タケゴラ

鹿島アントラーズのことを書いています


[GK]

No.1 クォン・スンテ
今季から加入し開幕からレギュラーを奪うも、夏場のケガによって曽ヶ端にポジションを譲ると、そこから最後まで奪い返すことが出来なかった。とはいえ、実力的には曽ヶ端と遜色ないものであり、むしろ多くの面でクォン・スンテの方が若干上回っているほど。特にハイボールへの対応は滅法強かった。ベンチにいても腐らず、盛り上げてくれる貴重な兄貴分だ。

No.21 曽ヶ端準
シーズン中盤まではベンチ暮らしの日々が続いたが、クォン・スンテのケガで出番が回ってくると、そこからシーズン最後までゴールマウスを守り続けた守護神。今季は特にミスが少ないシーズンであり、自分の守備範囲に来たボールは確実に止めてくれる安心感があった。チーム最年長の1人だが、コーチングも含めてまだまだ欠かせない。

No.29 川俣慎一郎
クォン・スンテの離脱によってベンチ入りの機会こそ巡ってきたものの、2人の壁は越えられず公式戦出場はゼロ。とはいえ、長い手足を活かしたセービングには魅力があるし、コーチングもかなり的確さを増してきた。

No.31 小泉勇人 (※シーズン途中退団)
GK陣の中で期待の若手もなかなか出番は巡ってこず、6月にはGK不足に悩んでいた水戸にレンタル移籍。J2の舞台ではありながらも自身で初めてリーグ戦のベンチ入りも経験した。GKとしては悪くない素質を持っているだけに、シュートストップ後の反応など細かい部分を磨いていきたい。

[DF]

No.3 昌子源
鹿島で最も欠かせない存在は今季自身初のリーグ戦全試合フル出場を達成。終盤は疲れが見えたものの、抜群の対人の強さと的確なカバーリングで守備陣の柱として君臨し続けた。欲を言えば、もうちょっと組み立てに精度が欲しいのと、大体1対1なら勝てるのだから無理にボランチ余らせずに、もっと前に押し出させて欲しいところ。

No.5 植田直通
昨季終盤の経験を今季に繋げ、飛躍的に安定感が増した。たまにやるポカこそ修正すべきだが、空中戦では負け知らずであり、スピードもトップクラスなので裏を取られても自分の力でカバーできていたので、安心して見ていられるようになった。今季は自己最多の3ゴールを決めており、セットプレーでの点の取り方も体得したようだ

No.15 三竿雄斗
左利きのSBとして期待されたが、出場機会は限られその期待に応えることはできなかった。どうも試合に継続して出場することで自分のリズムを作っていくタイプのようで、スポット的な起用ではなかなか力を発揮できなかった。守備で押し込まれた時の脆さは気になるが、左利きのSBは存在自体が貴重なだけに、来季の巻き返しに期待したい。

No.16 山本脩斗
今季も1年を通じて稼働し続け、鉄人ぶりを発揮。無尽蔵のスタミナはもちろん、攻撃において出来ることが年々広がってきており、30代になってもなお成長を続けている。フィジカルに優れた相手への対応とキック精度は課題だが、それでもクロスに大外から合わせるパターンは相手にとって脅威そのものだった。

No.17 ブエノ
外国人枠の関係もあったが、今季はリーグ戦出場1試合にとどまった。強さ、高さ、速さとフィジカル面では文句なしの素質を持っているが、ポジショニングなどに課題が多く、簡単に後手後手に回ってしまうので、監督しては使いづらいところ。ビルドアップも積極性は評価できるが、なんでもかんでもチャレンジなパスを入れていくので、リスク管理を考えると不安が大きい。

No.22 西大伍
今季も右サイドから変化を加え続けた。鹿島のSBの中で、外からだけでなく中からでも攻撃に参加できるのは西だけ。直接得点に絡むことは多くなかったが、それでも西のプレーからチャンスに繋がるシーンは数多くあった。守備でも雑な部分が減り、安定感が増した。右SB以外でも左SB、ボランチ、2列目のどこで使っても計算できる貴重な選手。

No.23 小田逸稀
ケガもあり、今季リーグ戦の出場はゼロ。ただ、天皇杯2試合で公式戦のピッチに立ち、アシストも記録した。SBらしからぬ空中戦の強さを活かした対人の強さが魅力。課題だった攻撃面でも成長が見られるだけに、来季が楽しみな1人。

No.24 伊東幸敏

スタメンで出場した試合は多くなかったが、試合状況によって様々な役割をこなし、貢献度は高かった。勝っているときは守備を引き締めるためのクローザー、ゴールの欲しい時はその無尽蔵のスプリント力でサイドを崩して、クロッサーとしてフィニッシュに繋げていた。クロスを上げきるシーンを増やし、クロスの精度をもっと上げたいところ。

No.28 町田浩樹

開幕当初はCBの3番手だったが、大ケガによってシーズンの半分以上を棒に振ってしまった。ただ、リーグ戦デビューも果たし、確かなる一歩を踏み出したシーズンだった。空中戦の強さと左足のキックには定評があったが、走り方のフォームを上手く変えたことで、課題だったスピード面の改善にも成功。簡単にマークを外して失点に絡むシーンもあったが、将来性を考えれば高くない投資と考えていいだろう。

[MF]

No.4 レオ・シルバ
リーグ屈指のボールハンターの前評判通りの活躍を見せてくれた。フィジカルの強さと技術の高さを活かして、相手から簡単にボールを奪い取る技術は秀逸の一言。ミスも多いが、ゲームメイクも決して悪くなく攻撃での貢献度も高かった。だが、徐々にシーズンの下り坂に差し掛かっているのは事実。来季も彼の活躍を期待したいが、同時に彼を超える選手が出て来て欲しいところ。

No.6 永木亮太
ケガに苦しみ、レギュラーの座を掴むことが出来なかった。石井体制でも大岩体制でも、彼を先発で使った試合は少なくなかっただけに評価は決して低くないのだが、同じポジションに同タイプのレオ・シルバがいたこと、ボランチの一角が三竿健で固定されたことも響いた。彼も三竿雄と同じく、継続して試合に出ることで自分のリズムを作るタイプなだけに、来季は開幕からのフル稼働でレギュラー奪取に期待したい。

No.8 土居聖真
石井体制では2列目、大岩体制ではFWとポジションは変わったが、シーズンを通して重宝され続けた。戦術理解度が高く、その時々に応じて必要なプレーを選択できる攻撃陣のバランサーであり、また守備意識も高い。ただ、昨季よりもチーム自体のチャンスが減った影響をモロに受けて数字を残すことが出来なかった。今のチーム状況と土居のプレーを考えれば、2列目のほうが活きそうな気もするが…

No.11 レアンドロ

シーズン当初はなかなか調子が上がらず苦しい日々を過ごしたが、ケガ人の影響と大岩監督の就任でレギュラーに固定されると、夏場になるにつれて調子を上げ、今やすっかり2列目の軸となった。プレーの波が大きく、消えている場面も多いのだが、ワンチャンスを活かしてゴールに結びつけられる精度の高さは一級品。守備の貢献度も悪くなく、ピッチにいれば何かやってくれると思わせる選手なだけに、大岩監督が頑なに変えなかったのも納得がいくプレーぶりだった。

No.13 中村充孝
天皇杯のプレーぶりでレギュラーの座を奪われたが、今季は今までで最も中村の良さが活きたシーズンだった。元々目に見えないところでの貢献度は高かったが、チームが中央からの攻めを取り入れたことで、彼の良さを発揮できる環境が整い、それが好パフォーマンスに繋がった。一本調子になってしまう部分があるのは課題だが、それでも計算できる選手の1人ということに変わりはない。

No.20 三竿健斗
個人的には今季のチームMVPはこの選手。大岩体制になってスタメンに抜擢されると、その後は実力者揃いのボランチ陣の中で一番手に登り詰めた。的確なポジショニングと積極的な縦パスが武器であり、その存在は攻守において大岩監督の目指すサッカーに欠かせない存在となった。まだまだミスも多いが、試合ごとに成長を遂げ、伸びしろを感じられる選手である。

No.25 遠藤康

ケガに苦しんだシーズンだったが、シーズン終盤はレギュラーの座を奪い返した。変化をつけられる左足と高いキープ力は相変わらずで、縦に急ぎたがる選手の多い2列目の陣容の中では、遅攻を得意とする貴重な存在。ただ、土居と同じくチーム全体のチャンスが減ったことを受けて数字は物足りない結果に終わってしまった。来季はフィニッシュの精度にこだわりたいところ。

No.26 久保田和音
3年目もリーグ戦の出場は叶わず。ボールを持った時のアイデアは光るものがあるが、ボールを引き出す動きが物足りないことで、そうした自分の武器を活かせる場面が少ないのはもったいないところ。また、守備時のポジショニングも課題で、スペースを埋めきれない場面が目立ったことを考えると、負担の少ない2列目へのコンバートも検討すべきか。

No.27 梅鉢貴秀
2年ぶりに復帰したもののリーグ戦出場はゼロ。本職のボランチ以外にもCBやSBもこなすポリバレントさやコーチングでのアピールはクラブハウスでも目立っていたが、自分自身がプレーに関わる機会が極端に少ないこと、また集中力が持続できないところはなかなか改善されず、そのあたりが大きく響いてしまった。25歳という年齢を考えても、厳しい部分があるのは否めない。

No.33 金崎夢生

自己最高の12ゴールを記録した鹿島のエース。負傷を抱えていることも多く、万全の状態で臨んだ試合のほうが少ないが、それでもピッチに立てば誰よりもボールを追って、起点を作り、フィニッシュに絡んだそのプレーは、やはりチームにとっては欠かせないものだった。ワンチャンスを活かせるタイプではないが、何度失敗しても一回の成功を掴むまでチャレンジし続けるその姿勢は、相手にとって脅威そのものだっただろう。

No.36 田中稔也
シーズン終盤はケガで競争に加わることが出来なかったが、天皇杯ではプロ初ゴールも記録した。2列目の中では貴重なサイドから仕掛けられるドリブラーであり、アップダウンの繰り返しも厭わない献身性も魅力。自分の武器をアピールして、まずはジョーカーの座を狙いたい。

No.40 小笠原満男
鹿島の絶対的存在であるが、9月以降のリーグ戦出場はゼロと厳しいシーズンとなった。戦術上の理由もあるが、運動量の問題や他のボランチの実力を考えても、やはりピッチ上では絶対的な存在とは言えなくなっているのは事実。とはいえ、高いキック精度と高度な戦術眼はチームでも随一のもの。来季は横一線なだけに、レギュラー奪回も十分あり得るだろう。

[FW]

No.7 ペドロ・ジュニオール
リーグ戦7ゴールとまずまずの働きを見せたストライカー。フィットするのに時間はかかったが、慣れてくるとその実力を発揮。パンチ力あるシュート、独力で突破できるドリブルの力は流石助っ人と言うべきもの。夏場のケガ以降、再びコンディションが上がりきらなかったのは痛かった。欲を言えば、引いてこないで、もっと前線で張って勝負して欲しい。

No.9 鈴木優磨
2ケタゴールを目指したシーズンだったが、最後までレギュラーを奪うことは出来ず、ゴール数も5と減らしてしまった。クロスへの入り方など、ゴール前での強さはチームでも随一だが、ポストプレーや守備面などその他での貢献度が低く、ゴール数を考えると費用対効果が薄かったのが影響してしまった。課題を克服するのか、長所を磨いてスペシャリティーな選手になるのか、いずれにしても変化が必要だろう。

No.14 金森健志
リーグ戦での先発出場は3試合、ゴールはゼロと厳しいシーズンになった。元々ドリブルで独走できるタイプではなく、スーパーサブよりスタメンの向きの選手なのだが、守備に課題を抱え本来得意とする2列目で使えなかったのが、起用法を狭めてしまったのは否めない。ただ、徐々に守備の課題を克服する姿も見られるだけに、来季は輝く姿に期待が持てそうだ。

No.18 赤﨑秀平 (※シーズン途中退団)
開幕前からメンバー外の試合が多く、出場機会を求めてG大阪に期限付き移籍。しかし、G大阪でもレギュラーを掴めず、シーズン1ゴールに終わった。裏抜け出来るストライカーは鹿島にもいない貴重な存在だが、決定機とプレー精度が低いのが悩ましいところ。復帰もあり得るが、上位互換の選手の獲得も考えられるだけに、厳しい状況は続きそうだ。

No.30 安部裕葵
今季最大のサプライズ。シーズン序盤から出場機会を掴むと、セビージャ戦の活躍で一気にスーパーサブの地位を確立した。フィジカルやスタミナに課題はあるが、ボールを引き出す技術、プレー選択の正確さはすでにトップレベル。オフザボールもオンザボールも質の高い、まさに逸材だ。来季はレギュラー獲りに挑むシーズンとなる。

[監督]


石井正忠
昨季の優勝、CWCでの快進撃の勢いそのままに、今季も全タイトル制覇に向けてスタートしたが、シーズンが経過しても中々チームとしての完成度が上がらず、ACL敗退後にチームにカンフル剤を投入する意味合いもあって解任された。シーズン前の準備期間など擁護できる理由もあるし、通常なら解任されなかったかもしれないが、チームとしての限界が見えていたのは否めなかった。

大岩剛

石井前監督の後を受けてコーチから昇格。限られた時間の中で、取り組むべき事柄を明確にして、チームをV字回復に導いた。しかし、シーズン終盤になると取り組めなかったことでのツケが響き、失速。結果として、まさかのV逸となってしまった。結果は評価できないが、来季以降のプランも用意されていることなどを考えれば、続投はベターな選択肢だろう。



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・第33節まで首位にいた理由

 最後の失速によって首位の座から転がり落ちたが、鹿島がそこまで首位を守り切れていたのは「個々の力で押し切れるチーム」になっていたからだった。もともとレベルの高い日本人選手がそろっていた上に、その選手たちが昨季終盤の戦いによって成功体験を掴み、また何より今季加入した4人の外国人選手が全員一定の結果を残したのが大きかった。3年ぶりに外国人枠をフル活用して戦えたことは、やはり要所要所で違いを見せてくれる助っ人の力を最大限に活かせていたと言っていいだろう。その結果、今季は14位以下の5チームに全勝、これだけで勝点30を稼ぐことに成功した。

 また、攻撃面で「中央からの崩し」という新たなバリエーションが得られたのも大きかった。大岩監督が就任してまず取り組んだこの方策は、個々の崩しとショートカウンターに偏っていた鹿島の攻撃に新たな風を吹き込み、結果的に相手が守備をセットした状態からでも遅攻で崩せるようになった。さらに、これによって石井体制下では出番の限られていたレアンドロや中村がチャンスを掴み、今のチームで輝ける場所を見つけられたのも大きい。鹿島の2列目にはレンタル組を含めて、爆発的な突破力を持つサイドアタッカーがカイオの移籍以来おらず、中央での崩しを得意とするプレーヤーが多いだけに、今後も活きてくるだろう。

・最後に回ってきたツケ

 しかし、そんな攻撃陣も今季最後の3試合で1ゴールしか奪うことができず、これが失速の大きな要因となってしまった。そうなってしまった理由は何か、大岩監督の采配のまずさもあると思うが、個人的に一番の理由は「守備」にあると思う。

 たしかに、守備陣は最後の3試合をすべて完封しており、一見矛盾する定義かもしれない。ではなぜそう思うようになったのか。大岩監督は就任した後、限られた時間の中でまず攻撃の課題改善に着手し、守備はボランチとCBの個々の能力の高さにある程度依存する方法を取った。ボランチのファーストチョイスが三竿健とレオ・シルバになったのも、その部分によるものが多い。そうなると、必然的に個々の守備範囲は広がり比例して負担も増えることになる。それに加えて今季はキャンプも実戦が多く、昨季から所属しているメンバーの多くは昨季終盤からハードな戦いを続けたうえにオフシーズンも短かった。こうした部分の積み重ねにより、守備陣のパフォーマンスとスタミナは試合を経るに連れて少しずつ、しかし確実に落ちていった。

 それが最も影響したのはボール奪取のエリアが明らかに低くなったことだった。最後の2試合が柏、磐田と上位陣との対戦であったことももちろんあるが、今までボランチの網で引っかけられていたところで引っかけられない、昌子がノーファールで奪いきってくれそうな場面で奪いきれず、スローインやゴールキック、コーナーキックになってしまう。こうしたことが積み重なりボール奪取の位置が低くなると、当然ゴールまでの距離は遠くなり、その分手数もかかり、相手も守りやすくなってしまう。決定機をモノに出来なかったのはもちろん痛かったが、最終節は終盤にパワーを持って相手ゴールに迫ることが出来なかった。決定力が一晩やそこらで上がるものではない以上、チャンスの数を増やしていくしかないのだが、それが出来なかったのが結果として大きく響いてしまったのだ。

・かつてない喪失感のなかで

 今季の結果は、ただタイトルを逃しただけ以上のあまりにも大きなダメージを与えることになってしまった。ずっと首位に立ち、最後の2試合は自力で優勝を決められる立場にありながらそのチャンスを逃してしまった。これはジーコが鹿島に植えつけ、育んできた勝利にこだわる姿勢、その哲学を根底から揺るがしかねない程のものであろう。もしかしたら、この傷はタイトルの一つや二つでは埋められないものかもしれない。

 それでも、来季に向けた戦いはまたやって来る。チームはどうやら来季も大岩監督に指揮を託す模様だ。たしかに、先ほど述べたツケの部分も、大岩監督はそのリスクを分かった上で選んだ道が生んだものであろうし、これで結果が出ていれば、責められることなくむしろ称えられていただろう。しかし、こういう結果になってしまった以上、大岩監督の責任は大きい。しかし、それでもチームは続投を決断するだろう。前任の石井前監督の時から、チームは続けてシーズン途中に監督交代を決断し、準備期間の短い中で後任を監督未経験のクラブOBに託したのだ。そうした意味では、2人とも就任した当初の置かれた立場は非常に厳しいものだった。それにも関わらず、結果が出なかったという理由で監督だけを簡単に2人続けて切ってしまうと、フロントにはある種の不信感も生まれてくるだろう。それは、クラブが勝利にこだわる哲学と同じくらいに大事にしてきた、「ファミリー」の部分を揺るがしかねないものになってしまう。

 もちろん、それだけで大岩監督続投を決断するわけではないだろう。以前、インタビューの中で大岩監督はこうしたことを述べていた。

―― 実際にチームを指揮する立場になって、まずはどこに注視したのですか?

大岩 (第12節を終えて)7勝5敗で得失点差が±0でした。そのとき首位に立っていたガンバ大阪の得失点差が+17。これだけ得失点差が開いている状況はまずいなと思いました。だから、攻撃に比重を置こうと考えたんです。そうしないと、この差は埋まらないなと。

―― 結果が出ないときは、まず守備に着手しそうですが、そこであえて攻撃に取り組むことで、守備をも安定させたということですよね。

大岩 ポイントとしては攻撃に人数をかけるため、第一ボランチは守備のリスクマネージメントができる必要があった。まあ、それもこれも『鹿島』というクラブだったからこそできたことです。ポテンシャルのある選手がいるからこそ、できたアプローチだったと思っています。これが失点が止まらない状況だったら、どう判断していたかはわからない。

―― DF出身だけに守備を第一に考えるかなと思っていました。

大岩 守備に関してはあまり変えていないですね。改善したいところもありますけど、やはり守備は組織なので、シーズン中にそこを大きく変える必要はないかなと。むしろ、監督になったときの自分の狙いとしては攻撃だったんです。

web Sportiva 「6位から首位へ。大岩剛監督はどうやってアントラーズを蘇らせたのか」より抜粋
https://sportiva.shueisha.co.jp/clm/football/jleague_other/2017/10/13/___split_106/index_4.php
https://sportiva.shueisha.co.jp/clm/football/jleague_other/2017/10/13/___split_106/index_5.php

 こう見ていくと、大岩監督は守備についても課題があるのは認識しているが、シーズン中ということもありあえてそこには触れなかったという風に読み取れる。つまり、シーズン前であればこの課題の改善に取り組む意思があるということも言えるのではないだろうか。これがもし、本当でそれが実現すれば、守備陣の個々の負担は減ることになるだろうし、そうなればプレー範囲にネックのある小笠原を起用するネックも減ってくるのではないだろうか。そうした大岩監督のビジョンをクラブも認識しているからこそ、来季の指揮を託そうとしているのではないかと個人的には思っている。

 このショックから立ち直るのは簡単ではない。ひょっとしたら、クラブにはまた違った刺激が必要な状況になっているのかもしれない。それでも、我々はこの鹿島アントラーズというクラブの力を信じ、見守り続けていくことに変わりはないだろう。


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 まさかの結末で連覇を逃した鹿島。その要因を振り返って検証する必要があるのはもちろんだが、同時に今季が終わった瞬間から来季への戦いはすでに始まっている。そこで、今回は鹿島が再び王者となるために必要な戦力面のことを、主に3つのポイントから述べていきたい。

①現有戦力の維持、余剰戦力の整理

現在の鹿島の陣容
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 まず今季の鹿島は決して戦力的に明らかに足りなかった部分があった訳ではない。むしろ、シーズン前の大型補強により戦力はリーグトップクラスであり、十分優勝に値するだけの戦力は持っていたのである。次に以下の選手表を見ていただきたい。

2009
※小澤英明、※パク・チュホ、※ダニーロ、※増田誓志、青木剛、※田代有三、大迫勇也

2017
クォン・スンテ、伊東幸敏、永木亮太、小笠原満男、ペドロ・ジュニオール、鈴木優磨、安部裕葵

これは2009年のリーグ3連覇を決めた試合と昨日の磐田戦のベンチメンバーである。こう見ていると、2009年も今季もベンチメンバーからして非常に質の高い面々を揃えていたことが分かる。ただ、2009年の場合は※がついた選手は翌シーズンは他クラブでプレーした選手になっており、つまりベンチメンバーの半分以上がチームを離れているのである。2010年は結果としてこのバックアップの層の薄さが4連覇を逃す要因の一つになってしまったことは否めないであろう。このことからも見る限り、レギュラーメンバーだけでなく、バックアッパーの質の確保も奪冠に向けては大きなポイントになってくる。幸い、今季は質の高い面々が揃っているだけに、まずはチームの現有戦力の質を維持することが何より大切になってくるだろう。

 また、それと同時に今季チャンスを得られなかった面々、そしてレンタル移籍中の面々の処遇も考えねばならないところである。プロに入りたての若手ならまだしも、チーム内の競争に加われていない選手をチームに置いておくことは必ずしもプラスとは言えない。そうした選手たちに競争の場が与えられるのか、出場機会を与えられる場所を提供できるのかもチームにとっては解決しなければならない課題の一つであることは間違いない。

②即戦力CBの確保

 今季の戦力を維持したうえで、さらに補強しなければならないポイントがいくつかある。その一つがCBだ。今季は植田と昌子という絶対的レギュラーとポジションを争える人材がおらず、苦しいやりくりを強いられたポジションの一つだ。植田と昌子は来季も代表などで離脱することも考えられるし、連戦を考慮すればケガの心配もある。チームは現在、三竿健のコンバートや若手の町田、ブラジル人のブエノといった選択肢があるが、出来るならここに植田と昌子に割って入る実力者が欲しいところだ。そこで、筆者の見解から鹿島に合いそうな選手を3人紹介したい。

・山下達也(セレッソ大阪、30歳)
…1対1に抜群の強さを見せるCB。高さと強さを兼ね備えている。今季終盤は木本の台頭により控えに甘んじているが、日本代表候補経験もある実力者だ。

・小出悠太(ヴァンフォーレ甲府、23歳)
…今季甲府に加入した大卒ルーキー。甲府では右WBでレギュラーを掴んだが、本職はCB。178cmと上背はないが、対人に強く、またビルドアップの質も高い現代型のCBだ。

・鈴木大誠(筑波大学3年、21歳)
…即戦力ではないが、注目しておきたいCBだ。星稜高校時代は主将で全国制覇も経験、筑波大では1年次からレギュラーを掴み、DFリーダーとして活躍。ラインコントロール、対人、ビルドアップと全てにおいてレベルの高いCB。

③攻撃の幅を広げるアタッカー

 今季優勝を逃した要因の一つとして挙げられるのが、シーズン終盤の得点力不足だろう。ラスト3戦ではわずか1ゴールに終わった攻撃陣は、大岩監督就任後に中央からの崩しにも取り組み、ある程度の攻撃力を上げることに成功したが、それでも相手にひかれて手詰まりになると、そこから打開する術を失ってしまった。この課題を解決するためにも、今いる選手とは別のアタッカーを入れて、攻撃の幅を広げたいところ。特に必要なのは、高さのあるポストプレイヤー、相手DFラインと駆け引きして裏抜けできるストライカーだろう。レンタル組の復帰も含めて検討していきたいが、ここではそれ以外におすすめ選手を2人紹介したい。

・江坂任(大宮アルディージャ、25歳)
…攻撃的なポジションならどこでもこなせる万能アタッカー。ドリブル、ポストプレー、シュートとなんでもこなせるが、最も魅力的ななのはゴール前での強さ。チームに足りないクロスのターゲット役として最適の人材だろう。

・富樫敬真(横浜F・マリノス、24歳)
…裏への飛び出しと決定力に優れたストライカー。万能型でもあるが、シーズン終盤は横浜FMでFWの3番手の地位に甘んじ、ベンチ外が続いていただけに狙ってみるのも一つの手ではないだろうか。

 あくまで個人的な考えではあるがここまで書いてきた。一つ確実に言えることは、チームは様々な面でレベルアップが必要な中で、今季以上の戦力を手に入れることも必須ということだ。


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