タケゴラ

鹿島アントラーズのことを書いています

エース不在。全員の団結力で乗り越えろ。

 ここまで首位を走る鹿島の好調の要因にダヴィの存在があることは言うまでもないだろう。圧倒的なフィジカルを活かし、高いキープ力と力強い突破で数多くのチャンスを作り出し、チームトップの公式戦4得点を奪っている。そのダヴィが累積警告で不在の今節はホームに新潟を迎える。

 ダヴィ不在の攻撃陣に求められるのは「継続」だ。新潟は両SBが高い位置を取って、攻撃に積極的に参加してくる。その裏を特に2列目の両サイドを中心に鹿島は狙っていきたい。また中盤ではレオ・シルバをいかに上手く引きはがして、穴を作るかがカギになってくる。そのためには土居のボールを引き出して、素早くはたく動きが必要だ。鹿島はこの二つのことを根気強くやり続けることが大切である。一度や二度では新潟の守備は崩れないだろう。何回もやり続けることで出来てくるわずかな綻びを上手く得点に結び付けたい所である。

 守備陣は新潟の前線の強力な個に対して組織的な守備はもちろん、1対1で負けないことも求められる。特に川又と鈴木という新潟の上手さはないが、速さと強さを持つ2トップに対しては、青木と昌子の両CBの粘り強い対応が求められる。また新潟は今季からポゼッションサッカーの色合いを強めている。しかし、まだまだ「回している」だけの場面が多く、リーグ戦の総得点も4と結果に結びついていない。鹿島としては、相手に「回させて」おきつつ、焦れてきた所でボールを奪い取り、得意のカウンターに繋げたい所である。

 鹿島にとってダヴィの存在は確かに大きいが、ここ最近の試合ではダヴィに依存しない得点パターンも出来つつある。この一戦で勝利を得られれば、チームとしてさらに1ランク高いチームに生まれ変われる可能性を掴めるだろう。組織だけでなく、柴崎や昌子が代表候補に選ばれたように個でも認められつつある現在、勝利は何にも代えがたい成長材料である。

2014 Jリーグ ディビジョン1 第7節
鹿島アントラーズアルビレックス新潟
4月12日(土) 15:00キックオフ
県立カシマサッカースタジアム

試合情報
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対戦データ

[対戦相手情報]
アルビレックス新潟
現在 10位 2勝3分1敗 4得点4失点
昨季終盤の快進撃からさらに飛躍してACL出場権圏内を目指す今季は、三門(横浜FM)と東口(G大阪)が移籍したものの、ほとんどの主力が残留し、その穴埋めとなる補強も行った。そして、今のところまだ1敗で公式戦6試合負けなしである。しかし、リーグ戦3試合連続完封と堅守は相変わらずだが、エース川又ら攻撃陣が今一つ波に乗り切れていない。ただ、川又は代表候補合宿を経て復調傾向にあり、さらにU-21代表の鈴木も好調である。昨季は全敗の首位鹿島から勝点3を持ち帰ろうと、鼻息は荒い。

[予想スタメン]
<鹿島>
GK
21曽ヶ端準
DF
24伊東幸敏
5青木剛
15昌子源
16山本脩斗
MF
40小笠原満男
20柴崎岳
25遠藤康
28土居聖真
19豊川雄太
FW
18赤﨑秀平
SUB
GK1佐藤昭大
DF23植田直通
MF8ルイス・アルベルト
MF10本山雅志
MF27梅鉢貴秀
MF33カイオ
MF35野沢拓也
監督
トニーニョ・セレーゾ
鹿島 予想フォーメーション

欠場予想選手
FWダヴィ(出場停止

今節はダヴィが出場停止。代役は赤﨑かカイオになりそうだが、カイオだと前線の迫力不足は否めないため、赤﨑の先発を予想。そうすると、守備力の低い赤﨑とカイオの共存よりは、復帰した豊川が先発に入るのではないか。控えはこのところ、守備的なカード3枚、攻撃的なカード3枚という組み合わせになっている。守備的なカードには上記の選手以外に、山村、前野が入る可能性がある。攻撃的なカードには、ジャイール、中村が入る可能性がある。

【KEY MAN】
GK曽ヶ端準
…今節出場すれば土肥洋一氏(元FC東京など)が持つ216試合連続出場記録を抜き、217試合連続出場というJ1新記録となる不動の守護神。今季も昨季から続く安定感抜群のプレーは変わらない。大記録を勝利と完封で飾りたい。

<新潟> ※()は2014シーズンの記録
GK
21守田達弥(6試合4失点)
DF
27松原健(6試合0得点)
4舞行龍ジェームズ(4試合0得点)
3大井健太郎(6試合0得点)
19キム・ジンス(6試合0得点)
MF
18成岡翔(6試合0得点)
8レオ・シルバ(6試合2得点)
10田中亜土夢(6試合0得点)
16岡本英也(6試合0得点)
FW
20川又堅碁(6試合1得点)
28鈴木武蔵(6試合0得点)
SUB
GK1黒河貴矢(0試合0失点)
DF2大野和成(3試合0得点)
DF17ソン・ジュフン(0試合0得点)
MF11ホージェル・ガウーショ(3試合1得点)
MF13加藤大(3試合0得点)
MF25小泉慶(2試合0得点)
FW9田中達也(4試合0得点)
監督
柳下正明
新潟 予想フォーメーション

欠場予想選手
なし

スタメンはリーグ戦ここ3試合変わっていない。今節も同じスタメンで来るだろう。控えは流動的。固定されているのはGKの黒河、CBと左SBをこなす大野、レフティーMF加藤、ルーキーのボランチ小泉、ベテランのFW田中達。それ以外は変わる可能性があり、入る可能性があるのは右SBの川口、ベテランのボランチ本間、2年目のアタッカー小塚あたりだろう。古巣対戦となる岡本は2列目の左サイドで先発濃厚。

【要注意選手】
MFレオ・シルバ
…現在のJリーグでNO.1とも言える実力を持つ助っ人。超人的なリーチでボールを奪い取り、そこからシンプルな散らしで攻撃の起点となるコントロールタワー。今季はすでに2得点を挙げており、ミドルシュートの精度も上がっている。勝利には小笠原と柴崎がこの男との主導権争いに勝つことが不可欠。

[試合記録]
練習試合(45分×2本)
2014年4月9日(水) 14:00キックオフ
秋津サッカー場
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日本代表2-0流通経済大学

[試合展開]
序盤は日本の守備陣の連係不足を突かれ、流経大にチャンスを作られるが、徐々に日本ペースへ。しかし、動き出しが少なく単調な動きに終わった前半は無得点に終わる。後半は流経大に疲れが出てきたこともあり、日本がさらに押し込む展開に。そして、75分に鈴木の低い弾道のクロスを川又がボレーで合わせて先制すると、80分には柴崎の縦パスをきっかけに最後は南野が決めて2点目。結果、日本が2-0で勝利した。

[得点経過]
・80分 <日本>川又堅碁(アシスト:鈴木大輔)
・85分 <日本>南野拓実

[ハイライト動画]


[日本代表出場記録・寸評]
<前半>
GK
権田修一(FC東京)…可もなく不可もなし。第3GKは彼だろう。
→東口順昭(G大阪)(32分)…悪くはないが、他のGKと比べて声が出ていない。
DF
今井智基(大宮)…ミスが多かった。裏を突かれる場面も。
昌子源(鹿島)…別掲
山下達也(C大阪)…DFラインを統率。身体能力の高さも見せた。
安田理大(鳥栖)…左サイドを駆け上がり、クロスを何本も上げた。
MF
青山敏弘(広島)…ロングパスの精度は高く、一発で局面を打開できる。
長谷川アーリアジャスール(C大阪)…ダイナミックなプレーで中盤のダイナモに。
工藤壮人(柏)…消える場面が多く、せっかく訪れた決定機も外した。
高萩洋次郎(広島)…ポゼッションに積極的に参加したが、チャンスは思うように生まれず。
齋藤学(横浜FM)…動き自体は悪くないが、ドリブルにいつものキレがない。
FW
豊田陽平(鳥栖)…前線で体を張ったが、結果は残せず。
監督
アルベルト・ザッケローニ
日本代表 前半フォーメーション

<後半>
GK
東口順昭(G大阪)…前半に記載。
→林彰洋(鳥栖)(61分)…GKの4番手は彼になるだろうと思わせる内容。
DF
塩谷司(広島)…SBではカバーリングの拙さを露呈。攻撃のプラスアルファも示せなかった。
鈴木大輔(柏)…CBでは安定したプレーを披露、SBではアシストも決めた。
水本裕貴(広島)…慣れない4バックに苦戦していたが、守備能力の高さは見せた。
槙野智章(浦和)…声も出ていたし、攻撃の上手さも見せたが最後が雑。
MF
柴崎岳(鹿島)…別掲。
高橋秀人(FC東京)…悪くはないが、柴崎が出た時は残らないと致命傷になりかねない。
石原直樹(広島)…献身的な動きで前線を活性化。ただ、ゴールに向かう動きは少なかった。
原口元気(浦和)…球離れが悪く、ボールの受け方も悪い。
南野拓実(C大阪)…トップ下に入ってから、判断が良くなった。攻撃陣で一番アピールした。
FW
川又堅碁(新潟)…ポストプレーは正確かつシンプル。ゴールも決めた。
監督
アルベルト・ザッケローニ
日本代表 後半フォーメーション
※後半途中から鈴木が右SB、塩谷がCB、原口が左SH、南野がトップ下に入った。

[鹿島勢寸評]
<昌子源>
 前半に右CBとして45分間出場。ビブスの番号は2で山下(C大阪)とコンビを組んだ。
 
 序盤は緊張していたのか、右SBの今井(大宮)との連係の悪さを突かれいきなりピンチを作られた。その後も右サイドは狙われ続け、しばらくは失点しそうな雰囲気が続いた。しかし、その後落ち着いてくると徐々にコーチングの声も出るようになり、いつも通りの安定したプレーを披露。無失点で終えた。

 気になったのはポジショニングの悪さである。経験不足から来るのか、元々ポジショニングは良いわけではないが、鹿島のようなフォローが上手くいかない急造チームの代表ではそれが際立ってしまっていた。それでも、それを自分自身でなんとかしてしまう身体能力はさすがと言った所。

 正直、ブラジル行きの可能性はかなり低いと思う。今日のCB陣では 鈴木(柏)が伊野波と最後のイスをめぐって争うだろう。しかし、彼にはまだ「ブラジル後」もある。まずは鹿島でレギュラーで出続け、経験を積んでいくことが何より大切だろう。

<柴崎岳>
 後半に左ボランチとして45分間出場。ビブスの番号は21で高橋(FC東京)とコンビを組んだ。

 前線の4人が全員アタッカータイプのため、自然と柴崎にボールが集まり、柴崎が散らし役を担うことになった。しかし、同じ左サイドの原口と南野がボールを引き出す動きが欠けていたため、出しどころに苦労している印象だった。

 そこで、柴崎は変化をつけた。自らドリブルで持ち上がりチャンスを作り出していったのである。これは遠藤(G大阪)と比較されることの多い柴崎の遠藤にはない武器である。また、前線の動きが良くなってからは、簡単に預けて前線へ飛び出す動きが多くなった。2点目はこの飛び出しによりPA近くでボールを受け、縦パスがDFのクリアミスを誘って、南野の下に渡ったものである。ただ、不安材料としては守備が軽いために、簡単に交わされる場面が見受けられたことである。

 柴崎もブラジル行きの可能性は低い。長谷部(ニュルンベルク)が離脱中とはいえ、遠藤がいる限り柴崎のような攻撃型のボランチが入る枠は多くてあと一つである。その枠を青山(広島)や長谷川(C大阪)らと競わなければならない。しかし、本人も言うように自分の武器を示すことが出来たのは間違いない。あとは鹿島で結果を残し、天命を待つのみである。

[フォトレポート]
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G大阪を一蹴。鹿島、己の強さを証明する試合に。

 序盤からG大阪のペースだった。このところ安定している岩下と丹羽のコンビが中央をしっかりと締めて、遠藤と今野のボランチを起点にボールを繋ぎ、試合のペースを握った。そこから左サイドの藤春のスピードを活かしたサイド攻撃、長身の佐藤のポストプレーからリンスが裏を狙うプレーと、様々な攻撃パターンを見せた。しかし、鹿島も人数をかけて守り、最後の一線を割らせなかった。 
 
 一方の鹿島もサイドの突破や柴崎の攻め上がり、ダヴィを活かした攻撃と徐々にシュート数を増やしていく。そうした中で、先制点は生まれた。38分、PA前でG大阪守備陣がクリアにもたつき、ボールがこぼれてきたのをダヴィが見逃すはずはなく、右足で豪快に叩き込んだ。これでリーグ戦3試合ぶりに先制した鹿島はリードして前半を終えた。

 後半に入るとG大阪の攻勢が強まった。連戦の疲労もあり、中盤を顕著に鹿島イレブンの足が止まり始めると、G大阪は全体的に高い位置を取り鹿島を押し込み始めた。しかし、G大阪の前線の迫力不足が響き、なかなかゴールが奪えない。ある程度引いた相手を崩すためのドリブルやミドルシュートといったアイデアが足りず、簡単にクロスを放り込んでは鹿島に跳ね返されていた。やはり、宇佐美不在は大きいのだろう。リンスもスピードはあるが、完全なストライカーとは言えないので、この男が今までG大阪に所属した外国人FWのように、ゴールを量産することは難しそうだ。

 鹿島がこうしたG大阪の拙攻があったとはいえ、この時間を耐えたのは大きかった。今季は守備が安定しているが、特に前線からの守備が効いている。その主役は土居と遠藤だ。この試合も土居がきっちりと最終ラインにプレスをかけ、遠藤は藤春をしっかりとケアしていた。その結果がJ1第3節鳥栖戦以来の完封を生んだ。また、今季の鹿島が強いのはこの時間を耐えただけでなく、前に出て相手にとどめを刺す追加点が取れることだ。この試合も、梅鉢をボランチに入れたあたりから、運動量を取り戻して徐々に前に出られるようになり、83分にカイオが決めた。J1第4節横浜FM戦からそうだが、柴崎のトップ下がオプションとして機能するようになり、よりカウンターの精度が増しているのも大きい。

 結果としてみれば、鹿島の強さが際立つ結果となった。鹿島はこうした戦い方が出来れば今後も大崩れすることはないだろう。しかし、次節は攻撃をけん引したダヴィが累積警告で出場停止。新潟は中央の守備が堅いだけにダヴィ不在は痛いが、ここまで見事なマネジメントを見せているトニーニョ・セレーゾ監督がどのようにその穴を埋めるのか注目したい所である。

[試合記録]
2014 Jリーグ ディビジョン1 第6節
2014年4月6日(日) 16:00キックオフ
万博記念競技場 入場者数:12899人

ガンバ大阪0-2鹿島アントラーズ

[試合展開]
序盤からG大阪がボールを支配する展開も、38分にG大阪守備陣が処理にもたつくとこぼれ球をダヴィが豪快に決めて鹿島が先制。後半も鹿島は耐える時間が続くが集中した守備で守り抜くと、83分に柴崎が落としたボールをカイオが蹴りこんで2点目。鹿島は連勝でがっちり首位をキープ。

[得点経過]
・38分 <鹿島>ダヴィ(今季3点目)
・83分 <鹿島>カイオ(今季1点目 アシスト:柴崎岳)

[ハイライト動画]


[警告・退場]
46分 <G大阪>倉田秋(警告 累積2枚目)
48分 <鹿島>ダヴィ(警告 累積4枚目 ※次節出場停止)
75分 <G大阪>遠藤保仁(警告 累積1枚目)
90分 <鹿島>梅鉢貴秀(警告 累積1枚目)

[出場記録・寸評]
<鹿島>
GK
21曽ヶ端準 6 さすがの安定感。1対1も確実に止めた。
DF
24伊東幸敏 5.5 やや守備に軽いところが見られた。攻め上がりは悪くない。
5青木剛 6.5 粘り強く対応して完封。個々の場面でも負けていない。
15昌子源 6.5 ことごとく相手の攻撃を跳ね返した。かつての仲間に成長を証明。
16山本脩斗 6 疲れはあるがサイドは崩されず。高さも見せた。
MF
20柴崎岳 6.5 縦横無尽に動き回り、攻守に貢献。2試合連続でアシストも。 MOM
40小笠原満男 6 攻撃では好きにさせてもらえなかったが、その分守備で貢献。
25遠藤康 6 精力的に動き攻撃に絡んだ。再び調子が上向いてきたか。
→MF35野沢拓也(82分) - プレー機会少なく、評価なし。
33カイオ 6.5
判断が遅いところもあったが、相手の脅威となり、来日初ゴールも。
→MF7ジャイール(86分) - プレー機会少なく、評価なし。
FW
28土居聖真 5.5 プレスのかけ方はよかったが、攻撃に絡む回数は少なかった。
→MF27梅鉢貴秀(79分) 6 ボールを追いかけまわし、守備を引き締めるという役割を果たした。
11ダヴィ 6.5 先制点だけでなく、前線の軸として大きく貢献。ただカードは余計。

監督
トニーニョ・セレーゾ 6 危なげない試合運びで勝点3を手に入れた。ダヴィ不在の次節に真価が問われる。

鹿島 フォーメーション

<G大阪>
GK

1東口順昭 5.5
DF
21加地亮 5
8岩下敬輔 5.5
5丹羽大輝 5
→MF17明神智和(89分) -
4藤春廣輝 6
MF
7遠藤保仁 5.5
15今野泰幸 5.5
13阿部浩之 5.5
11倉田秋 5
→MF10二川孝広(59分) 5.5
FW
20佐藤晃大 5.5
→MF19大森晃太郎(79分) 5.5
9リンス 5.5
監督
長谷川健太 5.5

G大阪 フォーメーション

<主審>
扇谷健司 
全体的に不満の少ないジャッジだったが、梅鉢へのイエローの場面は試合を止めるべきだったか。

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