数得点もマーク。いずれのゴールも見事だった。来季はミドルシュートの精度を上げ、パスミスを減らして、今季以上の働きを期待したい。

20柴崎岳(21) C
成績:リーグ戦34試合出場2得点。ナビスコ杯8試合出場。天皇杯2試合出場。スル銀杯1試合出場。PSM水戸戦1試合出場。ベトナム遠征1試合出場。

今季もシーズンを通してフル稼働。チームに欠かせない存在である。シーズン前半はコンディションの良さが窺え、パス・ドリブル・シュート全ての質が高く、またフィジカルの競り合いでもほとんど負けなかった。実際、東アジアカップでは日本代表に選出され、このまま代表に定着するかと思うほどの活躍だった。しかし、その東アジア杯を体調不良で辞退した後は、コンディションが急低下。プレーがワンパターンになり、フィジカルで競り負ける場面が目立ち、消える試合が多かった。課題はあまりにも縦を狙いすぎることか。とはいえ、持っているポテンシャルは世界レベル。現状に満足せずチームを引っ張るような気概を見せてほしい。

20遠藤康(25) B
成績:リーグ戦28試合出場7得点。ナビスコ杯7試合出場。天皇杯3試合出場2得点。スル銀杯1試合出場。PSM水戸戦1試合出場。ベトナム遠征1試合出場。

毎年確かな成長を見せるレフティー。シーズン前半こそ野沢やジュニーニョといったベテランにポジションを譲ったが、シーズン後半は2列目の軸と呼べるまでの選手になった。なんといっても武器はその左足。右サイドPA外は「ヤスゾーン」と呼ばれるほどその強烈なシュートに正確さがつき、怖さが増した。またキープ力が高いため、相手をけん制することが出来るのも大きい。課題はプレスの精度を上げることと波を少なくすることか。そしてそろそろ直接FKからのゴールが見たい。

27梅鉢貴秀(21) C
成績:リーグ戦10試合出場2得点。ナビスコ杯2試合出場。天皇杯2試合出場。スル銀杯1試合出場。ベトナム遠征1試合出場。

今季はプロ初ゴールを記録するなど着実に成長し、戦力として計算できる選手になった。昨季はセレーゾに見込まれ本職のボランチ以外にもSBやクローザーとして2列目で使われることもあった。魅力は尽きることのない運動量と1対1の強さ、そして意外性のある攻撃力である。逆に課題はビルドアップの精度が低いのと、無駄なファウルが多いことか。特にファウルはカードに直結してるだけに減らさないといけない。来季はベンチ入りに満足せず、自分の武器をアピールしてボランチのレギュラーを掴み取ってほしい。

28土居聖真(21) C
成績:リーグ戦15試合出場2得点。ナビスコ杯1試合出場。天皇杯2試合出場。スル銀杯1試合出場。ベトナム遠征1試合出場。

今季ブレイクした選手の一人。ジョルジーニョの下ではSBなどで使われることもあったが、昨季は4-2-3-1のトップ下という本来のポジションで起用され、このシステムが採用された時はレギュラーに固定されるまでになった。元々技術の高さやスピードは光っていたが、昨季目を引いたのはその運動量。大迫や他の2列目の選手を助けるように動き回り、「水を運ぶ人」として活躍した。課題は2トップの時の2列目でも同じようなプレーが見せられるかということと、さらに今のプレーから「違い」を見せられるかということ。ただの「巧い」だけの選手では終わってほしくない。

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